電動車による部品の変化や脱炭素対応などさまざまな変化に迫られている金型業界。見てきたように、こうした変化に対応すべく、プレス金型の製造現場ではいろんな取り組みを進めている。一方で、環境変化によってプレス機のニーズは変わる…
【新社長に聞く】共和工業・熊谷勇介社長「金型通じ、顧客の夢カタチに 」
くまがい・ゆうすけ
1985年大東文化大学経済学部卒、同年共和工業入社。2013年海外営業部長、20年常務執行役員社長補佐、新潟県三条市出身、58歳。

大型の樹脂型を手掛ける地元三条市の共和工業に入社したのは1985年。以来30年以上ずっと営業一筋だ。特にアメリカには延べ8年勤務し、自動車ユーザーを広く開拓した。19年には中国の現地法人を立ち上げるなど、海外にも明るい。
リーマンショック後、電機業界向けがゼロになり、売上6割減に。営業の責任者として「とにかくやるしかない」と、1度の出張で2か月以上滞在するなどして、北米の自動車業界を開拓した。
こうした実績に加え、岩渕学相談役が後任に決めた理由に「ビジネスセンス」を挙げる。「単に金型を販売するだけでなく、金型の償却まで考えて顧客に『こうすれば利益出ますよ』という提案が当たり前にできる」。
親会社の三井化学とのネットワークも広く深いことも理由の一つだ。三井化学のグループになった7年前は北米勤務で「三井化学の方が出張でアメリカに来た際に、色んな人と交流を深めた」。
4月に社長に就いたばかりだが、すべきことを尋ねると「金型づくりを通じ、お客様の思いや夢をカタチにすることは変わらない」と即答。それは、三井化学のグループ企業として「サプライチェーンの川中の事業を担う」という決意でもある。
一方で、社内には意識改革を訴える。昨秋に日本金型工業会が策定した「令和時代の金型産業ビジョン」で言及した「工場から企業へ」に賛同する。「言われたものを作るだけの『工場』から収益を上げる『企業』という意識は重要だ。私だけでなく幹部を含めみんなが、金型づくりを通じて、商売をしているという意識を持てるようにしたい」。
金型新聞 2021年7月10日
関連記事
金型以外にも視野 原点から新たな発見 日本金型工業会東部支部天青会の会長に今年5月、就任した。「原点に立ち返って、色々な視点から根本を見直せるような活動をしていく」と今年度のテーマに「原点回帰」を掲げる。 天青会に入…
精密金型部品 キャビティやコア、スライドコアなどの金型部品を専門に手掛ける会社がある。富山県南砺市のリバン・イシカワ。金型づくりで培った経験を生かし、独自の工夫や細やかな心配りで自動車関連メーカーの金型部門や金型メーカー…
今年6月の日本金型工業会の総会で、3期6年会長を務めた小出悟氏(小出製作所社長)に代わり、新たに会長に就任した山中雅仁氏(ヤマナカゴーキン社長)。「金型づくりはもっとワクワクできる魅力的な仕事のはず。ワクワクするために儲…
伊藤製作所(愛知県弥富市)は熱間鍛造金型やダイセットを主力とし、クランクシャフトなどの自動車向けや建機・重機、免振装置、航空機といった幅広い市場で活躍する。特に大型の金型やダイセットが得意で、ダイセットは500~6300…


