金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

25

新聞購読のお申込み

【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】5.デジタル技術

シミュレーション、AIで効率化

デジタル変革(DX)の実現は近年の金型製造現場における最大の関心事の一つ。労働人口が減少する中で生産性を向上させるためには、人工知能(AI)やシミュレーションなどのデジタル技術を活用することが不可欠になっている。金型メーカーが利用できる製品やサービスも多く登場している。

その一つがシミュレーション。すでに多くの金型製造現場で利用されている技術だが、精度向上や機能強化によって、これまで以上にさまざまな課題を解決できるようになっている。また、サブスクリプション(定額課金)で手軽に利用できる製品も増加。幅広い企業で導入しやすい環境になりつつある。

シミュレーションソフトは精度向上、機能強化が進んでいる

AIを活用した製品も増えている。加工機に実装し、これまで熟練作業者にしかできなかった加工条件の設定や加工プログラムの作成などを自動化できる製品の他、機械や工具の異常検知といった熟練作業者でも難しい不具合を検出することができる機能なども登場している。また、工場のIoT化によって収集した生産現場のデータを活用し、生産性の向上につなげる提案も目立つ。

AIを搭載し、自動で最適な加工制御を可能にする

こうしたデジタル技術活用は、部品調達でも適用される。その一つがオンライン部品調達サービス。部品の3Dデータをアップロードすることで、即座に価格や納期が表示され、これまで多くの時間を要していた調達を効率化できる。板金や切削加工だけでなく、金属3Dプリンタで造形した部品に対応するサービスも登場している。

デジタル技術の進化は日進月歩。金型製造現場でも今後さらなる活用が進むはずだ。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

ナガセインテグレックス 超精密加工を自動で、軽く強い機械だから可能に【特集:金型づくりを自動化する】

スマートシステム ナガセインテグレックスは、超精密化・省人化を実現する各種加工ソフト「スマートシステム」をオプションで提供している。「IGTARP DESIGN(イグタープデザイン)」をコンセプトに製作したSGDシリーズ…

自律し、考える人材を【特集:自動車メーカーの金型づくり】

自動化と人材育成—。自動車産業に関わらず、あらゆる製造現場において共通の課題となっている。人手不足は深刻化しており、課題解消に自動化、省力化は欠かせない。いかに若手に技能を伝承していくかも喫緊の課題となっている。一方で、…

笹山勝社長に聞く SAIMS247が目指すこと【ササヤマ challenge!Next50】

新中期経営計画「SAIMS247」。その狙い、そして目的は。笹山勝社長に聞いた。 「短納期」を強みに、海外での競争に打ち勝つ SAIMS247の3カ年の目標は金型の製作期間半減。その真の狙いは金型の競争力の再強化です。当…

自動車メーカーに聞く ギガキャストに取り組む理由 トヨタ自動車門野英彦氏【特集:ギガキャストの現在地】

トヨタ自動車は昨年、2026年に投入を予定している次世代EVの生産工場にギガキャストを取り入れると発表した。従来数十点の板金部品で作っていたものをアルミダイカストで一体成形することで、部品点数を大幅に削減し、生産工程を半…

豊田自動織機が金属AMのコスト増を吸収した方法とは

金型や部品の造形で金属AMを活用する際、必ず指摘されるのがコスト。装置の価格はもとより、粉末材料が高価なことに加え、設計や解析などに多くの工数が発生するため、どうしても製造コストは高くなる。一方で、高い冷却効果による生産…

トピックス

関連サイト