金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

19

新聞購読のお申込み

【ひと】日型工業技術開発チームリーダー・笠松士郎さん 独自金型を開発した孤高の研究者

金型に付加価値をつけるため自らを「実験屋」と呼ぶ、孤高の金型研究者だ。近年では高炉で使われる断熱材とシート型ヒーターを使い、型歪みを抑え、電力量を削減できる「高機能金型」を開発。大手自動車部品メーカーへの採用が決まった。

経歴も異色だ。大学では物理学を専攻し、大学院ではマイナス270℃の世界の「極低温冷凍技術」を学んだ。自動車メーカーに入社後、樹脂、プレス、鋳造などの金型や成形を経験。10年前に鋳造型メーカーの日型工業に転職した。

現在は工程管理やCAMを担当するかたわら、一人研究開発を続ける。中小企業に多い一人システムエンジニアならぬ、一人R&D担当だ。そんな環境について「お客様の工場に『実験場』もあるし、取り組みたいテーマも無数にある。展示会に行ったり、気になることを調べたり何より自由なのがいい」と話す。

自身は否定するが、同社の渡辺隆範社長からの評価は「ドラえもん」。「こんなことできないかなと相談したら、必ず『答え』を出してくれる」と全幅に信頼を寄せる。

今最も注目するテーマは「金型の摩耗」に関すること。熱でも砂でも必ず金型は摩耗する。「色んな対策はあるが、この課題を根本的に解決した技術はまだない」。どんな手法か見当もつかないが、新たな金型を生み出すために日々研究を続ける。

金型新聞 2021年7月10日

関連記事

【Breakthrough!】金属3Dプリンタ

ダイカストやプラスチック金型で金属3Dプリンタが採用されるケースが出始めてきた。造形条件の確立、レーザーの進化による高速造形など作業性の改善が背景にある。マルエージング鋼やSKD61相当材など金型に適した粉末材料が登場し…

日本金型工業会中部支部 金型技術ウェブで発表会

日本金型工業会中部支部 金型技術ウェブで発表会

 日本金型工業会中部支部は2月4日、ウェブ方式で「金型関連技術発表・特別講演会」を開催する。「金型産業におけるデジタル化/DXとは」や「欧米の金型産業の現状と今後及びWithコロナ」をテーマにした特別講演のほか、3社の機…

横田悦二郎氏

【プレス型特集】強みを維持し続けるには…
日本金型工業会 学術顧問 横田 悦二郎氏に聞く
プレス金型の強みと未来

ゼロベースで知恵絞る 得意な分野で連携を 顧客の生産技術をサポート  日本金型工業会の学術顧問を務める、日本工業大学大学院の横田悦二郎教授は、日本のプレス金型の強みを「他の型種に比べ、技術の蓄積が生かせる部分が大きい」と…

海外人材の採用と育成の心得 佐藤 修一氏(東栄精工 社長)【この人に聞く】

人手不足や採用難で悩む金型メーカーは多い。対応策として海外人材や女性など多様な人材活用の重要性が指摘されている。しかし、そうした人材を生かすには職場の環境や社員の意識を変えるなど簡単ではない。プラスチック金型メーカーの東…

エィテーケィタカシノ エジェクタピン注文システム

ウエブで見積り・発注 プラスチック金型用部品を手掛けるエィテーケィタカシノ(東京都品川区、03・6367・0007)はこのほど、ウエブサイト上で簡単にエジェクタピンの見積もり、発注が可能な注文システムを開発した。今年6月…

トピックス

関連サイト