金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

28

新聞購読のお申込み

ミスミグループ本社 ガス抜き部品を強化

樹脂の高機能化に対応

無料モニターキャンペーンも

丸型ボラベント

 ミスミグループ本社(東京都文京区、03-5805-7050)がガス抜き部品の品揃えを強化している。3年ほど前から取り組み始め、「フィルター付きピン」や「スリット入れ子」などを拡充。今夏には「丸型ポラベント(多孔体金属)」を発売した。樹脂素材の高機能化などによって増加するガス抜き需要に対応する。

 同社のガス抜き部品は、ピンポイントでガス抜き効果を発揮するピンの端面に微細な穴が空いた「フィルター付きピン」や、小~中面積で効果的な微細スリット構造の「スリット入れ子」、中~大面積に適した「ハーモニカ入れ子」など幅広くラインアップされている。金型メーカーは、面積や加工性、ガス抜き効果などの用途に合わせて最適な部品を選択することができる。

 今年7月に発売した「丸型ポラベント」は、20μmの微細な穴が空いた多孔体金属。ステンレス材を焼結した多孔体のため、どの方向からでもガス抜きができる。従来は角型だけだったが、直径4~20㎜の丸型を加え、幅広い用途に対応する。

 近年、樹脂の機能強化のために炭素繊維やガラス繊維などの添加剤が含まれる材料が増え、成形時にガスが発生しやすくなったことで、ガス抜き需要が増加している。同社は今後、ガス抜き部品のラインアップ強化に加え、メンテナンス用品の開発にも注力し、需要に対応していく。

 現在、対象のガス抜き部品を4週間無料で試すことができる無料モニターキャンペーンを実施している。同社は「まずは試して、ガス抜きの効果を実感してもらいたい」としている。

金型新聞 2020年9月10日

関連記事

板鍛造プレスによる金型内ねじ転造工法の確立【金型テクノラボ】

雄ねじの加工では鍛造と切削や転造などの2つ以上の工程を必要とする。工数が多くなるため、リードタイムの悪化やコストアップという課題が指摘されてきた。当社ではコンパクトな「ねじ加工性金型」を開発し、金型内で一貫してねじ転造が…

〜特集〜 金型づくりをスマート化する

生産現場を訪ねて三豊機工 鹿児島工場(南九州)  5台のAIV(Autonomous  Intelligent  Vehicle)が10棟の工場を跨いで縦横無尽に運行する金型工場。冷間圧造用金型を材料から製品まで一貫生産…

【特集:技能レス5大テーマ】3.研削加工

誰でも高精度な研削 金型づくりで欠かせない研削加工。仕上げに近い工程のため、熟練技能を必要とする領域は多い。しかし近年、長年培った経験やノウハウを持っていなくても高精度の研削加工ができる機械や装置などが登場している。人手…

エィテーケィタカシノ エジェクタピン注文システム

ウエブで見積り・発注 プラスチック金型用部品を手掛けるエィテーケィタカシノ(東京都品川区、03・6367・0007)はこのほど、ウエブサイト上で簡単にエジェクタピンの見積もり、発注が可能な注文システムを開発した。今年6月…

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】2.AIの進化

稼働止めない機能や技能支援 人工知能(AI)を活用したさまざまな機能やサービスが登場している。AIの進化に加え、センシング技術の高度化で、従来把握できなかったデータが収集できるようになり、AIに読み込ませるデータ量が増え…

トピックス

関連サイト