金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

17

新聞購読のお申込み

冷間鍛造で新市場開拓
ニチダイ

電池ケースなど視野

 冷間鍛造金型などを手掛けるニチダイは独自の鍛造技術を駆使して新たな市場の開拓に乗り出す。まずは、電気自動車などで脚光を浴びる電池ケースやバッテリー市場向けに鍛造技術を応用して、ケースの強度向上や生産性向上をアピールする。

 近年、冷間鍛造金型の新たな市場を求め、社内に新規開発プロジェクトチームを立ち上げ、冷間鍛造技術を応用することで従来異なる工法で生産されていた電池ケースなど高度な部品への採用を目指す。担当者は「積み重ねた開発力で既存とは異なる業界に貢献できないか考えている。電池ケースは従来、絞り加工で成形されていたが、強度や素材のムダといった課題もあると聞く。当社の技術は円柱素材をムダなく使い、ケース形状に仕上げることができ、技術的な課題解決や生産性向上につながる」と話す。

 1959年、大阪で田中合金製作所として創業。ボール盤を改造した自家製放電加工機を用いた異形線引用超硬ダイス加工から始まる。80年代後半には研究開発用に油圧式複動プレス機HED‐800を導入し、金型製作のみならず鍛造技術の開発に着手。パンタグラフ方式という金型機構を取り入れた『閉塞ダイセット』の開発に成功した。

 当時、上下のパンチで円柱素材を押出して側方へ押出す閉塞鍛造技術が生み出されたが、特殊な設備による膨大な費用がかかるなど課題もあった。同ダイセットを活用すれば、通常の機械プレス機でも閉塞鍛造が可能で、従来切削加工で生産していたベベルギアやクロスジョイントなど自動車部品の冷間鍛造化に大きく寄与し、顧客の生産性向上やコストダウンを実現。現在も技術開発企業として新技術の開発に注力。また、2013年にタイで冷間鍛造金型の生産を始めるなどグローバル化も進めている。

金型新聞 2020年4月10日

関連記事

C&Gシステムズ キャムツール新版

大型金型の磨き削減 C&Gシステムズは、5軸マシニングセンタ(MC)対応CAD/CAM「キャムツール」の新版「V17.1」を発売した。切削痕を抑え、磨き工程の削減につながる機能などを強化した。 CL制御点を曲率に…

【Breakthrough!】形彫放電加工機

形彫放電は特定の高度な金型では不可欠な加工技術。最終工程に近いため、ミスができず、工程の負荷が高くなることある。加えて、電極消耗を考慮する必要があるため、加工条件の設定など、職人技術が求められることが多い。本特集では、こ…

牧野フライス製作所 大型加工機のレトロフィットを強化

大型機中心に年20台 牧野フライス製作所は、大型加工機を中心にレトロフィットやオーバーホール事業を強化する。年間で最大20台程度対応できる体制を整え、今年度内には同事業の売上高を3~5億円を目指す。 子会社の牧野技術サー…

マーポス 画像解析式ツールセッター「VTS」で工具の状態をもっと見える化

繰り返し精度0・2μmで測定 精密金型の加工では、サブミクロン単位の寸法精度が求められる。切削工具の摩耗や刃先状態のわずかな変化が品質に直結するため、工具状態の正確な把握は欠かせない。また近年は、半導体や光学部品、医療機…

アルム ARUM Factory365をリリース

月定額+多彩なアプリで製造現場の合理化を支援 アルム(金沢市)が開発したNCプログラム自動生成AIソフトウエア「ARUMCODE1」など、製造工場で役立つアプリケーションを揃えたプラットフォームサービスが、7月からサブス…

トピックス

関連サイト