金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

13

新聞購読のお申込み

精工技研 「型内塗装技術」を実用化、トヨタ「ハイエース」に採用

CO²排出量を60%削減

精工技研(千葉県松戸市、047-311-5111)は、東海理化(愛知県大口町)と共同開発した型内塗装技術がトヨタ自動車の「ハイエース」に採用されたと発表した。従来別々だった成形、塗装、乾燥の各工程を金型内で一貫して行うことができるのが特徴で、スプレー塗装に比べてCO²排出量を約60%削減する。今後、別部品での応用や、さまざまな産業分野に展開していく。

自動車用スイッチなどを手掛ける東海理化と2023年に共同で技術を開発。「ハイエース」のハンドル部分に取り付けるステアリングスイッチに採用された。東海理化の本社工場に専用成形機を設備し、量産する。

「ハイエース」ハンドル

異なる素材を一度に成形し一体化する「2色成形技術」を応用し、従来のスプレー塗装と同等の仕上がりを実現した。専用の縦型成形機を用いて、成形後に塗料を注入し、型内で塗装、乾燥を完了させる。塗装・乾燥工程を省略し、消費電力を削減する。

使用する塗料は樹脂に比べ流動性が高く、バリが発生しやすい。それを0・1㎜ほどの膜厚で流し込むため、金型には高い精度が要求される。精工技研の光学レンズ用金型などで培った精密加工技術によって製造を可能にした。

型内塗装とスプレー塗装

精工技研でも専用成形機を設備し、同技術を用いた量産が可能。今後、家電や雑貨などさまざまな産業分野で用途開発を進め、顧客開拓を本格化させていく。また、金型や成形機などを含めた生産システムとしての販売も検討しているという。精工技研事業運営部の柿沼憲宏部長は「技術開発を進め、形状や色など対応の幅をさらに広げていく」としている。

関連記事

日本特殊光学樹脂 高精度・高品質の樹脂レンズ【特集:ものづくりを変えるレンズ金型】

支える3つのコア技術、大型機導入、 新分野の提案も フレネルレンズをはじめとする特殊なプラスチックレンズの金型製造から成形までを手掛ける日本特殊光学樹脂。同社は分解能10ピコメートル(1000億分の1メートル)の加工機を…

ミスミ 売上高過去最高 22年3月期

自動車関連需要が回復 ミスミグループ本社(東京都千代田区、03-5805-7050)の2022年3月期売上高は、17.8%増の3661億6000万円と過去最高を更新した。営業利益も92%増の522億1000万円と過去最高…

名古屋精密金型 植物由来の樹脂でタンブラー製作

自動車用ヘッドランプなどプラスチック金型を手掛ける名古屋精密金型(愛知県知多郡東浦町、0562・84・7600)は昨年、渡邊祐子氏が社長に就任し、金型メーカーの新たな可能性に挑戦。地元である東浦町の特産品であるぶどうを原…

NTTデータザムテクノロジーズ 大阪に3Dプリンタの開発拠点を設立

金属や樹脂などプリンタ17台 NTTデータザムテクノロジーズ(XAM、東京都品川区、03-6433-0577)はこのほど、大阪市西淀川区に3Dプリンタの研究開発拠点「デジタルマニュファクチャリングセンター(DMC)」を開…

黒田精工 増加するモータコア需要に対応【特集:進む設備の大型化】

300t大型プレスを導入 黒田精工は昨年12月、モータコア金型などを手掛ける長野工場(長野県池田町)を拡張し、300t大型高速プレス機を導入した。ボルスター寸法の左右長さが3・7mの大型機で、2・3mや2・7mの既設機よ…

トピックス

関連サイト