高精度に金型を加工するために不可欠なツールの測定や管理は従来、熟練技能者によって行われてきた。しかし人手不足や生産性向上を背景に、製造現場の自動化ニーズは高まっておりロボットを活用したツールプリセッタや機上測定などが登場…
プラモール精工 ガスベント製品を発売、従来比2倍の排気能力
プラスチック金型やガスベント部品などを手掛けるプラモール精工(宮城県富谷市、022・348・1250)は、「スーパーガストース 入れ子タイプ」を発売した。同製品は、プラスチック射出成形時のガスベントで使用される部品だ。

従来のスーパーガストースはガスベント間のピッチが0.1㎜だったが、0.05㎜に改良。従来不可能だったΦ0.8のコアピンに9列のガスベントを設けることができるようになった。「ガスベント間のピッチが0.05㎜の製品は世界に存在しない。高い加工能力やノウハウを持つ自社しかできない」(脇山高志社長)。狭い範囲内に、より多くのガスベント孔を設けることで、従来比約2倍の排気能力を発揮する。
同製品はコネクターなどの小物精密部品に対し、ピンポイントで効果的なガスベントが可能だ。「コネクターはガスベントを確保する際、コアピンを分割し、1本ごとに加工する必要があった。このため、部品点数が多く、集積誤差の調整が手間だった」(脇山社長)。
開発した新製品は、列全体を一体加工した中に入れ子として組み込めるので、部品点数が削減する。これにより、集積誤差の調整を減らすことができるので、組立にかかる工数低減にも貢献する。
排気能力が高いため射出成形時の内圧上昇を長時間防ぐこともできる。「射出成形が長時間停止しない『無停止成形』が可能。金型のメンテナンスや成形条件の調整などが不要で大幅な省人化を実現できる」(脇山社長)。
開発の背景について、脇山社長は「従来ガスベントが困難だった極端に狭い箇所にも対応し、顧客へ提案する幅を増やしたいと考えた。顧客が要求する全ての箇所にガスベントを提供できるのが理想だ」と話した。
今後については「ガスベントといったらプラモール精工を真っ先に思い浮かべてもらえるようにしたい。自社が開発するガスベント部品は金型以外でもニーズがあると考えている。さまざまな顧客に認知してもらうことで用途を広げていきたい」(脇山社長)。
タイプが2種類(SPGFC、SPGFD)あり、寸法によって価格が異なる。「SPGFC」は8万円、「SPGFD」は2万5000円。
金型しんぶん2025年7月10日号
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