金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

28

新聞購読のお申込み

小出製作所 SF社とギガ・メガで協業

国内でのメガ金型供給へ

小出製作所(静岡県磐田市、0538・37・1149)は11月15日、7月に業務提携したSF Tooling Group社(SF社)との協定調印式を開いた。ギガやメガキャスト向けの金型で協業し、再来年までには国内でメガ向けの金型の提供を目指す。

SF社はドイツ・シャフラー社とアメリカ・フィッシャー社が2016年に合併して誕生したダイカスト金型メーカー。大型高圧ダイカスト金型技術が強みで、ギガキャスト向けの金型を25型以上製作した実績がある。

協定書に調印した小出悟会長(左)とジークフリート・ハインリッヒCEO(右)

今回の協業では、ギガ金型の設計技術などを学びたい小出製作所と、日本の自動車メーカーに市場を広げたい両社の想いが一致した。

具体的には、小出製作所はSF社が日本の自動車メーカーにメガやギガ金型を導入する際のサポートや、導入後のメンテナンスを担う。

加えて、ギガ向けの金型の設計ノウハウなどの提供を受ける。「ギガ金型で重要なのは熱交換とガス抜き技術。その機能の肝である金型設計ノウハウを学びたい」(小出悟会長)。

国内ではトヨタやリョービなどがギガキャストへの参入を表明。すでに一部では金型の入れ子などの需要は生まれつつある。ただ「日本ではさまざまな制約から分割したメガが主流となる。入れ子の受注は当然だが、メガ向けの金型一式を来年か再来年には受注できる体制を整えたい」(小出会長)という。

SF社のジークフリート・ハインリッヒCEOも「協業によって日本ユーザーに対して、サポートとネットワークを構築する」と述べ、「業界の新たなベンチマークとなる製品を供給したい」とし、日本国内でのプレゼンスを高めたい考えだ。

金型新聞 2024年12月10日

関連記事

【金型応援隊】ゲートジャパン 製販一体でニーズに対応

製販一体でニーズに対応  金型部品や金型の設計・製作、自動機・治工具の製作など幅広く展開するゲートジャパン(京都市伏見区、075-661-0360)は製造販売一体で提案できる営業力を強みに、京都のみならず、名古屋、静岡、…

ヤマナカゴーキン 新会社「セーレンス」を設立

顧客創造型の営業支援ツールを販売 冷間鍛造金型などを手掛けるヤマナカゴーキン(大阪府東大阪市、072・962・0676)は営業支援ツール開発や中小企業向けDX支援を行う新会社『セーレンス』(東京都中央区、03・6280・…

ゲートジャパン 企業のDX化伴走支援を展開

部品調達システム「Genie‐us」を開発 精密金型部品から金型設計・製作など幅広い事業を行うゲートジャパン(京都市伏見区、075・661・0360)はDXの先進事例として優秀と認めた企業を表彰する「KANSAI DX …

リョービ ギガキャスト試作始動

リョービは3月17日、菊川工場(静岡県菊川市)に導入した6500tのダイカストマシンを稼働させた。まずはギガキャスト向けの試作をメインに請け負い、砂鋳物から試作までを自動車メーカーらに提案する。金型工場も併設。当初は仕上…

さくさく 切削工具販売サイトをオープン

さくさく 切削工具販売サイトをオープン

低価格で、欲しい工具探しやすく小規模工場の需要に応える  独自ブランド「さくさく」の切削工具などを販売するウェブサイト「さくさく」がオープンした。低価格帯の汎用的な工具を豊富に取り揃え、通販初心者にも欲しい工具を探しやす…

トピックス

関連サイト