多くの製造現場がDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性を認識する一方で、DX導入に苦労している企業や製造現場も少なくない。そうした中、「製造DXソリューションカンパニー」を掲げるKMC(川崎市高津区)は、工作機…
工業高校生金型コンテスト
岐阜県金型組合が主催
県を挙げて人材育成
岐阜工業・機械科の射出チーム

岐阜県内の工業高校生を対象にした「第4回工業高校生金型コンテスト」(主催:岐阜県、岐阜県教育委員会、岐阜県金型工業組合)が昨年12月7日、岐阜県立国際たくみアカデミー(岐阜県美濃加茂市)で行われ、県内9校12チームが参加し、半年間かけて製作してきた金型と作品を披露。最優秀賞には岐阜工業・機械科の射出チームが受賞した。
今回で4回目を数える工業高校生金型コンテストは、学習成果の発表の場であり、保護者や地域の人々に広く産業教育に対する理解を深めてもらうためや地域の産業に貢献できる人材の育成、産業教育の活性化を図る目的がある。コンテストはプレスと射出成型の2つに分かれ、金型から出来た作品の見た目(出来栄え)、デザイン性、創意工夫の観点のほか、学生が審査員に行うプレゼンテーションでの説明、製造工程で学んだこと、チームワーク、全体的な印象などの総合評価で競う。
参加校は大垣工業、岐南工業、岐阜総合学園、岐阜工業、可児工業、多治見工業、中津川工業、高山工業、岐阜第一の9校で審査員6人の評価の結果、最優秀賞に輝いたのは岐阜工業・機械科の射出成形チーム(写真)。優秀賞は多治見工業・電子機械科の射出チーム。敢闘賞は岐阜工業・電子機械科の射出チームとなった。また、来場者による投票で決定する作品展示ディスプレイ賞は大垣工業・機械科の射出チーム。最後に、岐阜県金型工業組合の黒田隆理事長から贈られる金型の技術に重きを置いた特別賞では中津川工業・機械科の射出チームが選ばれた。
黒田理事長は「今年は趣向を変えて、生徒中心にものづくりを考えることをベースに、企業は質問された時に答える形を取った。それを皆さんが理解し、創意工夫した作品ができたと思う。途中でデザインを変更した学校もあったようだが、最後まで諦めずに頑張ってくれた」とエールを送った。
金型しんぶん 2020年1月10日
関連記事
建設機械やトラックなどの熱間鍛造部品を手掛ける図南鍛工。鍛造10ラインを備え、最大200㎏の大物部品や深穴中空品など多様な鍛造製品を生産する。競争力の高いものづくりを実現するために金型も内製化。高性能な加工設備やMOLD…
国内最大の工作機械展いよいよ開幕!! 世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF2022(第31回日本国際工作機械見本市)」が11月8日から13日までの6日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕する。主催は東京ビッグサ…
6稼4勤のシフト制勤務 「正規の労働時間を減らしたことで多能工化が進み、効率性が高まったことでコストの削減にもつながっている」と話すのはフジイ金型の藤井寛達社長。同社は月~金という従来の働き方をやめ、6稼4勤のシフト制を…
ソディックと共同開発、大型3Dプリンタを導入 AM技術を武器にギガキャスト向け金型で需要開拓を狙うのが、ダイカスト金型メーカーの日本精機だ。まずは、高い熱交換機能が求められるギガ向け金型で、AMで造形した入れ子部品の採用…