売れるものをつくる 物価の高い国で勝負 境地まで突き詰めることが大事 〜海外展開〜 1964年生まれ、茨城県出身。大学卒業後、87年大貫工業所に入社。営業で新規得意先を次々と開拓する一方で、得意先とのやり取りを通じて金…
大型金型部品を精密に
伊藤英男鉄工所 伊藤友一取締役
設計から検査まで一貫対応
伊藤友一取締役

三重県桑名市の伊藤英男鉄工所はダイセットなど大型金型部品の精密加工を強みとする技術者集団だ。手掛けるのは、2500×4000×1300㎜クラスのダイセットの全加工から航空機部品まで幅広い。マシニングセンタ(MC)、プレーナー(平削り)などの機械加工はもとより、CAD/CAMから検査まで一貫して対応できるのが特長だ。
元々はプレーナーに特化した会社だったため、精度面の顧客からの評価は高い。「大型ワークでも±0・01㎜の歪みのない製品を供給できる」(伊藤友一取締役)ほど。一貫体制も特長だが、それは、二代目の伊藤國和社長の「自社で加工全体を行いたい」という思いがあったからこそ。MC、研磨機など相次いで設備を導入し、2000年にはCAD/CAMから検査まですべてを自社で受け持てる体制を整えた。
それが今や最大の強みの一つだ。大型部品を加工できる企業は少ないうえ、品質や納期管理の手間から、外注先を1カ所にまとめたいユーザーが多いからだ。伊藤取締役も「一貫で請け負えれば、お客様の発注の手間が省ける」と話す。
飛び込みの要求にも対応
納期対応でも工夫を凝らす。例えばCAM。過去の加工品と形状が類似していれば、パスやエアカットの省略など、プログラミング時間を短縮。そのうえで、最適な工具や加工方法を職人が選定するなどして、24時間夜間無人加工を実現している。飛び込みの要求にも極力対応できるように、常時100%は稼働させない体制にした。
CAMの最適化や、機械加工の効率化を追求できるのも加工を熟知する職人がいるからだ。現在、特級や1、2級技能士合わせて5人いるが、「大半が首席合格で知事賞を受賞している」という。
伊藤取締役は「今後も当社に任せれば全てを短納期で対応できると思ってもらえるようにしていく。働き方改革や生産性向上が話題に上がる中、お客様第一のものづくりを通じユーザーをサポートしていきたい」。
金型新聞 2020年4月10日
関連記事
「技術等情報の管理認証制度」設立 IoT化やグローバル化などによって、情報流出のリスクが高まる昨今、製造業には技術などの情報の適切な管理が求められている。金型業界も例外ではなく、「顧客情報がしっかり管理、保護できている…
金型製作工程を短縮 設備強化で需要に対応 イワタツール(名古屋市守山区、岩田昌尚社長)が2010年に発売したトグロンハードドリルは焼入れ鋼用穴加工ドリルとして、ここ数年需要が急増し供給が追いついていない状況だ。同社の岩…
レーザー溶接・金型補修機器メーカーのテラスレーザー(静岡県駿河区)に入社したのは2年前。企業の販路開拓支援などに携わっていた前職時代、製造業とも多く関わる中で「世の中は製造業がなければ成立しないということを肌で感じ、自分…
PART4:モノエン・モビツーのトップに聞く金型メーカーに期待すること 技能絶やさぬ取り組み / 型にとらわれぬ柔軟な視点 人の動き、 カンコツを定量化 次世代車の中でも、やはり電動化へのインパクトは大きい。金型への影響…


