プレス加工や金型などを手掛ける樋口製作所(岐阜県各務原市、058・383・1141)は熟練技能者の思考・考え方をAIに学習させ、3Dモデルをアップロードするとシステムが自動でプレス加工(塑性加工)可否を特徴形状別で判断す…
ゲートジャパン 企業のDX化伴走支援を展開
部品調達システム「Genie-us」を開発
精密金型部品から金型設計・製作など幅広い事業を行うゲートジャパン(京都市伏見区、075・661・0360)はDXの先進事例として優秀と認めた企業を表彰する「KANSAI DX AWARD 2024」で近畿経済産業局長賞を受賞。DXによる業務効率化で人員を増やさず顧客満足度を高めた結果、引合数が2倍、売上高も1・8倍に増加。そうした経験やノウハウを活かし、自社開発の部品調達システム「Genie‐us」の販売及びDX化を図りたい企業の相談やサポートを行う「DX伴走支援」を始めた。

同社の従業員数は国内45人、グループ全体70人で、金型部品など多品種小ロット、短納期で様々な部品製作を行う。顧客から図面をもらい、協力企業へ発注。出来上がった部品を社内で品質管理し、顧客へ納品する。その工程で社内業務では見積、受発注、入出荷、検査、請求データ、支払データ、為替など多様な業務があり、入力作業の多さ、ペーパーの量など業務の煩雑さが際立ち、人的ミスや膨大な作業時間に課題を抱えていた。
そこで、17年から業務効率向上を目指し、販売管理システムの導入、RPAの内製化を進める。執行役員の李英蘭氏は「社内業務については改善ではなく改革が必要だった」と語る。トップの意思のもと、各部署から専任者を任命し、DX専任チームを設置。ドキュメント管理システム導入やRPAを内製化し、業務の進捗管理や情報共有化、商品シールや送り状の自動発行などを実践し、98%ペーパーレス化、作業効率50%向上に成功。
さらに、基幹システムの部品調達システム「Genie‐us」を開発。他のファイル管理やメール共有サービスとの連携、顧客情報データベースや仕入先情報のインポート機能を持ち、見積依頼から納品まで一連の流れを各担当が多様な形式で共有化。自社業務に沿った直感的な画面構成で、見積から発注まで一気通貫で作業を完結できる仕組みで作業漏れなどなく、販売や物流担当者の作業を30~50%削減した。加えて協力工場にもWebサービスを展開。見積依頼から回答、発注から納品、送状番号など登録してもらうことで業務効率化を推進。今後はグローバルで協力工場や顧客とシームレスに連携できるオートメーションプラットフォーム構築を目指す。
「製造業は人手不足。単純な作業を自動化し、人は付加価値の高い仕事をするべき」と李英蘭氏。同社は全社員の30%が外国人で、60%は女性と多様性(ダイバーシティ)のある企業を構築。「様々な人がいるため、一人一人と向き合い理解しようと会話や受け入れる文化を醸成してきた」。こうした企業風土はDX化にも大きく寄与すると考え、DX化を図りたい企業の相談&サポートを行う『DX伴走支援』を開始。「培ったノウハウは業種問わずサポートできる。個々の企業の課題と向き合い、DX化の道筋や解決案を示し、ともに成長できるパートナーでありたい」と販売管理セクションの増田賢治氏。
金型しんぶん2025年8月10日号
関連記事
ダイカスト金型を中心としたアルミニウム鋳造用金型専業メーカーのユニオン精機(兵庫県加古川市、079・425・0765)。型締力1000t以上の大物金型を得意とし、二輪・四輪車や汎用エンジンなどのアルミニウム鋳造部品に対応…
世界的な設備投資需要が低迷 ミスミグループ本社(東京都千代田区)の2024年3月期決算は、売上高が前年同期比1・5%減の3676億4900万円となった。製造業を中心にグローバルで設備投資需要が低迷し、減収。今期の売上高は…
金型メーカーら32チーム 400人が参加 狭山金型製作所(埼玉県入間市、04・2934・7683)は2月9日、商品開発などを手掛けるMACHICOCO(大阪府東大阪市、06・6720・8735)らが運営するモノづくり集団…
輸入強化や印市場開拓 松野金型製作所(佐賀県基山町、0942・81・7000)はこのほど、インドの成形企業と業務提携した。金型や金型技術を提供する一方、インドで成形した部品の輸入や、インドで成形を検討する日系ユーザーの支…


