金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

18

新聞購読のお申込み

【新社長に聞く】アカマツフォーシス 稲波 孝 社長

技術提案力磨き、生産効率高める

信頼されるパートナーに

いなみ・たかし
1968年生まれ、大阪府四条畷市出身。86年太成高校(現太成学院大学高校)卒、赤松合金工具に入社。2006年営業技術部長、19年総括本部長、20年12月代表取締役社長に就任。座右の銘「為せば成る、成さねばならぬ何事も」。

 アカマツフォーシスは自動車部品などの精密冷間鍛造金型を手掛ける。「より良い金型を生み出し量産する部品の品質や生産性を高める。そうすることで顧客からもっと信頼されるパートナーになりたい」と抱負を語る。

 そのためにさらに磨きをかけたいと感じているのが、長年強みとしてきた技術提案力。歯車などの鍛造部品は形状全てを鍛造成形するネットシェイプが注目される。だが場合によっては金型に負荷がかかり寿命が低下し、金型コストが増えてしまうこともある。

 「品質、コスト。何を最も顧客が求めているかを理解する。そのうえでそれを実現する最適な鍛造成形と後加工の組み合わせを提案することが大切」。

 自動車の電動化や軽量化に伴い鍛造部品はアルミやチタンなども使われ、高難度の形状が増えている。「技術は進化する。営業が情報を集め、技術を協力しその解を導く。常に技術力を高め続けたい」。

 一方、生産性向上にも取り組む。多数個をセッティングし加工したり、休日も無人運転したり。昨年12月の社長就任から推進し約20%生産性が高まった。ロボットも導入し、いずれ24時間フル稼働にしたいという。

 その背景にあるのは営業時代の経験だ。金型は一年を通じて受注に波があり、多いときに生産能力を超えることがあった。「生産性を上げることができれば、納期遅れなどを心配せず、顧客に迷惑をかけることもない」。

 技術提案力も生産性も、取り組む目的は顧客からの信頼を高めるため。「顧客の技術課題に寄り添い、ともに解決していきたい」。

金型新聞 2021年4月10日

関連記事

日新精機 社長 中村 稔さん
〜ひと〜

ユーチューブでものづくりの魅力伝える  「皆さん、どうもこんにちは」。動画投稿サイト「ユーチューブ」で、自身を模したキャラクターとアニメーションにのせてものづくりの基礎知識を解説する。話題は自身が手掛ける冷間圧造金型に関…

米谷製作所 メガキャスト向け超大物金型に挑む【特集:自動車金型の未来】

企業連携で金型技術確立へ EVシフトによって、需要減少が見込まれる内燃機関(ICE)部品の金型。シリンダヘッドやシリンダブロックなどのダイカスト金型を手掛ける米谷製作所はその影響を受ける1社だ。米谷強社長は「今後、内燃機…

イワタツール トグロンハードドリルの挑戦<br>焼入れ鋼に穴があく

イワタツール トグロンハードドリルの挑戦
焼入れ鋼に穴があく

金型製作工程を短縮 設備強化で需要に対応  イワタツール(名古屋市守山区、岩田昌尚社長)が2010年に発売したトグロンハードドリルは焼入れ鋼用穴加工ドリルとして、ここ数年需要が急増し供給が追いついていない状況だ。同社の岩…

伊藤製作所がテクニカルセンタを設立した理由【金型の底力】

順送り金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所は本社近くにテクニカルセンタを設立し、金型部門を集約することで、本社工場などにプレス機械を増設し、需要が高まっているプレス部品の増産体制を整える。さらに、CAEや3D形状測定機、…

不二精工 淡路島で新工場を稼働し、大型化対応や研究開発を強化【金型の底力】

同社は1920年の創業で、接点などの電子機器向けのプレス部品を強みに業容を拡大してきた。近年は、車載部品での採用も進んでおり、その精密な金型とプレス技術は世界中で認められている。 例えばスマートウォッチに搭載された気圧セ…

トピックス

関連サイト