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TMW
〜金型の底力〜

ドイツ企業と業務提携
世界中で供給力を強化

立松  宏樹社長

 インパネなど大型のプラスチック金型を手掛けるTMWは海外展開を加速させている。9月には、ドイツの大手金型メーカーのメキシコ工場に資本出資し、北米地域での金型供給力とサポート体制を強化する。北米だけにとどまらず、世界中で互いに金型を供給し合ったり、メンテナンスしたりするなど包括的に業務提携した。独自のネットワーク網を構築し、世界中で金型の供給やサポートができる体制を目指す。

 TMWが提携したのはドイツのシーベンウエスト社。120年以上の歴史を持つ老舗の金型メーカーで、自動車用のプラスチックやダイカスト金型などを手掛ける。特に欧州の自動車メーカーとの関係が深い。「元々協力関係にあった」(立松宏樹社長)が、今回の提携でその関係を深化させる。

メキシコでも大型の金型を請け負う
海外展開の司令塔となる日本本社

 9月には、シーベンスウエスト社のメキシコ工場にTMWが4割強出資。社名も「シーベンウエストタテマツメキシコ」と改称した。同工場では大型から中小型までのプラスチックやダイカスト金型を製作するほか、金型の補修を請け負う。

 狙いの一つが北米市場の強化だ。同社は、アメリカに工場を持つが、メキシコにも拠点を構えることで、北米全体をカバーできる体制を整える。立松社長は「世界中の自動車メーカーがメキシコを重要拠点と位置付けており、北米全体での成長は続く」とみており、供給力やサポート体制の強化が不可欠と判断した。

 メキシコ進出について「今がベスト」と判断。その理由は「7~8年前に比べて、インフラが整ってきている。さらにローカル企業が受注する仕事と、そうでない仕事が明確になってきた状況」だからだ。

 協業は北米市場だけに留まらない。世界中での金型供給やサポート体制の確立を目指す。まず、メキシコで作りきれない金型はTMWのアジアや日本、中国などのネットワークから供給できるようにするという。

日本の工場では自動化や効率化を進める

 サポート体制でも協力し合う。例えばシーベンウエスト社がドイツで金型を受注し、韓国で発注した場合。必要に応じ、TMWの韓国法人が立ち合いや玉成、補修などを行う。「コロナで移動が制限される中、お互いの拠点を活用し、対応したほうがいい」とし、相互に協力し、世界中でサポートできる体制を目指す。

 TMWは87年に北米に進出して以降、中国、韓国、タイに工場を設けるなど海外展開を加速してきた。技術・文化交流を含めた「グローバルツーリングアライアンスパートナー」として、シーベンウエストとカナダにも協業先があるほか、欧州、アジアに多数のパートナー企業を持つ。

 立松社長は「海外展開自体は早かったが、ローコストカントリーへの対応などグローバル対応をしてきたのは、この10年ぐらいだと思う。今後も多様化するグローバル化に先手を打って対応していきたい」。

  • 本  社 : 愛知県稲沢市奥田大沢町27
  • 電  話 : 0587-32-6281
  • 代 表 者 : 立松宏樹社長
  • 創  業 : 1949年
  • 従 業 員 :184人(本社のみ)
  • 事業内容 : インパネなど大型樹脂金型設計製造。

Q.人材育成で何に取り組んでいますか

海外と事業部制で多様な活躍の場 

 海外拠点に送り出すことが育成になっています。海外では何でもしなければならない状況が多いので、育成の場としては最適です。また、成形や治具販売など事業部制を敷いたのも育成の一環です。機械加工の担当者が治具の営業をすることで、違う視点が得られ、成長の機会になります。多様な活躍する場を提供することが育成につながると思います(立松宏樹社長)。

金型新聞 2020年10月2日

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