金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

19

新聞購読のお申込み

【新社長に聞く】共和工業・熊谷勇介社長「金型通じ、顧客の夢カタチに 」

くまがい・ゆうすけ
1985年大東文化大学経済学部卒、同年共和工業入社。2013年海外営業部長、20年常務執行役員社長補佐、新潟県三条市出身、58歳。

大型の樹脂型を手掛ける地元三条市の共和工業に入社したのは1985年。以来30年以上ずっと営業一筋だ。特にアメリカには延べ8年勤務し、自動車ユーザーを広く開拓した。19年には中国の現地法人を立ち上げるなど、海外にも明るい。

リーマンショック後、電機業界向けがゼロになり、売上6割減に。営業の責任者として「とにかくやるしかない」と、1度の出張で2か月以上滞在するなどして、北米の自動車業界を開拓した。

こうした実績に加え、岩渕学相談役が後任に決めた理由に「ビジネスセンス」を挙げる。「単に金型を販売するだけでなく、金型の償却まで考えて顧客に『こうすれば利益出ますよ』という提案が当たり前にできる」。

親会社の三井化学とのネットワークも広く深いことも理由の一つだ。三井化学のグループになった7年前は北米勤務で「三井化学の方が出張でアメリカに来た際に、色んな人と交流を深めた」。

4月に社長に就いたばかりだが、すべきことを尋ねると「金型づくりを通じ、お客様の思いや夢をカタチにすることは変わらない」と即答。それは、三井化学のグループ企業として「サプライチェーンの川中の事業を担う」という決意でもある。

一方で、社内には意識改革を訴える。昨秋に日本金型工業会が策定した「令和時代の金型産業ビジョン」で言及した「工場から企業へ」に賛同する。「言われたものを作るだけの『工場』から収益を上げる『企業』という意識は重要だ。私だけでなく幹部を含めみんなが、金型づくりを通じて、商売をしているという意識を持てるようにしたい」。

金型新聞 2021年7月10日

関連記事

国内事業を再整備 森久保哲司氏(パンチ工業 社長)【この人に聞く】

パンチ工業(東京都品川区、03・6893・8007)は今年、2025年3月期までの中期経営計画を発表し、最重点施策として「国内事業の再整備」を掲げた。販売拠点の統廃合や、連結子会社の解散などによる経営合理化を図り、特注品…

成形不良を出さない生産システムの確立
岐阜大学 王志剛副学長に聞く、スマート金型開発の行方

 岐阜大学が2018年に3カ年の研究開発である「スマート金型開発拠点事業」を始めた。労働人口減少時代を想定し、従来にはない高効率な生産システムの確立を目指し、金型を使った量産システムの不良率ゼロを目標に掲げる。同事業は文…

ユーザーとの距離近づけ 高付加価値化を提案
岡本工作機械製作所 石井常路社長

 研削盤メーカーの岡本工作機械製作所(群馬県安中市、027-385-5800)は今年5月、新たに3カ年の中期経営計画を発表した。新中期経営計画の達成に向けた基本戦略の一つとして「顧客付加価値強化」を挙げる。「今まで以上に…

【金型応援隊】ワンテラス 豊富な人材ネットワークで日本のものづくりに貢献

ベトナム人技術者の採用支援 ワンテラスは、ベトナムを中心にアジア人の機械加工、設計に特化した人材の採用支援を行う。昨年度は、168人のベトナム人らの日本企業への採用をサポートした。 高い実績を誇る理由は豊富な人材のネット…

キューシボ 出力1200Wの大型レーザーで金型補修【金型応援隊】

金型のレーザー肉盛り溶接を手掛けるキューシボは、出力1200ワットのファイバーレーザー溶接機を導入した。金型に加え、産業用タービン(ロータ)などの肉盛り溶接も始める考えだ。 導入したのは独アルファレーザー社の「ALFla…

トピックス

関連サイト