被削性3.5倍に 日立金属(東京都港区、03-6774-3001)はこのほど、被削性を従来品よりも約3.5倍に高めた冷間ダイス鋼「SLD‐f」を開発、8月から量産を開始した。自動車部品のハイテン化が進む中、金型の寿命向上…
【特集:技能レス5大テーマ】5.工具管理・測定
属人をシステム化へ
ツール測定機や工具管理システムなどを展開するZOLLER Japanの焼きばめ装置搭載ツール測定機「redomatic」は、工具を取り付ける焼きばめ工程から工具測定までを自動かつ高精度で行い、安全で効率的な工具段取りを提案。シャンク径はφ3~φ32までの焼きばめホルダーに対応し、工具突出し長さは公差10μm以内を実現。工具径と振れ精度も高精度に測定することで特別な技能を必要とせず、測定データを工作機械に転送し、工具段取りの自動化にも貢献する。
大昭和精機は在庫管理・寿命管理システムを搭載した工具収納棚「ツールセラージェネシス」やツールプリセッタを製造情報管理ソフト「ファクトリーマネージャ—」と連携させ、機械稼働率の向上や段取り時間の短縮、工具購入費の削減、加工ノウハウの蓄積、そして自動化・省力化など、工場全体のDX化を促進。
エヌティーツールは、昨今の自動化ニーズを受け非接触式ツールプリセッタAegis‐iシリーズ「Raptor型」の全自動プリセットシステムを開発。ツールホルダの刃具交換から、測定、洗浄までの工程をノンストップで自動化し、工具交換の一連業務を省人化することが可能。プログラムによる自動測定で作業時間を低減することで、現場の生産性を高め、工具交換にかかるコスト低減を図る。ハードウェアとソフトウェア共に完全自社開発しており、ユーザーの様々なカスタマイズの要望に対応できるのも同社の大きな強みだ。
金型新聞 2024年7月10日
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