オイレス工業はこのほど、可動式のカッターユニット「オイレスコンパクトフローティングカッター」を発売した。カッターを可動させるための圧力源に特殊な粘性体を採用し、ユニットを小型化。金型に組み込んで使うことで、トリムとスク…
KMC 測定表自動作成ソフトを発売
測定管理をデジタル化
KMC(川崎市高津区、044・322・0400)はこのほど、金型や部品などの測定データのデジタル化と自動測定表作成が可能なソフトウエア「測定電子カルテ」を発売した。測定器メーカー問わず対応。月額3万9000円のサブスクリプション(定額制)で提供する。
「測定電子カルテ」は、ノギスやマイクロメータなどのデジタル測定器で測定したデータを無線でPCに転送し、クラウド上のデータベースに自動で入力。外観目視検査などの感性検査の記載や、不良品写真やコメントを添付することもでき、これまで手書きで作成していた検査表をデジタル化できる。

測定器の校正管理機能も搭載。校正データ管理を簡素化できる他、校正漏れを防止することもできる。また、検査成績書も出力可能。その他、CPK(工程能力指数)・X‐Bar/Rチャート、各種品質管理パレート図が標準装備し、統計処理や不良分析を行うことができる。佐藤声喜社長は、「ISO品質管理対応や検査不正の防止にも有効だ」と話す。
同社は中小企業を中心に製造現場のIoT(モノのインターネット)に貢献するソフトウエアの提案を強化している。「測定電子カルテ」の他、QRコードを用いて在庫や所在などの工具情報をクラウド上で一元管理できる「QR工具管理システム」の販売も開始した。同ソフトウエアは工具在庫、工具納入費を半減する効果がある。
デジタル化によって、測定や工具の管理にかかる工数を削減し、深刻化する人手不足に対応する。
金型新聞 2024年1月10日
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