芝浦機械(東京都千代田区、03・3509・0200)は、金型冷却装置を手掛けるファンクショナル・フルイッドの全株式を取得し子会社化した。金型冷却装置における実績や独自のノウハウを取り込むことでユーザーへの連続安定成形の提…
小林工業 帯なし窒化ケイ素ボール成形金型を開発
真球を成形、後工程の工数削減
粉末冶金金型メーカーの小林工業(秋田県由利本荘市、0184・22・5320)はこのほど、「帯なし窒化ケイ素ボール成形金型」を開発した。従来の粉末冶金金型を使用し、球体を成形する場合は上下パンチの合わせ部分に不要な帯の形状ができてしまう。しかし、同社が開発した金型を使用することで、プレス時に完全な球体を成形可能。不要な帯部分を旋盤加工などで取り除く必要がなくなるため、加工時間の削減に貢献する。

セラミック軸受で活用
開発した粉末冶金金型は、プレス時に帯部の圧力が逃げやすいような形状とし、合わせ目の密度を落とすことで、帯部分がない完全な球体を作ることができるようになった。「金型を活用して製造できる窒化ケイ素の球体は、セラミックボールベアリングの部品で活用することが可能だ」(営業推進担当 宇津野雅之課長)。
開発の背景について、宇津野課長は「ベアリングに使われる球体を成形する際、不要な帯部分を小さくしたいと考える顧客が増えていた。また、セラミックボールベアリングは自動車のEV化などでニーズが高まっており、需要があると判断し、開発に至った」と話した。
今後について宇津野課長は「帯が付いていて、密度差が大きい製品であれば、この金型を活用できると考えている。今後様々な案件でお客様と協議を重ね、用途を広げていきたい」と展望を語った。
金型新聞 2024年12月10日
関連記事
6月29日付 (敬称略、カッコ内旧職) ▽常務(取締役)金型事業部長兼長野工場長石井克則▽取締役技術本部長米川泉▽取締役管理本部長兼経理部長兼情報システム部長荻窪康裕▽顧問(常務)佐古斉文▽退任(取締役)牧元一幸 牧元氏…
厚地鉄工はゴムやプラスチック金型、射出成型機用スクリューのクリーニングに特化したブラスト装置「バスロ」を2019年から販売している。基材に付着した樹脂汚れをスピーディーにムレなく除去でき金型メンテナンスの効率化を提案する…
部品事業が好調を維持 鈴木の2021年7—12月期決算は、売上高117億4100万円(前年同期159億3100万円)となった。「収益認識に関する会計基準」の適用で、前期とは単純比較できないが、金型事業は低調な一方、部品事…
スリーディー・システムズ・ジャパンは今年、ソフトウエア製品群のブランドを「OQTON」に統一。3Dスキャンデータを活用した金型製造や、保守・メンテナンスの効率化を提案している。 「データ化することで、金型の保管や起こし…


