金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

18

新聞購読のお申込み

大型金型部品を精密に
伊藤英男鉄工所 伊藤友一取締役

設計から検査まで一貫対応

伊藤友一取締役

 三重県桑名市の伊藤英男鉄工所はダイセットなど大型金型部品の精密加工を強みとする技術者集団だ。手掛けるのは、2500×4000×1300㎜クラスのダイセットの全加工から航空機部品まで幅広い。マシニングセンタ(MC)、プレーナー(平削り)などの機械加工はもとより、CAD/CAMから検査まで一貫して対応できるのが特長だ。

 元々はプレーナーに特化した会社だったため、精度面の顧客からの評価は高い。「大型ワークでも±0・01㎜の歪みのない製品を供給できる」(伊藤友一取締役)ほど。一貫体制も特長だが、それは、二代目の伊藤國和社長の「自社で加工全体を行いたい」という思いがあったからこそ。MC、研磨機など相次いで設備を導入し、2000年にはCAD/CAMから検査まですべてを自社で受け持てる体制を整えた。

 それが今や最大の強みの一つだ。大型部品を加工できる企業は少ないうえ、品質や納期管理の手間から、外注先を1カ所にまとめたいユーザーが多いからだ。伊藤取締役も「一貫で請け負えれば、お客様の発注の手間が省ける」と話す。

飛び込みの要求にも対応

 納期対応でも工夫を凝らす。例えばCAM。過去の加工品と形状が類似していれば、パスやエアカットの省略など、プログラミング時間を短縮。そのうえで、最適な工具や加工方法を職人が選定するなどして、24時間夜間無人加工を実現している。飛び込みの要求にも極力対応できるように、常時100%は稼働させない体制にした。

 CAMの最適化や、機械加工の効率化を追求できるのも加工を熟知する職人がいるからだ。現在、特級や1、2級技能士合わせて5人いるが、「大半が首席合格で知事賞を受賞している」という。

 伊藤取締役は「今後も当社に任せれば全てを短納期で対応できると思ってもらえるようにしていく。働き方改革や生産性向上が話題に上がる中、お客様第一のものづくりを通じユーザーをサポートしていきたい」。

金型新聞 2020年4月10日

関連記事

「新規事業に挑戦、やってみなければ分からない」藤井精工社長・藤井福吉氏

会社の未来を考え新規事業に挑戦やってみなければ分からない 金型メーカーに生産計画はありません。受注産業で顧客次第ですから。「来月どうしようか」。これを毎月のように繰り返しています。当社も創業から46年間、同じように事業を…

電動化3種の神器に挑む
〜生産現場を訪ねて〜 ニシムラ(愛知県豊田市)

特集  次世代車で変わる駆動部品の金型(バッテリー、モータ、電子部品)  「自動車向けの金型を手掛ける企業は今後、バッテリー、モータ、電子部品、この3部品に携わっていないと生き残れない時代になる」と話すのはプレ…

【この人に聞く】マーポス、マルコ・ゾーリ社長

 今年、日本法人設立50周年を迎えたマーポス(東京都大田区、03 -3772-7011)。精密計測機器を手掛け、特に金型分野ではタッチプローブやレーザーによる工具やワークの計測などで、日本の金型づくりを支えてきた。近年は…

次世代車で変わる型作り
冨山 隆アライアンス・グローバルダイレクターに聞く

 厳しくなる世界各国の燃費規制に対応するため電気自動車(EV)を始めとする、次世代自動車の浸透スピードは加速している。加えて、自動運転も次世代技術として注目を集めている。こうした自動車の変化は金型にどう影響するのか。電動…

【金型応援隊】日本精密機械工作 プロに喜ばれるツールを

「徹底したプロ志向を目指した」と語るのは、日本精密機械工作の伊藤俊介社長。このほどハンドグラインダー、「リューターフレックス極 LF‐300」を発売した。 「LF‐300」は、同社の過去の人気商品「リューターフレックス」…

トピックス

関連サイト