金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

22

新聞購読のお申込み

小林工業 帯なし窒化ケイ素ボール成形金型を開発

真球を成形、後工程の工数削減

粉末冶金金型メーカーの小林工業(秋田県由利本荘市、0184・22・5320)はこのほど、「帯なし窒化ケイ素ボール成形金型」を開発した。従来の粉末冶金金型を使用し、球体を成形する場合は上下パンチの合わせ部分に不要な帯の形状ができてしまう。しかし、同社が開発した金型を使用することで、プレス時に完全な球体を成形可能。不要な帯部分を旋盤加工などで取り除く必要がなくなるため、加工時間の削減に貢献する。

開発した金型と成形品

セラミック軸受で活用

開発した粉末冶金金型は、プレス時に帯部の圧力が逃げやすいような形状とし、合わせ目の密度を落とすことで、帯部分がない完全な球体を作ることができるようになった。「金型を活用して製造できる窒化ケイ素の球体は、セラミックボールベアリングの部品で活用することが可能だ」(営業推進担当 宇津野雅之課長)。

開発の背景について、宇津野課長は「ベアリングに使われる球体を成形する際、不要な帯部分を小さくしたいと考える顧客が増えていた。また、セラミックボールベアリングは自動車のEV化などでニーズが高まっており、需要があると判断し、開発に至った」と話した。

今後について宇津野課長は「帯が付いていて、密度差が大きい製品であれば、この金型を活用できると考えている。今後様々な案件でお客様と協議を重ね、用途を広げていきたい」と展望を語った。

金型新聞 2024年12月10日

関連記事

ファベスト 自動化、デジタル化で金型のライン生産目指す【Innovation〜革新に挑む〜vol.3】

フロントピラー、ドアサッシなど自動車を構成するインナー部品向けプレス金型を手掛けるファベスト(群馬県太田市、0276・33・7001)。荒から仕上げまでほぼ全ての工程でMOLDINO(モルディノ)の工具を使用する同社は、…

大垣精工 松尾氏が社長に就任

プレス金型などを手掛ける大垣精工(岐阜県大垣市、0584-89-5811)は新しい役員体制を発表し、松尾幸雄氏が代表取締役社長に就任した。上田勝弘氏は代表権のない取締役会長に就いた。松尾氏の略歴は次の通り。 1953年生…

ダイジェット工業 切削工具、素材値上げ

10~70%値上げ、3月受注から ダイジェット工業(大阪市平野区、06・6791・6781)は、3月1日受注分から切削工具の標準品・受注生産品、合金素材の標準品を10~70%値上げする。 値上げ率は切削工具の標準品はイン…

NTTデータエンジニアリングシステムズ 5軸導入の支援拠点

  自動化など発信 NTTデータエンジニアリングシステムズ(東京都大田区、NDES)はこのほど、沖縄県うるま市に5軸加工や金型づくりの自動化を支援する「Mold Future Space‐OKINAWA(MFS)」を開設…

精工技研 UV硬化樹脂で大口径レンズ【特集:ものづくりを変えるレンズ金型】

独自の成形、金型技術で実現 樹脂レンズの光学設計から金型、成形、組立までを手がける精工技研は、紫外線(UV)硬化樹脂を用いた大口径レンズを開発した。独自の成形技術や金型技術によって実現。熱可塑性樹脂やガラスでは要求が満た…

トピックス

関連サイト