モーターコア、電子部品好調 三井ハイテックが3月15日に発表した2021年1月期連結決算の売上高は、973億5100万円と前期比11.9%増となった。5Gや車載向けの半導体が堅調で電子部品が伸びたほか、電動車向けのモータ…
ワークス ウェブギャラリー開設
金型技術でアート作品
レンズの金型を手掛けるワークス(福岡県遠賀町、093・291・1778)は、高度な金型技術を活かしたアート作品を展示するウェブサイト「METAL ART GALLERY」を開設した。展示するのは精密部品で組み立てた組子細工や難削材を鏡面に仕上げた碁盤・碁石など超絶技巧の作品で、新たな分野に事業展開したり世の中にものづくりの魅力を伝えたりしたいという。三重野計滋社長に開設の目的や考えを聞いた。

ものづくりの魅力、世の中に伝えたい
METAL ART GALLERYは、金型で培った究極の技術を表現するギャラリーです。作品は全て当社の技術者が設計、加工し仕上げたもので、金型をはじめ金属加工に携わる人なら驚く技術を盛り込んだものばかりです。
例えば碁盤と碁石。碁盤と黒の碁石は超硬、白の碁盤はセラミックで、研削加工で碁石を鏡面に仕上げ、碁盤の目に微細な目を入れました。組子細工は寸法精度±1~2μmの475個のパーツを組み合わせ、寸分の隙間なく仕上げました。

盃はチタン製。チタンは強度が高く、熱伝導率が低い。工具が摩耗しやすく焼きつきやすい難削材ですが、これを切削加工しました。さらにレーザーで熱を加え、盃の表面に花びらのデザインを表現しました。
サイト開設の目的の1つは事業のフィールドを広げるためです。微細レンズの金型で培った技術を活かせば様々なものを作れる。アート作品を通じて当社の技術を持ってもらう機会を増やし、例えば人工骨など金型以外の分野にも展開したい。

デザイナーとも出会えたら、と思っています。世の中のデザイナーが手掛ける作品で、金属を切削や研削、放電などで加工するものは殆どないのではないでしょうか。それは金属加工の技術が世の中に知られてないからだと感じています。
個性豊かな加工技術で金属を自在に加工できる。それをデザイナーに知ってもらえれば、当社とデザイナー双方にとってものづくりの可能性が広がるはず。いつか、このサイトで知り合えたデザイナーとコラボして製品を作ってみたい。

そしてもう1つの目的が、ものづくりの魅力を、ものづくりを知らない人たちに伝えること。ものづくりの高度な技術を駆使すれば、想像を絶するほどの精巧で微細なものを作れる。
それなのに多くの人が持つものづくりへのイメージは、3K(きつい、汚い、危険)で経営が苦しいといったことが先行して、ものづくりの真の魅力は伝わっていないのではないだろうか。
ものづくりの魅力は創造力と技能で技術の新たな地平を切り拓くことだと思っています。独自のアイデアや得意技で不可能とされてきた材料や形状を実現する。それは創造力や技能が昇華したひとつのアート作品だと思っています。
こうしたアート作りをしてみたい人は世の中にもっといるはず。近い将来、当社の本社にものづくりの美術館もつくろうと思っています。世の中にものづくりの魅力を発信して、興味のある人をこの業界にもっと誘い入れたいと思っています。
金型新聞 2024年7月10日
関連記事
ギアやシャフトなど自動車部品の冷間鍛造金型や精密プレス金型を手掛けるナゴヤダイス(名古屋市緑区)は金型製作における技術やノウハウのマニュアル化(言語化・数値化)を図り、若手の技能伝承や人材育成に活用している。20~30代…
省エネ効果を大幅向上 ソディックはワイヤ放電加工機、形彫放電加工機の省エネ機能を強化している。放電加工液の循環などに使うポンプにインバータを搭載。非稼働時間にポンプを動作させないことなどにより、従来機種に比べ、約5割の電…
低価格で、欲しい工具探しやすく小規模工場の需要に応える 独自ブランド「さくさく」の切削工具などを販売するウェブサイト「さくさく」がオープンした。低価格帯の汎用的な工具を豊富に取り揃え、通販初心者にも欲しい工具を探しやす…
難加工素材・形状の技術開発で新分野開拓 冷間鍛造部品メーカーの三ツ知(愛知県春日井市、下元守社長)は6月1日、冷間鍛造用金型メーカーの和田山精機(兵庫県朝来市)と業務提携を締結した。三ツ知の冷間鍛造技術と和田山精機が持つ…
