金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

04

新聞購読のお申込み

七宝金型工業 自社製精密ジャッキ発売

0.01㎜精度で高さ調整

ダイカスト金型を手掛ける七宝金型工業(愛知県津島市、0567・24・8787)は4月、自社製品の第2弾となる精密ジャッキ「EASYG(イージグ)」を発売。六角レンチ1本の簡単操作で0・01㎜精度の高さ調整ができ、クレーンを使用せず、大型ワークの水平出しなど段取り時間の短縮を実現する。

従来、大型ワークの水平出し(加工前の段取り)はテーブル上にセット後、クレーンでワークを吊るしながら、シム板等で何度も微調整するのが一般的で、ベテラン作業者でも水平出し作業に30分以上かかることが多く、段取り時間の削減が課題だった。同製品は六角レンチで回転させると上面が膨らむ構造で高さ調整が可能。そのため、シム等の代わりに0・01㎜(調整幅設計値0・1㎜)単位で楽に微調整ができ、クレーンも使用せず作業工数を大幅に削減。通常30分かかっていた調整時間も1分で行うことができ、作業工数も1/30に低減することができる。

EASYG(イージグ)

研究開発課の野場純一課長は「大型ワークの水平出しはクレーンの占有時間が長く、機械の停止時間も伸びる傾向だったが、調整作業を簡素化することで段取り時間を大幅に削減し、クレーンも使用せず現場の安全性を高めることができる」と語り、金型の大型ワークほか、部品加工、装置産業など現場の段取りに課題を持つ企業へ提案を図る。

同社では生産現場の『あったらいいな』を形にするエスラボ事業部を立ち上げ、現場改善向けの製品や技術開発を行っている。松岡寛高社長は「開発した製品は金型事業で培ったAM技術など独自技術を活用した。今後も現場改善につながる製品を開発したい」と意気込みを語る。同製品は4月17日からインテックス大阪で開催されるインターモールドで展示し、来場者に向けてモニタリングも募集する。

金型新聞 2024年4月10日

関連記事

【金型テクノラボ】三菱商事テクノス SKD61相当の金属、3Dプリンター用粉末

ダイカスト金型などで使用され始めた金属3Dプリンター。しかし、造形で広く使われる粉末材のマルエージング鋼では熱伝導性が低いなどの課題もあり、SKD61相当の粉末材の開発が求められていた。今回、三菱商事テクノスと大手素材メ…

大同特殊鋼 超大型ダイカスト金型用鋼の販売開始

ギガキャストに対応 大同特殊鋼はこのほど、ギガキャストに対応した熱間金型用鋼「DHA‐GIGA」の販売を開始した。超大型のダイカスト金型に求められる焼入性を飛躍的に向上。従来の金型用鋼に比べ、使用中の割れを抑制できる。こ…

日本成型産業 金型保管向け倉庫型レンタルスペース

負担解消、現場の生産性向上に プラスチック成形関係の機器販売などを手掛ける日本成型産業(千代田区内神田、03・5577・4137)は、この7月から「金型ロッカー」のサービスを開始した。長期間使用の予定がなく、廃棄できない…

マイクロリンク LED電球の販売開始

 工場向けIoTサービス「IoT GO」を手掛けるマイクロリンク(名古屋市西区、052-688-0521)はこのほど、LED電球の販売を始めた。同社は国内メーカーとタイアップし、高品質かつ低価格な商品をラインアップし、販…

高速ワイヤをWeb販売
チバ・テクノ

 チバ・テクノ(横浜市港北区、045-473-9933)は、公式オンラインショップで、新製品である高速加工用ワイヤ電極線「EZシリーズ」の1巻(5㎏)販売を3月から開始した。  1月に発売したEZシリーズは、コーティング…

トピックス

関連サイト