金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

15

新聞購読のお申込み

冷間鍛造で新市場開拓
ニチダイ

電池ケースなど視野

 冷間鍛造金型などを手掛けるニチダイは独自の鍛造技術を駆使して新たな市場の開拓に乗り出す。まずは、電気自動車などで脚光を浴びる電池ケースやバッテリー市場向けに鍛造技術を応用して、ケースの強度向上や生産性向上をアピールする。

 近年、冷間鍛造金型の新たな市場を求め、社内に新規開発プロジェクトチームを立ち上げ、冷間鍛造技術を応用することで従来異なる工法で生産されていた電池ケースなど高度な部品への採用を目指す。担当者は「積み重ねた開発力で既存とは異なる業界に貢献できないか考えている。電池ケースは従来、絞り加工で成形されていたが、強度や素材のムダといった課題もあると聞く。当社の技術は円柱素材をムダなく使い、ケース形状に仕上げることができ、技術的な課題解決や生産性向上につながる」と話す。

 1959年、大阪で田中合金製作所として創業。ボール盤を改造した自家製放電加工機を用いた異形線引用超硬ダイス加工から始まる。80年代後半には研究開発用に油圧式複動プレス機HED‐800を導入し、金型製作のみならず鍛造技術の開発に着手。パンタグラフ方式という金型機構を取り入れた『閉塞ダイセット』の開発に成功した。

 当時、上下のパンチで円柱素材を押出して側方へ押出す閉塞鍛造技術が生み出されたが、特殊な設備による膨大な費用がかかるなど課題もあった。同ダイセットを活用すれば、通常の機械プレス機でも閉塞鍛造が可能で、従来切削加工で生産していたベベルギアやクロスジョイントなど自動車部品の冷間鍛造化に大きく寄与し、顧客の生産性向上やコストダウンを実現。現在も技術開発企業として新技術の開発に注力。また、2013年にタイで冷間鍛造金型の生産を始めるなどグローバル化も進めている。

金型新聞 2020年4月10日

関連記事

「金型台帳」を データベース化
打田製作所

 「金型メーカーが情報管理をするのは、自社の知的財産を守るためと顧客情報を守るための2つの意味で重要だ」と話すのは、飲料や化粧品などのプラスチック金型を手掛ける打田製作所の打田尚道社長。同社は15年ほど前に社内で情報シス…

アイダエンジニアリング 金型寿命予測などプレス加工業のDX支援【金型テクノラボ】

人工知能(AI)を活用した技術が製造業でも実装され始めている。当社では、プレス機から得たさまざまなデータをAIで分析し、金型の寿命予測や加工相談などプレス加工業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するアプリケ…

CGTech マシンシミュレーション新版V9.5リリース

工具摩耗の可視化 CGTech(東京都豊島区、03・5911・4688)はこのほど、NCマシンシミュレーション「べリカット」の新版V9・5をリリースした。ヒートマップ表示による工具摩耗の可視化や、CNCマシン接続のポスト…

七宝金型工業 精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2弾を開発中

外段取りの効率性向上 ダイカスト金型を手掛ける七宝金型工業(愛知県津島市、0567・24・8787)は昨年発売した自社製品の精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2段を開発。従来品は工作機械のテーブル上でしか使用でき…

ダイジェット工業 5軸加工用工具

 縦横無尽シリーズ ダイジェット工業(大阪市平野区、06-6791-6781)はこのほど、5軸加工用工具のラインアップを拡充し「縦横無尽シリーズ」として発売した。 高精度刃先交換式バレル工具「ミラーバレル」や高精度ソリッ…

トピックス

関連サイト