金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

26

新聞購読のお申込み

【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】5.デジタル技術

シミュレーション、AIで効率化

デジタル変革(DX)の実現は近年の金型製造現場における最大の関心事の一つ。労働人口が減少する中で生産性を向上させるためには、人工知能(AI)やシミュレーションなどのデジタル技術を活用することが不可欠になっている。金型メーカーが利用できる製品やサービスも多く登場している。

その一つがシミュレーション。すでに多くの金型製造現場で利用されている技術だが、精度向上や機能強化によって、これまで以上にさまざまな課題を解決できるようになっている。また、サブスクリプション(定額課金)で手軽に利用できる製品も増加。幅広い企業で導入しやすい環境になりつつある。

シミュレーションソフトは精度向上、機能強化が進んでいる

AIを活用した製品も増えている。加工機に実装し、これまで熟練作業者にしかできなかった加工条件の設定や加工プログラムの作成などを自動化できる製品の他、機械や工具の異常検知といった熟練作業者でも難しい不具合を検出することができる機能なども登場している。また、工場のIoT化によって収集した生産現場のデータを活用し、生産性の向上につなげる提案も目立つ。

AIを搭載し、自動で最適な加工制御を可能にする

こうしたデジタル技術活用は、部品調達でも適用される。その一つがオンライン部品調達サービス。部品の3Dデータをアップロードすることで、即座に価格や納期が表示され、これまで多くの時間を要していた調達を効率化できる。板金や切削加工だけでなく、金属3Dプリンタで造形した部品に対応するサービスも登場している。

デジタル技術の進化は日進月歩。金型製造現場でも今後さらなる活用が進むはずだ。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

加工全体をCAE解析、開発リードタイムを短縮[プレス加工技術最前線]

自動車の電動化や軽量化ニーズの高まり、短納期化、熟練作業者の減少など、プレス加工を取り巻く環境は大きく変化している。プレス加工メーカーへの要求も高度化しており、これまで以上に技術革新を進め、変化するニーズに対応することが…

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】2.AIの進化

稼働止めない機能や技能支援 人工知能(AI)を活用したさまざまな機能やサービスが登場している。AIの進化に加え、センシング技術の高度化で、従来把握できなかったデータが収集できるようになり、AIに読み込ませるデータ量が増え…

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】5.自動化

多品種少量の金型を加工 2024年、金型づくりにおける自動化の技術で最も革新的だったのは、多品種少量の金型を自動で切削加工する技術ではないだろうか。形状も大きさも数量も異なる金型の部品を無人運転で加工する。人手不足に直面…

【特集】リーダーの条件

 昨秋、日本金型工業会は6年ぶりに改訂した「令和時代の金型産業ビジョン」で、金型メーカーはこれまでのように単に言われたものを作るだけの「工場」から、顧客に価値提供する「企業」への変革が必要だと指摘した。これまで続けてきた…

日本特殊光学樹脂 高精度・高品質の樹脂レンズ【特集:ものづくりを変えるレンズ金型】

支える3つのコア技術、大型機導入、 新分野の提案も フレネルレンズをはじめとする特殊なプラスチックレンズの金型製造から成形までを手掛ける日本特殊光学樹脂。同社は分解能10ピコメートル(1000億分の1メートル)の加工機を…

トピックス

関連サイト