素形材産業の人手不足は、業界共通の課題です。製造業全体の平均から見ても、求人倍率が高い傾向にあります。中途採用や外国人労働者に頼り、人手を確保している企業が多い。 しかし、人手を確保できれば誰でも良いわけではありません。…
田口型範 社長 田口 順さん(70)
〜ひと〜
親子2代で旭日単光章を受けた

昨年11月、秋の叙勲で「旭日単光章」を受賞した。創業以来72年連続で黒字経営を続けたこと、2007年に経済産業省から「元気なモノ作り中小企業300社」を受けたことなどが認められた。「個人ではなく、田口型範という会社で受賞したと解釈している」。
先代の父、貞一さんも1985年に「勲六等単光旭日章(現在の旭日単光章)」を受賞しており、親子2代の栄誉となった。「木型職人で『現代の名工』にも選ばれた父に対して、自分は経営者タイプ」と自らを称する。
大学卒業後に入社。翌年、二本松工場(福島県)の立ち上げに責任者として携わった。「ボルト1本すら無い未開の地で苦労したが、経営者としての感覚が身に付き、良い経験ができた」。
89年に先代から社長を引き継いだ。「2代目として自分の強みを見つけるのに必死だった」。NC(数値制御)化を進めたり、5軸制御マシニングセンタを業界に先駆けて導入したり、現在の「木型」「金型」「試作」「インペラ」という4本柱を確立した。
今後は技能者の育成に力を注ぐ。「日本の金型が世界一という時代はとうの昔に過ぎ去った。技術力が落ちており、このままでは世界から取り残される」と危機感を抱く。機械の操作、プログラム、設計など従業員を一から教育し、技術力の底上げを目指す。
金型新聞 2020年6月4日
関連記事
常識にとらわれない金型 イノベーションを起こし新しい収益モデルを創る 〜新ビジネス〜 1975年生まれ、静岡県出身。98年立命館大学卒業後、富士通に入社し、システム販売などに従事。2004年稲垣金型製作所に入社、18年…
五感使うものづくり 精密打抜き用プレス金型、非球面レンズ金型、二次電池用金型及び部品、三次元形状部品、精密治具―。超精密金型や部品加工のミルテックがこれまで手掛けてきた品目の一部だ。『金と銀以外何でも加工する』と話す渡邉…
AI・ロボット開発のベンチャー企業a‐roboは2023年2月、プラスチック成形中の異常を検知し、成形機を制御するカメラシステム「GROW‐V」を発売した。 カメラの画像情報をもとにAIが金型の異常を検知する。既存のシス…
キヤノンモールドが発足したのが2007年。前身のイガリモールドとキヤノンの金型部門で伝承されてきた技能や最新技術など互いの得意分野の融合を図ってきた。「新しい価値を生み出す金型メーカーを目指したい」と語る、昨年4月に同…


