金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

28

新聞購読のお申込み

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】3.デジタル

管理、調達を効率化

近年の金型工場では人手不足が深刻化しており、デジタル技術の導入による製造工程や管理工程などの効率化に向けた取り組みが加速している。多くの企業がセンシング技術を活用した見える化をはじめ、ITツール導入によるペーパーレス化などに取り組む。こうした活動を後押しする製品やサービスも次々と登場している。

その一つが金型製造現場のあらゆる管理をデジタル化するツール。工程管理システムや品質管理システムの他、工具管理をデジタル化し、効率化する製品なども登場している。これまでアナログで管理されていたものをデジタル化することで、管理の最適化や、人的ミスの削減などが期待できる。

これまでアナログで行っていた管理をデジタル化する動きが進む
加工データをNC上で補正し、加工不良を未然に防ぐ機能も登場している

特に品質管理は、昨今自動車業界で相次いでいる認証不正問題の影響によって、金型業界でも今後さらに改善が求められる可能性は高い。こうしたニーズに対応するデジタル製品はこれからも登場するだろう。

製造工程では仮想空間上に実世界を再現するデジタルツインによる生産の効率化が進められ、シミュレーション技術やセンシング技術なども進化している。中にはCAMから出力された加工データの乱れをNC上で自動補正し、加工品質を向上させる機能を搭載するマシニングセンタなども開発されている。加工不良を未然に防ぎ、再加工、再段取りといった戻り工程を削減する。

こうした管理や製造に関わるものだけでなく、部品の調達などを効率化するデジタルサービスも相次いで登場している。部品の図面をウエブ上にアップロードするだけで、簡単に見積もり、発注が可能で、近年多くの製造現場で利用が進んでいる。金型部品メーカーでも同様のサービスの提供を新たに開始する企業も登場しており、今後さらに金型業界でも利用が広がりそうだ。

金型新聞 2024年12月10日

関連記事

金型メーカー新春座談会(第2部)<br>5氏が語る〜中核人材どう育てる〜

金型メーカー新春座談会(第2部)
5氏が語る〜中核人材どう育てる〜

 第1部では、必要な人材像や育成について方法について議論してもらい「顧客の要望に合わせて柔軟に考えられる人」、「社長を補佐する中核的人材」などが求められていることがわかった。一方、育成では「外部からの刺激」や「任せて、考…

大同特殊鋼 大型対応のプリンタ用粉末を開発

150㎜以上の造形が可能 大同特殊鋼はこのほど、ダイス鋼系の金属3Dプリンタ用金属粉末「DAP‐AMシリーズ」の第2弾として「LTX」を開発し、販売を開始した。金属3Dプリンタによる造形時の課題だった歪みを大幅に低減し、…

テクノア 作業実績情報を可視化

連携型検査・工程実績収集システム 生産管理システムなどを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市、058-273-1445)はDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する連携型検査・工程実績収集システム「Ez‐Collect…

型種や工法の壁無くし、デジタルを活用 【変わるトヨタの型づくり】

モビリティカンパニー目指し、金型づくりを大変革 クルマを造る会社から、多様な移動手段を提供する「モビリティカンパニー」に変化するトヨタ自動車。モノづくりでも変革を進めている。2020年に試作や量産など内製部門を集約した「…

金型メーカー座談会 若手経営者が語る<br>ー業界の魅力高めるためには 第三部ー

金型メーカー座談会 若手経営者が語る
ー業界の魅力高めるためには 第三部ー

人材育成の要諦 デジタルとアナログを融合 金型メーカー座談会 若手経営者が語るー業界の魅力高めるためには 第二部ー 最終回となる今回のテーマは「連携」と「人材育成」。戦略云々よりも、経営者同士の感性や考え方が合った連携の…

トピックス

関連サイト