射出成形金型の製作は、試作トライ→測定→補正指示→部品加工→試作トライを繰り返す。要求精度は様々だが、量産で寸法変化が少ない高品質かつ短納期での金型製作が求められる。これらの要求事項を満たすためX線CTを活用した金型補正…
カナック 樹脂金型向け新処理
1.3〜1.6倍の表面硬さ

窒化処理などを手掛けるカナック(静岡県藤枝市、054-644-7988)はこのほど、低クロム鋼向け新処理「EVOLK(エボルク)」を発売した。既存処理に比べ、表面硬さが1.3~1.6倍ほど向上。樹脂金型の摩耗対策に適している。
「HPM」(日立金属)や「NAK」(大同特殊鋼)などの低クロム鋼向け処理として開発された。既存処理の「ニューカナック」から窒化処理方法を改良し、表面硬さを向上させた。
500度以下の低温で窒化処理を行うため、寸法変化が少ない。要求精度の高い精密金型への適用も可能となった。加えて、補修時のボイド巻き込み量が少なく、溶接性が良いため、メンテナンス性にも優れている。
処理は、本社工場の他、東海工場(愛知県西尾市)や昨年開設した北海道工場(北海道苫小牧市)で対応する。今後は、タイ、や中国、インドネシアなどの海外工場でも対応していく予定。
金型新聞 2021年6月10日
関連記事
省スペース設計・自動化も対応 研削盤メーカーである長島精工(京都府宇治市、0774・45・3611)は先日開かれたJIMTOF2018で新製品の精密小型ネジ研削盤2機種(内径ネジ及び外径ネジ)と、超精密高効率円筒研削盤…
低速・高トルクで安全 弾性ゴム砥石「ダイワラビン」を製造する大和化成工業(埼玉県草加市、048-936-8684)はこのほど、関連会社のt‐iarumasT&A(ティアルマスT&A、埼玉県草加市)から、…
荒加工~仕上げまで対応 ブラザー・スイスルーブ・ジャパン(名古屋市中区、052-750-7560)はこのほど、金型の放電加工に最適な放電加工油「ブラソスパークGT250」を発売。無色透明で臭気が少なく、快適な加工環境の実…
Ⅹ線CT解析ソフト活用 採用が増えつつある金属AMによる金型の入れ子部品。しかし、造形したワークの内部にできた巣の有無や造形密度などは切断するしか把握できないため、品質保証の難しさがAM入れ子部品の採用の壁の一つになって…


