未来拓く技術を提案 JIMTOF2016で注目を集めた金型や精密部品に関連する最新の加工技術が一堂に集まるUMモールドフェア。今回は新型の5軸加工機や金属3Dプリンタをはじめ、IoT(モノのインターネット)の活用技術が…
【新社長に聞く】共和工業・熊谷勇介社長「金型通じ、顧客の夢カタチに 」
くまがい・ゆうすけ
1985年大東文化大学経済学部卒、同年共和工業入社。2013年海外営業部長、20年常務執行役員社長補佐、新潟県三条市出身、58歳。

大型の樹脂型を手掛ける地元三条市の共和工業に入社したのは1985年。以来30年以上ずっと営業一筋だ。特にアメリカには延べ8年勤務し、自動車ユーザーを広く開拓した。19年には中国の現地法人を立ち上げるなど、海外にも明るい。
リーマンショック後、電機業界向けがゼロになり、売上6割減に。営業の責任者として「とにかくやるしかない」と、1度の出張で2か月以上滞在するなどして、北米の自動車業界を開拓した。
こうした実績に加え、岩渕学相談役が後任に決めた理由に「ビジネスセンス」を挙げる。「単に金型を販売するだけでなく、金型の償却まで考えて顧客に『こうすれば利益出ますよ』という提案が当たり前にできる」。
親会社の三井化学とのネットワークも広く深いことも理由の一つだ。三井化学のグループになった7年前は北米勤務で「三井化学の方が出張でアメリカに来た際に、色んな人と交流を深めた」。
4月に社長に就いたばかりだが、すべきことを尋ねると「金型づくりを通じ、お客様の思いや夢をカタチにすることは変わらない」と即答。それは、三井化学のグループ企業として「サプライチェーンの川中の事業を担う」という決意でもある。
一方で、社内には意識改革を訴える。昨秋に日本金型工業会が策定した「令和時代の金型産業ビジョン」で言及した「工場から企業へ」に賛同する。「言われたものを作るだけの『工場』から収益を上げる『企業』という意識は重要だ。私だけでなく幹部を含めみんなが、金型づくりを通じて、商売をしているという意識を持てるようにしたい」。
金型新聞 2021年7月10日
関連記事
トヨタ自動車は昨年、2026年に投入を予定している次世代EVの生産工場にギガキャストを取り入れると発表した。従来数十点の板金部品で作っていたものをアルミダイカストで一体成形することで、部品点数を大幅に削減し、生産工程を半…
目指すは「恒・高精度化」 それを見極められる人の育成が、より重要に 超精密金型の世界で目指すべきは「加工工程の『恒・高精度化』」だと考えています。どこで成形しても高い水準で同じ品質が得られること。つまり、高いレベルでの…
素形材産業の人手不足は、業界共通の課題です。製造業全体の平均から見ても、求人倍率が高い傾向にあります。中途採用や外国人労働者に頼り、人手を確保している企業が多い。 しかし、人手を確保できれば誰でも良いわけではありません。…
埼玉県川口市で70年以上続く老舗鋳造用金型メーカーに生まれた。幼い頃から創業者の祖父に「3代目はお前だ」と言われて育ってきた。 高校に上がる頃には自然と会社を継ぐことを意識した。大学は理工学部に入り、機械工学を学んだ。後…
