EV部品を研究開発 不二精機(大阪市中央区、06-7166-6820)は、三重県鈴鹿市に成形工場を新設する。自動車部品を手掛けるティア1と協業し、電気自動車(EV)向け部品を研究開発する。2022年4月にも開設する。 新…
サブスク、クラウドで手軽にシミュレーション【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】
インターネットなどのネットワークを経由してソフトを提供する「SaaS(サース)」。ファイル共有サービスやビジネスチャットツールなど、さまざまなソフトで普及が進む中、金型設計などで活用するシミュレーションソフトでもクラウドやサブスクリプション(定額課金)で手軽に利用できる製品が増加している。従来のパッケージ型とは異なり、目的に応じた柔軟な使い方が可能となるため、シミュレーションソフトのさらなる利用拡大が期待される。

NTTデータエンジニアリングシステムズ(東京都大田区、03・5711・5300)は2022年11月、クラウドを活用したシミュレーションサービス「Simulation‐Space」の提供を開始した。同社の共通プラットフォーム上で、Hexagonグループ(スウェーデン)が提供するシミュレーションソフトを利用することができる。
提供するソフトは、金属成形加工解析の「Simufact Forming」、熱流体解析の「CradleCFD」、汎用非線形有限要素解析の「Marc」、汎用構造解析の「MSC Nastran」の4つ。月々の基本使用料数万円と、1時間当たり5000円~1万円の従量課金でソフトの利用が可能。同社では従来からのパッケージ型での購入も可能とする。ユーザーは使い方に応じて柔軟に選択することができる。
16年に永久ライセンスからサブスクリプションライセンスに移行したオートデスク(東京都中央区)でも、樹脂流動解析ソフト「Moldflow」の柔軟な使い方を可能にするさまざまなオプションを増やし、利便性を向上させている。以前から提供しているクラウド上で計算を行うオプションに加えて、23年からは24時間ごとの従量課金制や、ローカル/ネットワーク上で1解析当たりの課金で利用できるオプションの提供を開始した。
また、22年からはライセンス契約方法をこれまでのシリアル番号単位から、個々のユーザーに専用アクセス権を割り当てる「シングルユーザーライセンス」に移行。これによって、ユーザーごとにソフトの使用状況が確認でき、使用頻度の少ないユーザーは1解析ごとの利用や従量課金制に切り替えるなど、より最適な運用につなげることができるようになった。
これまでシミュレーションソフトを導入するには、数百万~数千万円の投資が必要となるため、利用したくても高額な初期費用がネックとなるケースが少なくなかった。クラウドやサブスクリプションでのソフトの提供は、導入コストやアップデートにかかる運用管理コストを不要とし、導入へのハードルを大きく下げることができる。
また、インターネット環境があれば、どこでも利用が可能なほか、パソコンの性能に関係なく処理することもできる。これらのメリットによって、シミュレーションソフトを利用する頻度の高くない企業や、一時的に処理能力を上げたい企業、設備環境が整備されていない企業などでも利用しやすくなる。今後、シミュレーションソフトは利用が拡大するとともに、使い方の多様化も進みそうだ。
金型新聞 2023年5月10日
関連記事
溶接機メーカーが企画 女性活躍の推進に レーザー溶接機を手掛けるテラスレーザー(静岡市駿河区、054-270-7798)はこのほど、ものづくり現場で活躍する女性溶接技術者の写真を掲載したカレンダーを作成した。今月から配布…
前号では、日本金型工業厚生年金基金の制度移行に伴い、年金を退職金化することで得られるメリットなどを紹介した。では、そうした場合に加入者にはどの程度の負担や効果があるのか。より分かりやすく解説するために、モデルケースをも…
DMG森精機は2020年度通期決算で、売上高3283億円(前年比32.4%減)、営業利益107億円(同71.4%減)と発表した。コロナ禍で受注環境が悪化したものの、デジタルツインショールームやオンライン展、オンラインセ…
国内最大の工作機械展いよいよ開幕!! 世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF2022(第31回日本国際工作機械見本市)」が11月8日から13日までの6日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕する。主催は東京ビッグサ…


