金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

15

新聞購読のお申込み

【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】5.デジタル技術

シミュレーション、AIで効率化

デジタル変革(DX)の実現は近年の金型製造現場における最大の関心事の一つ。労働人口が減少する中で生産性を向上させるためには、人工知能(AI)やシミュレーションなどのデジタル技術を活用することが不可欠になっている。金型メーカーが利用できる製品やサービスも多く登場している。

その一つがシミュレーション。すでに多くの金型製造現場で利用されている技術だが、精度向上や機能強化によって、これまで以上にさまざまな課題を解決できるようになっている。また、サブスクリプション(定額課金)で手軽に利用できる製品も増加。幅広い企業で導入しやすい環境になりつつある。

シミュレーションソフトは精度向上、機能強化が進んでいる

AIを活用した製品も増えている。加工機に実装し、これまで熟練作業者にしかできなかった加工条件の設定や加工プログラムの作成などを自動化できる製品の他、機械や工具の異常検知といった熟練作業者でも難しい不具合を検出することができる機能なども登場している。また、工場のIoT化によって収集した生産現場のデータを活用し、生産性の向上につなげる提案も目立つ。

AIを搭載し、自動で最適な加工制御を可能にする

こうしたデジタル技術活用は、部品調達でも適用される。その一つがオンライン部品調達サービス。部品の3Dデータをアップロードすることで、即座に価格や納期が表示され、これまで多くの時間を要していた調達を効率化できる。板金や切削加工だけでなく、金属3Dプリンタで造形した部品に対応するサービスも登場している。

デジタル技術の進化は日進月歩。金型製造現場でも今後さらなる活用が進むはずだ。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

豊田自動織機が金属AMのコスト増を吸収した方法とは

金型や部品の造形で金属AMを活用する際、必ず指摘されるのがコスト。装置の価格はもとより、粉末材料が高価なことに加え、設計や解析などに多くの工数が発生するため、どうしても製造コストは高くなる。一方で、高い冷却効果による生産…

金型メーカー座談会<どうなる2014年 どうする今後の展開003>

金型メーカー座談会<どうなる2014年 どうする今後の展開003>

経営者が語る 精密加工や新分野に挑戦 2月10日号のつづき 司会 次年度には設備投資の一括償却が可能になるという話も出ていますが、投資計画に変更などありますか。 鈴木 毎年の積み重ねが重要ですからね。日本でどのようにもの…

精密、高精度 ニーズに応える型材・部品特集

 超精密、高精度、短納期、長寿命化—。こうした高度化する金型へのニーズに対応するには、あらゆる加工技術や素材技術が必要だ。中でも、鏡面性が得られるのか、離型性が高いのか、長寿命化が図れるのかなど、金型の本質的な機能に直結…

ソディック 情報伝達の自動化、ハードつなげる提案も【特集:金型づくりを自動化する】

自動化の仕組みづくりを支援 ソディックはハードだけでなく、工程間のさまざまなデータをつなぐ自動化の仕組みづくりを提案している。その肝となるのが、加工や計測プロググラムなどの「情報伝達を自動化する」(プロダクションイノベー…

金型メーカーの新分野展開が加速する

事業再構築補助金を活用 金型メーカーの新分野展開、業態転換が加速している。コロナ禍や、自動車の電動化などによって事業環境が大きく変化する金型業界。多くの金型メーカーが2021年からスタートした「事業再構築補助金」を活用し…

トピックス

関連サイト