金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

12

新聞購読のお申込み

ミスミとパンチ資本提携

相互供給や海外開拓で協業

ミスミグループ本社(ミスミG)とパンチ工業は10月7日、資本業務提携したと発表した。ミスミGがパンチ工業の第三者割当を引き受けるなど相互に株式を持ち合う。両社の強みを生かし、国内で商品を相互供給するほか、海外の市場開拓も共同で行う。

ミスミGは12億6900万円を投じ、パンチ工業の第三者割当を引き受ける。これにより、パンチ工業の株式300万株取得し、10%超を所有する第2位の株主になる。一方、パンチ工業も同額程度のミスミGの株式を市場から買い付ける。

ミスミGは近年、オンラインによる部品調達「メビー」などデジタル技術を強化するほか、金型にとどまらずFA部品でも世界中にマーケットを広げている。2024年3月期決算では海外売上高が1965億円と海外比率が5割を超えている。

その一方、パンチ工業の24年3月期の売上高は383億円。精密加工技術を武器に、金型部品以外でも3D計測サービスや、航空宇宙関連など事業の多角化を進めている。

こうした、ミスミGのデジタル技術や海外ネットワーク、パンチ工業の精密加工技術などの強みを補完しあうことで、金型部品だけにとどまらず、金属加工分野全般で、さらなる成長ができると判断した。

今後について、両社とも「具体的な施策はこれから詰める」としているが、まずは国内で相互に商品供給をすることでシナジーを図る。将来的には、成長が期待できる海外市場で、互いのネットワークを活用するなどして、市場開拓も共同で行う。

金型新聞 2024年11月10日

関連記事

【金型の底力】東京鋲螺工機 燃料電池セパレータ用金型の開発に着手

超硬金型、第2世代へセパレータ用金型に挑戦  冷間鍛造、冷間圧造用の金型を手掛ける東京鋲螺工機は、燃料電池用セパレータ用の超硬合金金型の開発に着手した。これまで超硬合金を直彫切削した金型を「Tokyo‐ACE」と名付け商…

キヤノンモールド 工数削減し、生産能力向上【Innovation〜革新に挑む〜vol.8】

金型の付加価値を追求 キヤノングループで500人の従業員を抱える国内最大手のプラスチック用金型メーカー、キヤノンモールド。茨城県内に2つの生産拠点を構え、キヤノン製品向けの金型の他、自動車部品や医療機器など幅広い分野の金…

ムトウ 中国での金型立ち上げを支援するサービスを開始

プラスチック金型メーカーのムトウ(東京都江戸川区、03・3656・8651) は、 中国での金型の進捗確認やトライの立ち合いなど代行する、 「金型立ち上げ支援サービス」を開始した。コロナ禍で中国出張や現場への訪問が難しい…

【人事】三井ハイテック

三井ハイテック  3月1日付(敬称略・カッコ内旧職) ▽リードフレーム事業本部技術統轄部生産技術部長(リードフレーム事業本部技術統轄部要素技術部長)久保公彦▽リードフレーム事業本部技術統轄部装置技術部長(リードフレーム事…

ミスミグループ本社 24年3月期売上高1.5%減の3676億円

世界的な設備投資需要が低迷 ミスミグループ本社(東京都千代田区)の2024年3月期決算は、売上高が前年同期比1・5%減の3676億4900万円となった。製造業を中心にグローバルで設備投資需要が低迷し、減収。今期の売上高は…

トピックス

関連サイト