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サンワ金型 様々な仲間が集まる工場に【特集:かっこいい工場】

金型メーカーからエンジニアリング企業へ

「金型メーカー単体では生きるのが難しい時代だからこそ、新しいモノを作りたい人や企業がシーズを持ち寄り、一緒に花を咲かせられるガーデンとしての開発工場を目指す」と鈴木大輔社長は2023年に設立した榎前工場の役割を解説する。

コアプレートなどラジエーター部品や水冷コンデンサ向けのプレスやプラスチック金型を手掛ける同社は『量試一貫サポート』を標榜し、試作品開発から量産金型、トライまで一気通貫のサポート体制を構築。近年はトライ用プレス機に材料送り装置を導入し、小ロット試作生産にも対応。金型の短納期化や顧客の早期生産ライン立ち上げなど金型事業のサービス強化を図ってきた。

共創型開発工場の榎前工場・外観

榎前工場は技術の種が集まり花開く共創型開発工場『Tech Seed Garden』をテーマに微細精密加工や技術開発拠点として第1期~第3期まで工場建設を計画。完成した第1期工場は恒温工場に近い温度管理(空調・断熱材・高天井など)を実現。微細加工機やワイヤ放電加工機などを導入し、得意の高硬度材加工や3次元形状加工に磨きをかけ、φ0・1㎜の溝加工、φ0・01㎜の真円ドリル加工、0・05㎜穴の連続100穴加工ほか、レーザー加工で施すようなテクスチャ加工にも挑戦。顧客が望むカタチを実現する加工ノウハウを蓄積。

また、工場のデザインにもこだわり、会議室や設計事務所、手洗い場、トイレ、更衣室、カフェテリアなど白と黒を基調とする和モダン住宅のような雰囲気を作り上げた。「日本家屋の建築士に依頼し、和洋折衷でデザイン性に優れた空間に仕上げて頂いた」と工場見学の依頼も増えている。

微細精密加工を実現する第1期工場

今後は2年後の完成を目指し、第2期工場の『ラボスペース拡充』を図る。機密性を維持しながらも地域や国境を越えて、様々な人や企業が連携し誰もが企画やアイデアをカタチにできる場を作る。昨今、自動車のEV化やAIデータセンターなど新たな市場も動き出しているが、技術者や人手不足も大きな課題で、思いを共有する者同士が力を合わせ挑戦できる環境を理想とした。「こうした場所があれば、社員たちのモチベーションも高まり、学びながら楽しくモノづくりができる。これまで私たちが得た教えを『恩』と捉え、次世代に繋ぐ『恩送り』になれば」と工場建設の準備を始めた。

白と黒基調の和モダン住宅のようなデザイン

会社概要

  • 本社:愛知県安城市和泉町大海古6‐17
  • 電話:0566・92・6150
  • 代表者:鈴木 大輔社長
  • 創業:1970年
  • 従業員:47人
  • 事業内容:量産精密プレス金型・量産モールド金型及び試作金型の設計製作、試作プレス製品製作。

金型しんぶん2026年3月10日号

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