硬質クロムめっきなどを手掛けるオテックは、オリジナルのめっき開発に注力している。自社製品の「テフ・ロック」はクロムめっきとPTFE樹脂を複合させためっき。「摩耗しにくく、優れた離型性が長持続するため、樹脂成型やゴム成型の…
ワークス ウェブギャラリー開設
金型技術でアート作品
レンズの金型を手掛けるワークス(福岡県遠賀町、093・291・1778)は、高度な金型技術を活かしたアート作品を展示するウェブサイト「METAL ART GALLERY」を開設した。展示するのは精密部品で組み立てた組子細工や難削材を鏡面に仕上げた碁盤・碁石など超絶技巧の作品で、新たな分野に事業展開したり世の中にものづくりの魅力を伝えたりしたいという。三重野計滋社長に開設の目的や考えを聞いた。

ものづくりの魅力、世の中に伝えたい
METAL ART GALLERYは、金型で培った究極の技術を表現するギャラリーです。作品は全て当社の技術者が設計、加工し仕上げたもので、金型をはじめ金属加工に携わる人なら驚く技術を盛り込んだものばかりです。
例えば碁盤と碁石。碁盤と黒の碁石は超硬、白の碁盤はセラミックで、研削加工で碁石を鏡面に仕上げ、碁盤の目に微細な目を入れました。組子細工は寸法精度±1~2μmの475個のパーツを組み合わせ、寸分の隙間なく仕上げました。

盃はチタン製。チタンは強度が高く、熱伝導率が低い。工具が摩耗しやすく焼きつきやすい難削材ですが、これを切削加工しました。さらにレーザーで熱を加え、盃の表面に花びらのデザインを表現しました。
サイト開設の目的の1つは事業のフィールドを広げるためです。微細レンズの金型で培った技術を活かせば様々なものを作れる。アート作品を通じて当社の技術を持ってもらう機会を増やし、例えば人工骨など金型以外の分野にも展開したい。

デザイナーとも出会えたら、と思っています。世の中のデザイナーが手掛ける作品で、金属を切削や研削、放電などで加工するものは殆どないのではないでしょうか。それは金属加工の技術が世の中に知られてないからだと感じています。
個性豊かな加工技術で金属を自在に加工できる。それをデザイナーに知ってもらえれば、当社とデザイナー双方にとってものづくりの可能性が広がるはず。いつか、このサイトで知り合えたデザイナーとコラボして製品を作ってみたい。

そしてもう1つの目的が、ものづくりの魅力を、ものづくりを知らない人たちに伝えること。ものづくりの高度な技術を駆使すれば、想像を絶するほどの精巧で微細なものを作れる。
それなのに多くの人が持つものづくりへのイメージは、3K(きつい、汚い、危険)で経営が苦しいといったことが先行して、ものづくりの真の魅力は伝わっていないのではないだろうか。
ものづくりの魅力は創造力と技能で技術の新たな地平を切り拓くことだと思っています。独自のアイデアや得意技で不可能とされてきた材料や形状を実現する。それは創造力や技能が昇華したひとつのアート作品だと思っています。
こうしたアート作りをしてみたい人は世の中にもっといるはず。近い将来、当社の本社にものづくりの美術館もつくろうと思っています。世の中にものづくりの魅力を発信して、興味のある人をこの業界にもっと誘い入れたいと思っています。
金型新聞 2024年7月10日
関連記事
アイカタマッチング(愛知県名古屋市、052・310・1419)は今年1月、金型に特化した受発注サイト「相型MATCHING(アイカタマッチング)」のサービスを開始した。金型メーカーの受注の平準化をサポートし、繁忙期と閑散…
モーターコアの大型化に対応 モーターコア用の金型などを手掛ける黒田精工(川崎市川崎区・044・555・3800)は世界最大級のプレス機の本格稼働を開始した。モーターコアの複雑化で大型化する金型に対応する。複雑なモーターコ…
スタイリッシュな工場作る 「実際に海外まで赴き、自身で目利きをして選んでいます」と語るのは、極東技研工業の西出力社長。同社は、フランス製の回転型アイボルト「コディプロ」などの吊具をはじめ、様々な海外製品を輸入、販売してい…
ストーブリ(スイス)の金型用マルチカップリングシステム「MCIシリーズ」は、量産型、支給型、サービス型にも対応可能な金型温調用マルチカップリングだ。 キャビ・コア20本のカップリングの着脱に、5分必要としていたものを10…


