日本の技術力は世界一魅力のある金型を創り連携し海外に売り込もう 国内の需要が縮小し、海外との競争はますます厳しくなり、自動車の電動化が産業構造をも変えかねない状況の中、日本の金型に未来はあるのだろうか。このような悲観論…
【新社長に聞く】アカマツフォーシス 稲波 孝 社長
技術提案力磨き、生産効率高める
信頼されるパートナーに
いなみ・たかし
1968年生まれ、大阪府四条畷市出身。86年太成高校(現太成学院大学高校)卒、赤松合金工具に入社。2006年営業技術部長、19年総括本部長、20年12月代表取締役社長に就任。座右の銘「為せば成る、成さねばならぬ何事も」。
アカマツフォーシスは自動車部品などの精密冷間鍛造金型を手掛ける。「より良い金型を生み出し量産する部品の品質や生産性を高める。そうすることで顧客からもっと信頼されるパートナーになりたい」と抱負を語る。
そのためにさらに磨きをかけたいと感じているのが、長年強みとしてきた技術提案力。歯車などの鍛造部品は形状全てを鍛造成形するネットシェイプが注目される。だが場合によっては金型に負荷がかかり寿命が低下し、金型コストが増えてしまうこともある。
「品質、コスト。何を最も顧客が求めているかを理解する。そのうえでそれを実現する最適な鍛造成形と後加工の組み合わせを提案することが大切」。
自動車の電動化や軽量化に伴い鍛造部品はアルミやチタンなども使われ、高難度の形状が増えている。「技術は進化する。営業が情報を集め、技術を協力しその解を導く。常に技術力を高め続けたい」。
一方、生産性向上にも取り組む。多数個をセッティングし加工したり、休日も無人運転したり。昨年12月の社長就任から推進し約20%生産性が高まった。ロボットも導入し、いずれ24時間フル稼働にしたいという。
その背景にあるのは営業時代の経験だ。金型は一年を通じて受注に波があり、多いときに生産能力を超えることがあった。「生産性を上げることができれば、納期遅れなどを心配せず、顧客に迷惑をかけることもない」。
技術提案力も生産性も、取り組む目的は顧客からの信頼を高めるため。「顧客の技術課題に寄り添い、ともに解決していきたい」。
金型新聞 2021年4月10日
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