金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

02

新聞購読のお申込み

【ひと】日型工業技術開発チームリーダー・笠松士郎さん 独自金型を開発した孤高の研究者

金型に付加価値をつけるため自らを「実験屋」と呼ぶ、孤高の金型研究者だ。近年では高炉で使われる断熱材とシート型ヒーターを使い、型歪みを抑え、電力量を削減できる「高機能金型」を開発。大手自動車部品メーカーへの採用が決まった。

経歴も異色だ。大学では物理学を専攻し、大学院ではマイナス270℃の世界の「極低温冷凍技術」を学んだ。自動車メーカーに入社後、樹脂、プレス、鋳造などの金型や成形を経験。10年前に鋳造型メーカーの日型工業に転職した。

現在は工程管理やCAMを担当するかたわら、一人研究開発を続ける。中小企業に多い一人システムエンジニアならぬ、一人R&D担当だ。そんな環境について「お客様の工場に『実験場』もあるし、取り組みたいテーマも無数にある。展示会に行ったり、気になることを調べたり何より自由なのがいい」と話す。

自身は否定するが、同社の渡辺隆範社長からの評価は「ドラえもん」。「こんなことできないかなと相談したら、必ず『答え』を出してくれる」と全幅に信頼を寄せる。

今最も注目するテーマは「金型の摩耗」に関すること。熱でも砂でも必ず金型は摩耗する。「色んな対策はあるが、この課題を根本的に解決した技術はまだない」。どんな手法か見当もつかないが、新たな金型を生み出すために日々研究を続ける。

金型新聞 2021年7月10日

関連記事

バリューファインダー 「みんなのアディティブ」開設

AM金型特化サイト 金属AMのコンサルティングや装置販売などを手掛けるバリューファインダー(横浜市保土ヶ谷区、080・9534・1991)は、金属AMの金型相談や、マッチングを支援するポータルサイト「みんなのアディティブ…

2025年7月金型生産実績 前年同月比 1.7%増の249億円

プレス用金型は10.5%増、プラ用金型は0.8%減 2025年7月の金型生産は、前年同月比1.7%増の249億2,471万円となった。前月比では0.4%の微増だった。数量は前年同月比16.7%の大幅減、前月比では4.8%…

立形5軸MCによる自動化を提案 高橋章氏(安田工業 営業本部国内営業部 部長)【この人に聞く】

EV金型を高精度加工、自動化提案や技術向上に力 安田工業はこのほど、立形5軸マシニングセンタ(MC)の新機種「YBM Vi50」を発表した。立形5軸MCの中型機で、EV(電気自動車)部品の金型を高精度、高能率に加工できる…

ミスミ 超硬ボールエンドミル AXTシリーズの販売開始

高硬度鋼加工で高い耐久性 ミスミグループ本社(東京都千代田区、03・6777・7800)はこのほど、自社ブランド製品「超硬ボールエンドミル AXTシリーズ」の販売を開始した。新しいコーティング技術の採用などにより、高硬度…

三豊機工 ダイスケース分割

実用新案、ランニングコストを削減 冷間圧造工具メーカーの三豊機工(愛知県春日井市、0568-81-4111)は、ダイスケースをセパレートタイプにすることで実用新案を取得した。分割したケースをネジでつなぎ合わせることで、一…

トピックス

関連サイト