6月下旬 (敬称略、カッコ内旧職) ▽取締役(執行役員)生産本部長 兼生産管理統括センター長馬渡和幸 金型新聞 2021年6月10日
ワークス ウェブギャラリー開設
金型技術でアート作品
レンズの金型を手掛けるワークス(福岡県遠賀町、093・291・1778)は、高度な金型技術を活かしたアート作品を展示するウェブサイト「METAL ART GALLERY」を開設した。展示するのは精密部品で組み立てた組子細工や難削材を鏡面に仕上げた碁盤・碁石など超絶技巧の作品で、新たな分野に事業展開したり世の中にものづくりの魅力を伝えたりしたいという。三重野計滋社長に開設の目的や考えを聞いた。

ものづくりの魅力、世の中に伝えたい
METAL ART GALLERYは、金型で培った究極の技術を表現するギャラリーです。作品は全て当社の技術者が設計、加工し仕上げたもので、金型をはじめ金属加工に携わる人なら驚く技術を盛り込んだものばかりです。
例えば碁盤と碁石。碁盤と黒の碁石は超硬、白の碁盤はセラミックで、研削加工で碁石を鏡面に仕上げ、碁盤の目に微細な目を入れました。組子細工は寸法精度±1~2μmの475個のパーツを組み合わせ、寸分の隙間なく仕上げました。

盃はチタン製。チタンは強度が高く、熱伝導率が低い。工具が摩耗しやすく焼きつきやすい難削材ですが、これを切削加工しました。さらにレーザーで熱を加え、盃の表面に花びらのデザインを表現しました。
サイト開設の目的の1つは事業のフィールドを広げるためです。微細レンズの金型で培った技術を活かせば様々なものを作れる。アート作品を通じて当社の技術を持ってもらう機会を増やし、例えば人工骨など金型以外の分野にも展開したい。

デザイナーとも出会えたら、と思っています。世の中のデザイナーが手掛ける作品で、金属を切削や研削、放電などで加工するものは殆どないのではないでしょうか。それは金属加工の技術が世の中に知られてないからだと感じています。
個性豊かな加工技術で金属を自在に加工できる。それをデザイナーに知ってもらえれば、当社とデザイナー双方にとってものづくりの可能性が広がるはず。いつか、このサイトで知り合えたデザイナーとコラボして製品を作ってみたい。

そしてもう1つの目的が、ものづくりの魅力を、ものづくりを知らない人たちに伝えること。ものづくりの高度な技術を駆使すれば、想像を絶するほどの精巧で微細なものを作れる。
それなのに多くの人が持つものづくりへのイメージは、3K(きつい、汚い、危険)で経営が苦しいといったことが先行して、ものづくりの真の魅力は伝わっていないのではないだろうか。
ものづくりの魅力は創造力と技能で技術の新たな地平を切り拓くことだと思っています。独自のアイデアや得意技で不可能とされてきた材料や形状を実現する。それは創造力や技能が昇華したひとつのアート作品だと思っています。
こうしたアート作りをしてみたい人は世の中にもっといるはず。近い将来、当社の本社にものづくりの美術館もつくろうと思っています。世の中にものづくりの魅力を発信して、興味のある人をこの業界にもっと誘い入れたいと思っています。
金型新聞 2024年7月10日
関連記事
プラスチック射出成形用金型メーカーの稲垣金型製作所(静岡市駿河区、054-281-3605)は8月1日、社名を「佐藤ライトモールド」に変更した。同社は2020年にプラスチック成形品などを手掛ける佐藤グループの東海電化工業…
モーターコアの大型化に対応 モーターコア用の金型などを手掛ける黒田精工(川崎市川崎区・044・555・3800)は世界最大級のプレス機の本格稼働を開始した。モーターコアの複雑化で大型化する金型に対応する。複雑なモーターコ…
売上18.7%増の168億円 冨士ダイス(東京都大田区、03-3759-7181)の2022年3月期売上高は、18.4%増の168億7400万円だった。営業利益は11億1300万円。半導体関連の金型や、車載電池用金型、光…
4月1日から7月30日まで 日本各地の中小製造業28社も出展 加工技術など紹介動画ほか、工場見学LIVEや補助金セミナーも実施 生産管理システムなどを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市)は同社初主催となるオンライン展示会『…


