金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

04

新聞購読のお申込み

【ひと】日型工業技術開発チームリーダー・笠松士郎さん 独自金型を開発した孤高の研究者

金型に付加価値をつけるため自らを「実験屋」と呼ぶ、孤高の金型研究者だ。近年では高炉で使われる断熱材とシート型ヒーターを使い、型歪みを抑え、電力量を削減できる「高機能金型」を開発。大手自動車部品メーカーへの採用が決まった。

経歴も異色だ。大学では物理学を専攻し、大学院ではマイナス270℃の世界の「極低温冷凍技術」を学んだ。自動車メーカーに入社後、樹脂、プレス、鋳造などの金型や成形を経験。10年前に鋳造型メーカーの日型工業に転職した。

現在は工程管理やCAMを担当するかたわら、一人研究開発を続ける。中小企業に多い一人システムエンジニアならぬ、一人R&D担当だ。そんな環境について「お客様の工場に『実験場』もあるし、取り組みたいテーマも無数にある。展示会に行ったり、気になることを調べたり何より自由なのがいい」と話す。

自身は否定するが、同社の渡辺隆範社長からの評価は「ドラえもん」。「こんなことできないかなと相談したら、必ず『答え』を出してくれる」と全幅に信頼を寄せる。

今最も注目するテーマは「金型の摩耗」に関すること。熱でも砂でも必ず金型は摩耗する。「色んな対策はあるが、この課題を根本的に解決した技術はまだない」。どんな手法か見当もつかないが、新たな金型を生み出すために日々研究を続ける。

金型新聞 2021年7月10日

関連記事

中日金型 教育ツール『マナガタ』を発売

金型の内部を見える化 プラスチックやダイカストなど金型を手掛ける中日金型(愛知県春日井市、0568・27・6388)は従来、見えない金型の内部構造を見える化し、体験学習を可能にした教育ツール『マナガタ』を発売。アクリル材…

2025年7月金型生産実績 前年同月比 1.7%増の249億円

プレス用金型は10.5%増、プラ用金型は0.8%減 2025年7月の金型生産は、前年同月比1.7%増の249億2,471万円となった。前月比では0.4%の微増だった。数量は前年同月比16.7%の大幅減、前月比では4.8%…

福井精機工業がPC付MCなど6台設備

福井精機工業がPC付MCなど6台設備

樹脂リテーナー金型を柱 丸モノ・角モノ 何でも挑戦!  「丸モノ金型」の福井精機工業(大阪市大正区)は昨年10月、パレットチャンジャ―付き立形マシニングセンタなど6台を設備し、新たな挑戦に入った。主力のトヨタ自動車グルー…

―スペシャリスト―吉備NCグループ<br>極める精密放電

―スペシャリスト―吉備NCグループ
極める精密放電

障害者を技術訓練 ±1ミクロンの要望に応える 手掛ける領域「何でも」 経済産業省の統計によると、2013年の金型メーカーの事業所は15年前に比べ、6割強の8000社程度にまで減っている。金型の供給力低下も問題だが、それ以…

テクノア 初のオンライン展『中小ものづくり技術展』を開催中

4月1日から7月30日まで 日本各地の中小製造業28社も出展 加工技術など紹介動画ほか、工場見学LIVEや補助金セミナーも実施  生産管理システムなどを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市)は同社初主催となるオンライン展示会『…

トピックス

関連サイト