金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

27

新聞購読のお申込み

【この人に聞く】ケイパブル 河原洋逸社長 海外取引、営業を支援

 CAPABLE(ケイパブル、京都市南区)はこのほど、金型の受発注プラットフォーム「CAMPUS(キャンパス)」を立ち上げた。金型メーカーはキャンパスに設備情報などを登録し、ケイパブルが受注した仕事をキャンパス内の最適な金型メーカーに依頼するという仕組み。営業に人員が避けない金型メーカーの代わりに営業をサポートする。同事業をはじめた狙いや仕組みを河原洋逸社長に聞いた。

 1951年大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒。丸紅でIT関連の部門長などを経て、2003年TOWA入社。半導体関連の顧客開拓に注力し、10年社長に就任。退社後の12年ケイパブルを設立した。

キャンパスを立ち上げた経緯は。

当社は半導体封止金型のファブレス企業として2012年に創業した。当時協力先を探すために460社近くの金型メーカーを訪問したが、実際に仕事を出したのは、サイズの問題などから、数十社程度に留まっていた。

一方で近年は、半導体以外のユーザーとの取引も広がり、得意分野以外の相談を受けることが増えてきた。これらの仕事を受注できれば、外注に困るユーザーと、仕事の繁閑で悩む金型メーカーのニーズを満たすことができると考えた。しかも、以前訪問した金型メーカーの情報も生かせる。

どのような仕組みか。

金型メーカーは自社の設備や得意分野などの情報をキャンパスに登録して頂く。登録料は無料で、受注した場合に受注額の2%をシステム使用料として頂く仕組み。営業は当然、設計開発、顧客との納期確認や輸出業務などは当社が行う。まずは訪問させて頂いた金型メーカーさんを中心に1年で500社近いネット―ワークを構築したい。

受注までの流れは。

当社が受注してきた仕事に最適だと思われる企業をキャンパスから、人工知能(AI)と人で複数選択し、その数社に見積を出す。特徴は成約に至らなかった見積先にも、その理由や情報をきちんとフィードバックし、必要であればアドバイスもさせて頂く。。

アドバイスとは。

例えば、見積り価格が高く、受注に至らなかったケースがあった。その会社は精度に圧倒的な強みを持っていたが、その精度を維持するために、必要以上にコスト高になっていた。加工工程の見直しなどを提案した結果、加工時間が3分の1にまで短縮できたケースがあった。外からの視点で見ると、意外と改善できることは多いと思う。

仕事の確保は。

当社はすでに、世界の半導体封止用金型が必要なユーザー100社以上と口座があり、最近では大手電機メーカーや自動車メーカーからの引き合いも増えている。さらに当社の顧客3分の2以上は海外なので、海外にアクセスできるのも利点だと思う。実際に日本の高精度金型が欲しいという声は多く、需要はある。キャンパスを日本の金型技術と雇用の確保の一助にしたい。

金型新聞 2021年4月10日

関連記事

生産資産の金型管理こそDX ITOFROM 李 東烈社長【この人に聞く】

ショット数、温度、位置情報を把握 金型の保管問題が注目を集める中、金型の管理で頭を悩ます企業は多い。韓国のITOFROM社(アイトゥーフロム)の金型のデータ管理ソリューション「Shotline(ショットライン)」は金型に…

型から成形まで一貫生産<br>コガネイモールド 村田 隆 常務

型から成形まで一貫生産
コガネイモールド 村田 隆 常務

この人に聞く2018  今年4月に樫山金型工業から社名を変更した「コガネイモールド」。携帯電話を中心としたプラスチック金型で一時代を築いた同社だったが、スマートフォンの登場によって需要が激減。しかし、一昨年に空圧機器メー…

鋳造に独自の新工法
マツダ

特集 次世代車で変わる駆動部品の金型鋳造に独自の新工法  次世代自動車の技術は電動化に限らない。注目されるのがエンジンの進化だ。燃費性能を追求する新型エンジン「スカイアクティブ」。多くの自動車メーカーが電動化に力を入れる…

三嶋商事 仕上げに専念したいというニーズに応える

ねじ転造盤やローリングマシンなどの販売や転造技術の開発を手掛ける三嶋商事(愛知県日進市、0561-72-2657)は部品加工部門を立ち上げ、冷間鍛造用金型のダイスケースなど1次加工(荒加工)の受託加工サービスを開始した。…

【インタビュー】扶桑精工・松山広信社長「攻めの企業を目指す 」

営業改革や自社ブランド開発 まつやま・ひろのぶ1980年生まれ、東京都出身。2004年立教大学卒業後、UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、営業、企画などを経験した。19年扶桑精工に入社、20年同社社長に就任し、現在に…

トピックス

関連サイト