金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

30

新聞購読のお申込み

田口型範 社長 田口 順さん(70)
〜ひと〜

親子2代で旭日単光章を受けた

 昨年11月、秋の叙勲で「旭日単光章」を受賞した。創業以来72年連続で黒字経営を続けたこと、2007年に経済産業省から「元気なモノ作り中小企業300社」を受けたことなどが認められた。「個人ではなく、田口型範という会社で受賞したと解釈している」。

 先代の父、貞一さんも1985年に「勲六等単光旭日章(現在の旭日単光章)」を受賞しており、親子2代の栄誉となった。「木型職人で『現代の名工』にも選ばれた父に対して、自分は経営者タイプ」と自らを称する。

 大学卒業後に入社。翌年、二本松工場(福島県)の立ち上げに責任者として携わった。「ボルト1本すら無い未開の地で苦労したが、経営者としての感覚が身に付き、良い経験ができた」。

 89年に先代から社長を引き継いだ。「2代目として自分の強みを見つけるのに必死だった」。NC(数値制御)化を進めたり、5軸制御マシニングセンタを業界に先駆けて導入したり、現在の「木型」「金型」「試作」「インペラ」という4本柱を確立した。

 今後は技能者の育成に力を注ぐ。「日本の金型が世界一という時代はとうの昔に過ぎ去った。技術力が落ちており、このままでは世界から取り残される」と危機感を抱く。機械の操作、プログラム、設計など従業員を一から教育し、技術力の底上げを目指す。

金型新聞 2020年6月4日

関連記事

アイユーキ技研 独自の型開き制御装置を開発

アイユーキ技研は金型のロック、アンロック動作を安定して確実に行えるよう、機械式のプラスチック金型用の型開き制御装置を自社開発した。 従来のアンロック動作はスプリングに頼っており、スプリングが戻らずに爪部分が引っ掛かり、ア…

木谷電器 木谷健一郎社長に聞く 要望ヒントに金型開発

端子や太陽光発電関連機器を手掛ける木谷電器(大阪府枚方市、072・855・1492)は、取引先の要望をヒントに新たなプレス金型の研究開発に取り組む。時代のニーズに応えるプレス技術を開発し、未来を拓く新しい事業に発展させた…

電動系、車体系部品へ事業拡大【特集:自動車の電動化とダイカスト】

自動車の電動化が金型に及ぼす影響は大きい。エンジンなどの減少が懸念される一方、軽量化ニーズでアルミの採用が期待されるなどダイカスト金型は変化を迫られている。では電動化でダイカストはどう変わっていくのか。昨秋のダイカスト展…

キヤノンモールド 技能育伝推進課長 植武 春彦さん(56) 〜ひと〜

育成のプロ、名匠塾の塾長  社内の技術者に研削や切削など加工の基礎を教える「名匠塾」の塾長。塾生は10年間で全社員の3分の1に当たる168人。同社のものづくりを支える育成のプロだ。  入社時は「おシャカ製造機」と言われる…

鋳造に独自の新工法
マツダ

特集 次世代車で変わる駆動部品の金型鋳造に独自の新工法  次世代自動車の技術は電動化に限らない。注目されるのがエンジンの進化だ。燃費性能を追求する新型エンジン「スカイアクティブ」。多くの自動車メーカーが電動化に力を入れる…

トピックス

関連サイト