部品調達システム「Genie-us」を開発 精密金型部品から金型設計・製作など幅広い事業を行うゲートジャパン(京都市伏見区、075・661・0360)はDXの先進事例として優秀と認めた企業を表彰する「KANSAI DX …
共立精機(大連) ギガキャストで進む大型化【特集:進む設備の大型化】
12000tの金型に対応
大型のダイカストマシンで、アルミ部品を一体鋳造する「ギガキャスト」。トヨタ自動車やリョービが参入を表明し、注目を集めている。ただ、国内でギガの量産金型を手掛けた企業はほとんどない。
三重県の共立精機(林裕社長)の中国子会社、共立精機(大連)はすでにギガ向けの量産金型の製作実績を持つ。「自動車や建築部品など6000t~12000tクラスの金型の製作ができる。入れ子だけの製作も多数の実績がある」(孟強董事長)。

そんな共立精機大連がギガに参入したのは2年前。2022年完成の二期工事の際に「中国でギガが増える」と判断し、10億円を投資した。
設備は当然大型化しいている。親子クレーン120/50tを設置。オークマの門型マシニングセンタや、牧野フライス製作所の2ヘッドの大型彫放電加工機を購入した。冷却の深穴が必要になることから、5軸のガンドリルマシンも導入した。
設備の大型化の一方、ギガで指摘される輸送の難しさも工夫を凝らした。現地の材料メーカーに工場に同居してもらい、材料から加工、熱処理、組立まで全サプライチェーンを同一工場内で構築。さらに、材料分析ができる研究機関の誘致も内定しており、品質向上につなげる考えだ。
競争激しく、 協業や開発強化
こうした体制強化を急ぐのは、競争が激しいためだ。孟董事長によると、中国でギガを手掛ける金型メーカーは現在、22社あるという。「来月はもっと増えている可能性もある」ほど競争は激しい。
このため、研究開発にも力を注ぐ。解析技術を活用し、軽量化や電動車の車体構造部品の金型づくりを進めている。さらに、各プロセスを可視化するための製造実行システム(MES)やAIの活用に加え、世界中のどこからでも金型づくりを確認できるような仕組みの構築を急いでいる。

ギガの開発動向について、孟董事長は「安定した大型材料の調達が難しいため、分割型が主流だ」と話す。「10~14分割が多い。入れ子の重量は2~4tクラスで、大型化に加えて、入れ子の数も増えている」という。
ただ、これらはすべて中国の話で、日本は見極めの段階。林社長は「現時点で、共立精機(日本)でクレーンなどギガ向けの金型を作る設備を導入する予定はない。とはいえ、日系メーカーも開発を急いでいる。まずは中国でノウハウを蓄積し、今後に備えたい」とし、国内の動向に注視している。
会社概要
- 本社:大連経済技術開発区大地街1号
- 電話:0411・3926・8311
- 代表者:史宏莹 総経理
- 設立:1996年
- 従業員:95人
- 事業内容:ダイカスト金型の設計製作、補修。
金型新聞 2024年3月10日
関連記事
原点ベースに新たな価値作り ゴム金型など手掛けるエムエス製作所(愛知県清須市、052・409・5333)は社名変更を行い、『メイクスタート』として原点をベースに新たな一歩を踏み出した。 社名変更の経緯として迫田邦裕社長は…
MOLDINO(東京都墨田区、03・6890・5101)は4月、野洲工場ソリューションセンター(滋賀県野洲市)内に微細切削加工に特化した加工室を新設した。微細加工用マシニングセンタ(MC)2台を導入し、工具や工法の開発な…
現場の生産性向上、人手不足の解消に向けて、多くの金型企業が関心を寄せる自動化。近年の自動化技術は目覚ましい進化を遂げており、ロボットやIoT、AIなどの次世代技術によって、これまで以上に高度な自動化が可能になっている。こ…
金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集で…



