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山中雅仁会長に聞く インド市場開拓のカギ

金型工業会会員6社 インド金型展に出展

日本金型工業会(山中雅仁会長・ヤマナカゴーキン社長)の会員6社が、インド最大規模の金型技術展示会に出展した。自動車や電機など製造業が急成長する市場で需要開拓の足掛かりをつけるのが狙いだ。出展による成果や、インド市場開拓における重要なポイントは。6社の代表を務め、自社もインドで事業を伸ばす山中雅仁会長に聞いた。

山中雅仁会長

「第14回DIE&MOULD INDIA INTERNATIONAL EXHIBITION」(4月21~24日、ムンバイ)は主催者のインド金型協会に誘われて出展した。日本企業が集まるジャパンパビリオンに当社や七宝金型工業、平岡工業、大垣精工、扶桑精工、双葉電子工業の6社で共同ブースを設けた。

6社は手掛ける金型や得意分野が異なり、展示会や来場者との相性によって商談の質も量も様々だったようだ。とはいえ、事業連携できる企業との出会いがあったり、現地の金型の価格や技術レベルを知れたり、成果を持ち帰った。

出展者で食事会を開き情報交換した

そしてなにより、インド市場開拓のきっかけをつくれたことが大きな成果と感じている。国内の金型需要が減少するなか、インドは新たな成長市場として注目されている。インド進出のファーストステップとなればとても嬉しい。

インドの金型技術は自動車や電機産業の発展に伴い進化している。しかし日本のそれと比べると5~10年前のレベルと感じる。トップノッチの金型の殆どは現地企業では作れない。日本の金型メーカーが持つ高度な技術が求められる。

それと現地の金型メーカーには発注者の要望を叶えるまで伴走する姿勢が乏しい。日本の金型メーカーは工夫と改良を重ねて要望の実現に努める。技術が未熟なインドではそれは必要なファクターであり、日本の金型メーカーの魅力だ。

こうした強みを生かせば市場を開拓できる。当社も進出し始めた2016年ごろインド向けの売上高はゼロだったが、トップノッチの金型と部品の開発、要望の実現に伴走する方法で取引先を増やした。今は海外売上高の約20%を占めている。

インドで注意するべきは売掛金の回収。契約を交わしても中小企業だけでなく上場企業ですら反故にする。重要なのは企業規模の大きさに関わらずオーナーと親密な信頼関係を築くこと。殆どの場合、オーナーに直接交渉すれば解決する。

インドの製造業はさらに成長する。日本の金型メーカーにはチャンスがある。まずその第一歩を踏み出すこと。そして経営者が自らインドの市場動向を肌で感じ現地企業と商談すること。そうすればインド市場開拓の可能性は大きく広がる。

金型しんぶん2026年7月10日号

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