シボ加工などを手掛ける棚澤八光社は今年4月、岩手県一関市に国内10拠点目となる岩手工場を設立した。集積が進む自動車産業を中心に東北地区の顧客に対し、より迅速かつ充実したサービスを提供していく。 岩手工場には10t/10t…
大型金型部品を精密に
伊藤英男鉄工所 伊藤友一取締役
設計から検査まで一貫対応
伊藤友一取締役

三重県桑名市の伊藤英男鉄工所はダイセットなど大型金型部品の精密加工を強みとする技術者集団だ。手掛けるのは、2500×4000×1300㎜クラスのダイセットの全加工から航空機部品まで幅広い。マシニングセンタ(MC)、プレーナー(平削り)などの機械加工はもとより、CAD/CAMから検査まで一貫して対応できるのが特長だ。
元々はプレーナーに特化した会社だったため、精度面の顧客からの評価は高い。「大型ワークでも±0・01㎜の歪みのない製品を供給できる」(伊藤友一取締役)ほど。一貫体制も特長だが、それは、二代目の伊藤國和社長の「自社で加工全体を行いたい」という思いがあったからこそ。MC、研磨機など相次いで設備を導入し、2000年にはCAD/CAMから検査まですべてを自社で受け持てる体制を整えた。
それが今や最大の強みの一つだ。大型部品を加工できる企業は少ないうえ、品質や納期管理の手間から、外注先を1カ所にまとめたいユーザーが多いからだ。伊藤取締役も「一貫で請け負えれば、お客様の発注の手間が省ける」と話す。
飛び込みの要求にも対応
納期対応でも工夫を凝らす。例えばCAM。過去の加工品と形状が類似していれば、パスやエアカットの省略など、プログラミング時間を短縮。そのうえで、最適な工具や加工方法を職人が選定するなどして、24時間夜間無人加工を実現している。飛び込みの要求にも極力対応できるように、常時100%は稼働させない体制にした。
CAMの最適化や、機械加工の効率化を追求できるのも加工を熟知する職人がいるからだ。現在、特級や1、2級技能士合わせて5人いるが、「大半が首席合格で知事賞を受賞している」という。
伊藤取締役は「今後も当社に任せれば全てを短納期で対応できると思ってもらえるようにしていく。働き方改革や生産性向上が話題に上がる中、お客様第一のものづくりを通じユーザーをサポートしていきたい」。
金型新聞 2020年4月10日
関連記事
ギア部品など高難度な加工にも対応 プレス用金型メーカーのサイベックコーポレーションは金属成形加工シミュレーションを活用し、設計や見積もりにかかる時間の短縮を実現した。EV関連など高難度部品への対応を進めている。 同社は冷…
この人に聞く 2018 金型設計製造向けCAD/CAMシステム「VISI」などを手掛けるヴェロソフトウェア。創業からM&A(合併と買収)などによって製品ラインアップを拡大し、最近では「WorkNC」や「Edge…
工作機械メーカーの倉敷機械は、金型加工の効率化を実現する機械の提案を強化している。 今年1月には5軸マシニングセンタ(MC)に横中ぐり機能を搭載した「KTR‐1200」を発売。この新型は中ぐり主軸を繰り出すことで、特殊工…
新中期経営計画「SAIMS247」。その狙い、そして目的は。笹山勝社長に聞いた。 「短納期」を強みに、海外での競争に打ち勝つ SAIMS247の3カ年の目標は金型の製作期間半減。その真の狙いは金型の競争力の再強化です。当…
