リードタイム短縮・ 操作性や剛性を向上 OKK(兵庫県伊丹市、072-782-5121)は主力の立型マシニングセンタ「VMRシリーズ」をモデルチェンジした。モジュール(機械構成要素)として生産できるように設計レベルから見…
七宝金型工業 精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2弾を開発中
外段取りの効率性向上
ダイカスト金型を手掛ける七宝金型工業(愛知県津島市、0567・24・8787)は昨年発売した自社製品の精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2段を開発。従来品は工作機械のテーブル上でしか使用できなかったが、製品形状をドーナツ型にすることでスペーサーブロック(ジグ)の上にイージグを載せ、さらに大物ワークを搭載した状態でボルト止めが可能となり、大物ワークの外段取り効率の向上が期待できる。

イージグは六角レンチ1本の簡単操作で0・01㎜精度の高さ調整ができる製品。従来、大型ワークの水平出し作業ではクレーンを使用しながらシムを挟みこんで水平出しを行っていたが、シムの代わりにイージグを挟みこみ、六角レンチで高さ調整することでクレーンの使用頻度を低減(安全性向上)し、誰でも簡単に段取りの省力化・効率化を実現。通常30分かかっていた作業も1分で完了でき、現在100個以上の販売実績を持つ。
開発中のEASYGの第2弾スペーサーブロックに付けた状態で外段取りしたいというニーズに応え、製品形状を変更。ドーナツ型にすることでボルト止めが可能になり、スペーサーブロックにイージグを取り付けたまま水平出し作業が可能で、大物ワークの外段取りの実現と効率化を同時に図ることができる。「従来から外段取りで使いたいという要望が多かった」と研究開発課の野場純一課長は語る。昨今は自動化・省人化ニーズで外段取りの効率化に対する需要が増加し、市場開拓を図る製品として期待を寄せる。

同社は4月16~18日、東京ビッグサイトで開催されるインターモールド2025に出展。開発中のイージグを披露する予定で、今夏販売に向けて最終調整を行っていく。製品仕様はボルト径がM24~M32を用意。耐荷重は1個あたり3・5t(4個使用時で14t)。
金型新聞Web限定
関連記事
機上計測ソフトウエア キャプテンインダストリーズ(東京都江戸川区、03-5674-1161)はこのほど、金型の点測定に特化した機上計測ソフトウエア「NCメジャー3軸」(写真)を発売した。買取(税別48万4500円)とサブ…
キヤノン製品の基幹部品の樹脂金型を手掛けるキヤノンモールドの阿見事業所(茨城県阿見町、029・889・1110)。年間約180型の生産能力を持ち、類似形状の金型が多いことから、様々な工程で自動化を進めてきた。その取り組み…
DXの本質は利益を生み出すことにある。以降では、DXによって「売上げを上げて利益を生み出す」方法と「コストを下げて利益を生み出す」企業のそれぞれの取り組みを取材した。 金型の長寿命化、自動化へ 冷間鍛造金型を手掛けるニ…
WEB上で保全履歴やパーツ見積依頼 ジェイテクトは工作機械のアフターサービス強化として、サイトからWEB登録すると、所有機一覧や修理点検履歴、パーツ購入履歴など閲覧できるWEBサービスを始める。さらに、有料のM2Mサービ…