高精度と5軸で高度な金型培った技術生かし量産部品へ ゴム金型を主力に、月産30~40型を生産する富窪精機。試作用金型から量産用金型までトータルでサポートする。主要顧客は自動車の防振ゴムや吸気マニホールド、燃料ホースなど…
ササヤマ FA装置ファブレスを子会社に
エナミ精機の技術を継承、販路開拓でシナジー
自動車部品などのプレス金型を手掛けるササヤマは、FA装置のファブレス企業ファストプランエンジニアリング(FPE)を子会社化した。親和性のある互いの販路や技術を生かし、新たな販路開拓や技術力向上につなげる。自動車の電動化で経営環境が大きく変化するなか、培ったノウハウを生かせる分野に事業領域を広げ、勝ち抜く力を高める。
FPEは、独自の高度なカシメ技術を持ち、その金型やプレス・FA装置を一貫して手掛け、主に家電製品メーカーなどに納めている。ササヤマは、自動車のシートや骨格部品などのプレス金型を手掛ける。両社はそれぞれ得意とする技術と販路を持ちながら、共通することも多い。
FPEをグループ化することで、FPEのFA装置をササヤマの取引先に、ササヤマのプレス金型をFPEの取引先に販売できる。さらに技術交流によって両者の技術力を高めたり、人材を派遣し合って繁忙期の人手不足を解消したりすることもできる。
ササヤマは、主力とする自動車のプレス金型が電動化のうねりで先行きが不透明ななか、新たな事業立ち上げを模索していた。一方FPEは、昨年事業を解散したエナミ精機の元営業部長・仲井隆博氏がその事業を受け継ぎ起業したばかりで安定軌道に乗せるため連携先を求めていた。
両社の事業展開における考えが合致し、ササヤマは今年2月、FPEの全株式を取得し完全子会社にした。FPEは仲井氏が社長を継続して努め、ササヤマの笹山勝社長が代表権のある会長に就任した。
FPEは今後、ササヤマの販路などで自動機やプレス装置の新たな需要を開拓し、数年後にも年間売上高を現在の約2倍(3億4000万円)に増やす。将来的にはロボットやAI技術を活用したFAシステムの開発にも取り組んでいく。
ササヤマは今から20~30年前、エナミ精機と同じ分野の家電製品のプレス金型を手掛けていたことがある。独自のカシメ工法や高度な金型開発技術を持つエナミ精機は同業他社でありながら、金型メーカーとして目指すべきひとつの目標だったという。
笹山社長(ササヤマ)と仲井社長(FPE)はFPEの子会社化について、「エナミ精機がつくり上げた素晴らしい技術と人材を絶やしたくないという思いが強くある。優れた技術を承継し、これからさらに発展させていきたい」と話した。
会社概要
ササヤマ
- 本社:鳥取市河原町布袋530-1
- 代表者:笹山勝氏
- 創業:1969年
- 従業員:63人
- 事業内容:自動車のシートやドア、 ボディ骨格などのプレス金型設計製作
ファストプランエンジニアリング
- 本社:京都府舞鶴市余部上450
- 代表者:仲井隆博氏
- 創業:2025年
- 従業員:9人
- 事業内容:カシメ金型やプレス装置の企画・開発・設計
金型しんぶん2026年3月10日号
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