研究開発が新たな道 リーマン・ショック以降需要が回復しているものの、これがいつまで続くのか。自動車の電気化やインターネットの技術革新が産業構造にどんな影響を及ぼすのか。それが、日本の金型メーカーの多くの経営者が抱く未来…
黒田彰一氏(黒田精工元社長) 死去
日本金型工業会の会長など歴任

日本金型工業会や国際金型協会(ISTMA)、アジア金型工業会協議会(FADMA)の会長などを務め、日本のみならず世界の金型産業の発展に貢献し続けた黒田彰一氏(黒田精工最高顧問)が9月30日未明、老衰のため、死去した。96歳。葬儀は10月2、3日に新型コロナウィルスの感染状況なども鑑みて、家族葬で執り行われた。「お別れの会」が検討されている。
東京帝国大学(現・東京大学)工学部卒業。大学在学中に18歳という若さで黒田挟範製作所(現・黒田精工)の社長に就任した。戦後、軍需が主だった同社を立ち直らせ、1961年に東証2部に上場、65年に黒田精工に社名を変更した。ゲージだけでなく、モータコア金型、平面研削盤、ボールねじなどを手掛け、専業ゲージメーカーから精密機器の総合メーカーへと成長させた。
「個々の企業の利益より、人間にとって、または、業界全体の発展にとって、正しい行動をとりたい」と日本金型工業会の会長を2度務めた(73~75年/83~93年)ほか、ISTMAの会長(名誉会長)や、FADMAを設立し、自身も会長を務めるなど金型業界の発展のために取り組んだ。こうした功績がたたえられ、87年に藍綬褒章、95年には勲四等瑞宝章を受章した。
金型新聞 2020年11月10日
関連記事
人手不足や採用難で悩む金型メーカーは多い。対応策として海外人材や女性など多様な人材活用の重要性が指摘されている。しかし、そうした人材を生かすには職場の環境や社員の意識を変えるなど簡単ではない。プラスチック金型メーカーの東…
プレス加工・金型製作を手掛ける新栄ホールディングス(東京都中央区、中村新一社長、以下「新栄HD」)と精密板金加工などを手掛ける浜野製作所(東京都墨田区、浜野慶一CEO)の2社が連携し、4人組ロックバンド「Plastic …
今年4月、切削工具メーカーのMOLDINO(モルディノ)の社長に就任した金子善昭氏。親会社の三菱マテリアルで国内の営業企画や米国のマーケティング担当を務めた他、戦略部長や営業本部長を歴任した。金型加工に適した工具を多くそ…
金型企業にBPOサービス提供 KGM経営戦略製作所は、金型企業向けにBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを提供する。 代表の古賀寿彦氏は機械商社から中小企業診断士に転身し、独立した。製造現場に精通する強みを…


