製造業において、人手不足は深刻な問題となっている。困難な採用環境、熟練者の高齢化などに加え、働き方改革関連法の完全施行もあり、金型メーカー各社も対応に苦慮している。特に人手不足への対応は、生産性の向上はもとより、女性の…
【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】3.デジタル
管理、調達を効率化
近年の金型工場では人手不足が深刻化しており、デジタル技術の導入による製造工程や管理工程などの効率化に向けた取り組みが加速している。多くの企業がセンシング技術を活用した見える化をはじめ、ITツール導入によるペーパーレス化などに取り組む。こうした活動を後押しする製品やサービスも次々と登場している。
その一つが金型製造現場のあらゆる管理をデジタル化するツール。工程管理システムや品質管理システムの他、工具管理をデジタル化し、効率化する製品なども登場している。これまでアナログで管理されていたものをデジタル化することで、管理の最適化や、人的ミスの削減などが期待できる。


特に品質管理は、昨今自動車業界で相次いでいる認証不正問題の影響によって、金型業界でも今後さらに改善が求められる可能性は高い。こうしたニーズに対応するデジタル製品はこれからも登場するだろう。
製造工程では仮想空間上に実世界を再現するデジタルツインによる生産の効率化が進められ、シミュレーション技術やセンシング技術なども進化している。中にはCAMから出力された加工データの乱れをNC上で自動補正し、加工品質を向上させる機能を搭載するマシニングセンタなども開発されている。加工不良を未然に防ぎ、再加工、再段取りといった戻り工程を削減する。
こうした管理や製造に関わるものだけでなく、部品の調達などを効率化するデジタルサービスも相次いで登場している。部品の図面をウエブ上にアップロードするだけで、簡単に見積もり、発注が可能で、近年多くの製造現場で利用が進んでいる。金型部品メーカーでも同様のサービスの提供を新たに開始する企業も登場しており、今後さらに金型業界でも利用が広がりそうだ。
金型新聞 2024年12月10日
関連記事
ヘキサゴングループ(スウェーデン)のヴェロソフトウェア(東京都千代田区、03-6275-0871)はこのほど、CAD/CAM/CAEソリューション「VISI」と、CAD/CAM ソリューション「WORKNC」の新バージョ…
金型材の高硬度化で需要が高まっている「高硬度材向け切削工具」。メーカー各社は、独自の被膜を開発したり、刃形状を改良したり、より硬度の高い材料を精度良く、効率良く加工するための開発を続けている。進化を遂げる注目の高硬度材向…
AIで切削条件を決定支援 C&Gシステムズは4月、AI技術でマシニングセンタの切削条件の決定を支援する機能を持つ、CAD/CAM「CAM-TOOL」の新版「V20・1」の販売を開始する。熟練ノウハウが必要な工具や…
トライ後の改修減らし生産性アップ 自動車の骨格部品などのプレス金型を手掛ける南工は昨年、解析速度の速いプレスシミュレーションソフトを導入した。短期間で高精度の塑性変形予測を割り出し、設計品質を高め、トライ後の改修時間も短…


