金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

09

新聞購読のお申込み

不二精機 鈴鹿に成形工場

EV部品を研究開発

不二精機(大阪市中央区、06-7166-6820)は、三重県鈴鹿市に成形工場を新設する。自動車部品を手掛けるティア1と協業し、電気自動車(EV)向け部品を研究開発する。2022年4月にも開設する。

新工場は鈴鹿市の御薗工業団地の空き工場を取得して改修し、射出成形機3台を導入した。総投資額は約3億数千万円。勤務する技術者は国内の他の拠点から異動、また経験や技能を持つ人材を新たに採用する。

ここで開発するのはEV向けの精密部品。不二精機が持つハイサイクル、多数個取りの金型やそれによる成形技術と、子会社・秋元精機工業(2019年グループ化)の精密プレスやインサート成形の技術を融合し、ティア1との協業で開発に取り組む。

不二精機は売上高(2020年12月期連結:59億1200万円)の約60%が成形事業で、その約80%が自動車業界向け。世界的な環境保全を背景にEVシフトが加速する中、新たな部品を開発し、拡大する需要を開拓する考え。

また新工場ではEV向け部品開発の一方で、成形品の量産や、品質検査の自動化など成形事業の効率化や品質向上につながる技術開発にも取り組む。ここで開発した技術はタイやインドネシア、中国など海外工場にも展開する。

国内の成形工場はこれが初めて。不二精機はこの新工場を、EV向け部品の研究と成形品量産の新たな技術開発のマザー工場と位置付ける。

不二精機は2022年秋頃をめどに、高知県宿毛市にも工場を新設する。金型図面を設計するほか金型部品を内製し、外部委託の影響を受けにくい体制を整える。

少子化などを理由に主力の松山工場(愛媛県東温市)でも人材を採用しにくくなりつつあり、隣県に拠点を開設し、人材の確保にもつなげる。

金型新聞 2022年2月10日

関連記事

大垣精工 大型加工機と熟練の技【特集:大型化する金型への対応技術】

「自動車に使用される駆動用モータコアの大型化や高精度化が強まり、金型メーカーには加工から組立まで熟練した技能が求められている」とは大垣精工の松尾幸雄社長。順送精密プレス金型及び加工で知られる同社は、モータコア金型の需要を…

日研工作所 大阪本社をエコ工場化

日研工作所(大阪府大東市)は、関西電力(大阪府大阪市)との共同事業として、同社本社工場(敷地面積:55,000㎡)に、太陽光パネル容量1.920MW(メガワット)の大規模な自家消費型太陽光発電設備を導入する。年間自家消費…

キヤノンモールド 新社長に畠山氏

キヤノンモールドは4月1日付で、キヤノンの生産技術本部成形技術開発センターの畠山英之所長が社長に就任したと発表した。 畠山英之新社長略歴 1990年キヤノン入社、2009年日立ディスプレイズ出向、13年キヤノン生産技術本…

縁舞SPACEAGENT 人工衛星部品を製作

 金型メーカーなどと連携 金型設計や金型、部品、試作加工などを手掛ける縁舞(埼玉県志木市)が、航空宇宙部品に特化した別会社のSPACEAGENT(スペースエージェント、北海道大樹町)や金型メーカーなどと連携し、北海道科学…

テクノア 初のオンライン展『中小ものづくり技術展』を開催中

4月1日から7月30日まで 日本各地の中小製造業28社も出展 加工技術など紹介動画ほか、工場見学LIVEや補助金セミナーも実施  生産管理システムなどを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市)は同社初主催となるオンライン展示会『…

トピックス

関連サイト