超硬合金の素材や金型などを手掛ける冨士ダイス(東京都大田区、春田善和社長)が自動化・省人化に注力している。同社は2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画(中計)で「生産性向上・業務効率化」を掲げ、今期だけで…
大型金型部品を精密に
伊藤英男鉄工所 伊藤友一取締役
設計から検査まで一貫対応
伊藤友一取締役

三重県桑名市の伊藤英男鉄工所はダイセットなど大型金型部品の精密加工を強みとする技術者集団だ。手掛けるのは、2500×4000×1300㎜クラスのダイセットの全加工から航空機部品まで幅広い。マシニングセンタ(MC)、プレーナー(平削り)などの機械加工はもとより、CAD/CAMから検査まで一貫して対応できるのが特長だ。
元々はプレーナーに特化した会社だったため、精度面の顧客からの評価は高い。「大型ワークでも±0・01㎜の歪みのない製品を供給できる」(伊藤友一取締役)ほど。一貫体制も特長だが、それは、二代目の伊藤國和社長の「自社で加工全体を行いたい」という思いがあったからこそ。MC、研磨機など相次いで設備を導入し、2000年にはCAD/CAMから検査まですべてを自社で受け持てる体制を整えた。
それが今や最大の強みの一つだ。大型部品を加工できる企業は少ないうえ、品質や納期管理の手間から、外注先を1カ所にまとめたいユーザーが多いからだ。伊藤取締役も「一貫で請け負えれば、お客様の発注の手間が省ける」と話す。
飛び込みの要求にも対応
納期対応でも工夫を凝らす。例えばCAM。過去の加工品と形状が類似していれば、パスやエアカットの省略など、プログラミング時間を短縮。そのうえで、最適な工具や加工方法を職人が選定するなどして、24時間夜間無人加工を実現している。飛び込みの要求にも極力対応できるように、常時100%は稼働させない体制にした。
CAMの最適化や、機械加工の効率化を追求できるのも加工を熟知する職人がいるからだ。現在、特級や1、2級技能士合わせて5人いるが、「大半が首席合格で知事賞を受賞している」という。
伊藤取締役は「今後も当社に任せれば全てを短納期で対応できると思ってもらえるようにしていく。働き方改革や生産性向上が話題に上がる中、お客様第一のものづくりを通じユーザーをサポートしていきたい」。
金型新聞 2020年4月10日
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