金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

15

新聞購読のお申込み

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】3.デジタル

管理、調達を効率化

近年の金型工場では人手不足が深刻化しており、デジタル技術の導入による製造工程や管理工程などの効率化に向けた取り組みが加速している。多くの企業がセンシング技術を活用した見える化をはじめ、ITツール導入によるペーパーレス化などに取り組む。こうした活動を後押しする製品やサービスも次々と登場している。

その一つが金型製造現場のあらゆる管理をデジタル化するツール。工程管理システムや品質管理システムの他、工具管理をデジタル化し、効率化する製品なども登場している。これまでアナログで管理されていたものをデジタル化することで、管理の最適化や、人的ミスの削減などが期待できる。

これまでアナログで行っていた管理をデジタル化する動きが進む
加工データをNC上で補正し、加工不良を未然に防ぐ機能も登場している

特に品質管理は、昨今自動車業界で相次いでいる認証不正問題の影響によって、金型業界でも今後さらに改善が求められる可能性は高い。こうしたニーズに対応するデジタル製品はこれからも登場するだろう。

製造工程では仮想空間上に実世界を再現するデジタルツインによる生産の効率化が進められ、シミュレーション技術やセンシング技術なども進化している。中にはCAMから出力された加工データの乱れをNC上で自動補正し、加工品質を向上させる機能を搭載するマシニングセンタなども開発されている。加工不良を未然に防ぎ、再加工、再段取りといった戻り工程を削減する。

こうした管理や製造に関わるものだけでなく、部品の調達などを効率化するデジタルサービスも相次いで登場している。部品の図面をウエブ上にアップロードするだけで、簡単に見積もり、発注が可能で、近年多くの製造現場で利用が進んでいる。金型部品メーカーでも同様のサービスの提供を新たに開始する企業も登場しており、今後さらに金型業界でも利用が広がりそうだ。

金型新聞 2024年12月10日

関連記事

大物や多数個取りに最適
トルンプ

造形エリア300×400㎜の金属3D モニタ機能も搭載  トルンプ(横浜市緑区、045・931・5710)はこのほど、造形エリアを拡大した金属3Dプリンタ「TruPrint3000」(写真)を発売した。最大造形エリアは直…

AI搭載の形彫放電
三菱電機

35%の生産性向上を実現  三菱電機は昨年12月5日、AI技術で自動的に最適な制御ができる形彫放電加工機「SGシリーズ」を発売した。IoTを活用し、加工状態をリアルタイムで把握、分析することで、従来機に比べ、最大35%の…

金型組立を省力化
ユーロテクノ

エアクッション金型組立台  ユーロテクノ(東京都杉並区、03・3391・1311)はこのほど、エアで金型を浮かして組み立てを簡単にする作業台「エアクッション金型組立台」を発売した。  オーストリア・モイスブルガー社製。可…

高速ワイヤをWeb販売
チバ・テクノ

 チバ・テクノ(横浜市港北区、045-473-9933)は、公式オンラインショップで、新製品である高速加工用ワイヤ電極線「EZシリーズ」の1巻(5㎏)販売を3月から開始した。  1月に発売したEZシリーズは、コーティング…

特集 : 金型づくりを変える6大テーマ

 次世代自動車による自動産業の変革や、少子高齢化による人手不足など金型産業を取り巻く環境は大きく変化し、新型コロナウイルスの感染拡大によって、そのスピードはさらに加速している。一方で、金型づくりを支える製造技術も進化を遂…

トピックス

関連サイト