金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

17

新聞購読のお申込み

20年度事業 ウェブ活用を推進
金型工業会 オンラインで総会

テレビ会議システムで開催した

 日本金型工業会(小出悟会長)は6月5日、第8回の定時総会を開催した。小出会長の続投を承認したほか、副支部長全員の留任を決めた。コロナウイルスの影響拡大が見通せない中で、可能な範囲で事業を進めていくことを確認。テレビ会議システムを有効活用したイベントなどを積極的に行うことで一致した。時期は未定ながら、新金型ビジョンの策定や、教育関連の事業を包括する金型人材育成学校(仮称)の設立に向けた準備を行うことも決定した。

小出会長が続投

 コロナウイルスの感染拡大防止のため、テレビ会議システムを活用したウェブ総会とし、32人の理事が出席した。(写真)

 役員改選期に当たる今年の総会では決算、事業報告に続き、小出会長の続投を承認。東部の鈴木教義支部長、中部の山田徹志支部長、西部の山中雅仁支部長の支部長全員の留任を決定した。

 事業計画では、コロナウイルス収束のめどが立っていないことから、現状を緊急事態と位置づけ、緊急的な対応を優先することで一致。事業や予算の執行については、インターモールドが中止になったことなども踏まえ、できる範囲内で進めていくことを確認した。

 すでに総会や理事会は、テレビ会議システムを使って開催していることから、今後もテレビ会議システムを有効活用したイベントなどを積極的に行うことも決めた。

 中里栄専務理事は「遠方の会員の方も講演会などに参加しやすくなる」とし、積極的なイベントへの参加を呼び掛ける。

金型学校を設立、新ビジョン策定

 時期は未定だが、コロナ禍の教訓を織り込んだ令和時代の新たな金型産業ビジョンの策定を進めるほか、入会金を無料にする会員増強キャンペーンを継続する。

 これまで日本金型工業会が主催してきた様々な勉強会や、金型マスター認定制度などを包括する金型人材育成学校(仮称)の設立に向けた準備を行うことも決定した。

 また、日本金型工業会が技術等情報管理認証機関となるために、立ち上げた認証委員会では、その意義の再確認や、会員企業の他国・他社との差別化支援となる活動を行う。

金型新聞 2020年7月1日

関連記事

がんばれ!日本の金型産業特集<br>宮澤精機 宮澤 幸弘 社長

がんばれ!日本の金型産業特集
宮澤精機 宮澤 幸弘 社長

変幻自在の絞り、曲げ 50年のノウハウで金型に独創のアイデア 「強みは設計です」と話すのは、丸・角・異形絞りの順送プレス金型を手掛ける宮澤精機の宮澤幸弘社長。弱電関連の製品をメーンに、絞りは最大15㍉角、曲げは最大30㍉…

タムロン X線CTで製品データ補正、金型設計を効率化【金型テクノラボ】

射出成形金型の製作は、試作トライ→測定→補正指示→部品加工→試作トライを繰り返す。要求精度は様々だが、量産で寸法変化が少ない高品質かつ短納期での金型製作が求められる。これらの要求事項を満たすためX線CTを活用した金型補正…

【INTERMOLD・金型展・金属プレス加工技術展 総集編】
金型展編

自動化や離型の新技術 センサや工具の自社製品も  金型展では金型メーカーの独自技術を披露する場となっている。今回は特に自動化や離型性向上につながる提案が多く見られた。また、自社製品の開発や量産も含めた一貫生産体制で新たな…

日本精機とソディック ダイカスト金型向けの大型金属3Dプリンタを共同開発

ダイカスト金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区、052・736・0611)とソディックは技術提携し、ダイカスト金型向けの大型金属3Dプリンタを共同で開発する。金型向けの金属3Dプリンタを手掛けるソディックと、プリンタで…

造形の歪み1/10に
ソディック

金属3Dプリンタ新工法  ソディックはこのほど、金属3Dプリンタの造形後のワークの歪みを10分の1に抑える新技術「SRT工法」を開発した。これにより、樹脂型などで多く使われるステンレス系の素材での造形も可能になるなど、金…

トピックス

関連サイト