金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

12

新聞購読のお申込み

【この人に聞く】ケイパブル 河原洋逸社長 海外取引、営業を支援

 CAPABLE(ケイパブル、京都市南区)はこのほど、金型の受発注プラットフォーム「CAMPUS(キャンパス)」を立ち上げた。金型メーカーはキャンパスに設備情報などを登録し、ケイパブルが受注した仕事をキャンパス内の最適な金型メーカーに依頼するという仕組み。営業に人員が避けない金型メーカーの代わりに営業をサポートする。同事業をはじめた狙いや仕組みを河原洋逸社長に聞いた。

 1951年大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒。丸紅でIT関連の部門長などを経て、2003年TOWA入社。半導体関連の顧客開拓に注力し、10年社長に就任。退社後の12年ケイパブルを設立した。

キャンパスを立ち上げた経緯は。

当社は半導体封止金型のファブレス企業として2012年に創業した。当時協力先を探すために460社近くの金型メーカーを訪問したが、実際に仕事を出したのは、サイズの問題などから、数十社程度に留まっていた。

一方で近年は、半導体以外のユーザーとの取引も広がり、得意分野以外の相談を受けることが増えてきた。これらの仕事を受注できれば、外注に困るユーザーと、仕事の繁閑で悩む金型メーカーのニーズを満たすことができると考えた。しかも、以前訪問した金型メーカーの情報も生かせる。

どのような仕組みか。

金型メーカーは自社の設備や得意分野などの情報をキャンパスに登録して頂く。登録料は無料で、受注した場合に受注額の2%をシステム使用料として頂く仕組み。営業は当然、設計開発、顧客との納期確認や輸出業務などは当社が行う。まずは訪問させて頂いた金型メーカーさんを中心に1年で500社近いネット―ワークを構築したい。

受注までの流れは。

当社が受注してきた仕事に最適だと思われる企業をキャンパスから、人工知能(AI)と人で複数選択し、その数社に見積を出す。特徴は成約に至らなかった見積先にも、その理由や情報をきちんとフィードバックし、必要であればアドバイスもさせて頂く。。

アドバイスとは。

例えば、見積り価格が高く、受注に至らなかったケースがあった。その会社は精度に圧倒的な強みを持っていたが、その精度を維持するために、必要以上にコスト高になっていた。加工工程の見直しなどを提案した結果、加工時間が3分の1にまで短縮できたケースがあった。外からの視点で見ると、意外と改善できることは多いと思う。

仕事の確保は。

当社はすでに、世界の半導体封止用金型が必要なユーザー100社以上と口座があり、最近では大手電機メーカーや自動車メーカーからの引き合いも増えている。さらに当社の顧客3分の2以上は海外なので、海外にアクセスできるのも利点だと思う。実際に日本の高精度金型が欲しいという声は多く、需要はある。キャンパスを日本の金型技術と雇用の確保の一助にしたい。

金型新聞 2021年4月10日

関連記事

久野金属工業 金型・プレス・組立一貫生産【金型の底力】

プレス業界の活性化に ハイテン材など高張力鋼板や難加工材のプレス金型及びプレス加工を手掛ける久野金属工業は、次世代車向けのプレス部品の製造を強化するため、約30億円を投じ、愛知県豊明市に新工場を建設。金型からプレス加工、…

【鳥瞰蟻瞰】枚岡合金工具代表取締役社長・古芝義福氏 「3S活動のカギはぶれない姿勢とビジョン」

事業継続のために始めた3S人を変え、行動体質にカギはブレない姿勢とビジョン  当社は冷間鍛造金型や文書・図面管理ソフト『デジタルドルフィンズ』、教育事業を手掛け、従業員数は23名です。社内のフリーアドレス化、リモートワー…

金型補修の技術伝承を支援 岩倉義典氏(岩倉溶接工業所社長)【この人に聞く】

ステンレスを主体にアルミ、チタンなどの金属の溶接加工を手掛ける岩倉溶接工業所(静岡県島田市、0547・37・4585)は今年8月から、金型溶接の受託加工事業と金型溶接・仕上げの技術支援事業を開始した。金型補修における人手…

【ひと】サンアイ精機 代表取締役社長 菊地 晋也さん

髭のサンタクロース 誰しも12月24・25日をワクワクして過ごした子供時代の記憶があるだろう。それはクリスマスプレゼントがもらえる日だからだ。「子供たちにとって記憶に残る楽しい1日を体験してほしい」。そんな願いを込めて地…

ソフトキューブ 基本無料のシミュレーション【金型応援隊】

VR、CGなどのグラフィックス系ソフトウェアの設計・開発を手掛けるソフトキューブは、3D切削シミュレーションソフト、「VirtualNC」の配信を開始した。 同製品はNCプログラムを読み込ませると、仮想空間上で工具を動か…

トピックス

関連サイト