金型は大量生産の治具から個別少量生産へとシフトしたことで、高品質な「個の量産」技術が求められている。そこで必要になるのが膨大に増えるデータの適切な管理や共有。本稿では新たなデータ連動テクノロジー「メタデータ」を活用し、製…
置き薬ならぬ置き工具
トラスコ中山
工具の在庫切れ防ぐ
工具を使う時にバーコードで読み込む

機械工具商社のトラスコ中山は、金型製造業や部品加工業など超硬チップを多く消費する現場で、使った分だけ切削工具の費用を請求する置き薬のようなサービス「MROストッカー」の切削工具版を開始した。ユーザーは在庫を持つ必要がなく、工具の管理コスト削減につながるほか、急な工具の在庫切れを防ぐことができる。
まず、ユーザーはトラスコ中山と工具販売店と協議して、頻繁に使う工具や、在庫切れしては困る工具などを選択する。本数や種類は同社が扱う7万5000アイテムの中から自由に選べる。その工具を無料の専用の工具箱(写真)に収納する。工具を使う時に、スマートフォンにダウンロードした専用のアプリでバーコードを読み込む。
使った工具のデータはトラスコ中山と工具販売店がリアルタイムで共有し、工具の補充や販売店、棚卸しはトラスコ中山が行う。在庫はトラスコ中山の資産のため、使った分だけ販売店から費用を請求される仕組み。ユーザーは在庫負担不要で、急な在庫切れや工具を探すなど管理コストが省ける。
オレンジブック.Comを使えば、常備していない切削工具でも、同社が在庫する7万5000アイテムから取り寄せが可能。夕方5時までに注文すれば翌日には到着する。
トラスコ中山は「オレンジブック」で知られるカタログ販売を展開する機械工具商社。全国26か所の物流拠点を持ち、約50万アイテムを在庫する。
その在庫と物流力を活かし、今年初めに工場に必要な製品を常備する工具棚「MROストッカー」を開始。今回のサービスはその切削工具版で、同社では「即納が必要な切削工具がMROストッカーに最適でユーザー様の利便性の向上につながると思う」としている。
金型新聞 2020年12月10日
関連記事
PART1:金型メーカーアンケート「次世代に必要な匠の技は?」PART2:「自動化の匠」 アイジーエヴァースPART3:「5軸加工の匠」 エフアンドエムPART4:「金属3Dプリンタの匠」 三光合成PART5:「現代の名…
金型材で困りごとは? 11月まで 大同特殊鋼は8月から日本全国の金型メーカーらを対象としたアンケート調査を実施する。金型材の使用状況や、困りごとなどをヒアリングし、材料開発につなげる。 本紙発刊の「金型工場名鑑」のデータ…
需給ギャップが改善し、明るさも戻り始めた金型業界。後押しの一つとなっているのが、一部で言われる金型の国内回帰だ。果たして本当に国内に回帰しているのか。どんな金型が戻っているのか。一方、ここにきて「職人」不足を危惧する金型…
金型溶接補修を手掛ける愛知溶業は『金型に優しい溶接修理施工』をテーマに、溶接~機械加工の一気通貫体制で、品質向上と短納期化を図る。 創業は2005年と若い会社だ。市川修社長は「TIG溶接機2台を購入し、タウンページ片手に…


