金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

16

新聞購読のお申込み

不二精機 鈴鹿に成形工場

EV部品を研究開発

不二精機(大阪市中央区、06-7166-6820)は、三重県鈴鹿市に成形工場を新設する。自動車部品を手掛けるティア1と協業し、電気自動車(EV)向け部品を研究開発する。2022年4月にも開設する。

新工場は鈴鹿市の御薗工業団地の空き工場を取得して改修し、射出成形機3台を導入した。総投資額は約3億数千万円。勤務する技術者は国内の他の拠点から異動、また経験や技能を持つ人材を新たに採用する。

ここで開発するのはEV向けの精密部品。不二精機が持つハイサイクル、多数個取りの金型やそれによる成形技術と、子会社・秋元精機工業(2019年グループ化)の精密プレスやインサート成形の技術を融合し、ティア1との協業で開発に取り組む。

不二精機は売上高(2020年12月期連結:59億1200万円)の約60%が成形事業で、その約80%が自動車業界向け。世界的な環境保全を背景にEVシフトが加速する中、新たな部品を開発し、拡大する需要を開拓する考え。

また新工場ではEV向け部品開発の一方で、成形品の量産や、品質検査の自動化など成形事業の効率化や品質向上につながる技術開発にも取り組む。ここで開発した技術はタイやインドネシア、中国など海外工場にも展開する。

国内の成形工場はこれが初めて。不二精機はこの新工場を、EV向け部品の研究と成形品量産の新たな技術開発のマザー工場と位置付ける。

不二精機は2022年秋頃をめどに、高知県宿毛市にも工場を新設する。金型図面を設計するほか金型部品を内製し、外部委託の影響を受けにくい体制を整える。

少子化などを理由に主力の松山工場(愛媛県東温市)でも人材を採用しにくくなりつつあり、隣県に拠点を開設し、人材の確保にもつなげる。

金型新聞 2022年2月10日

関連記事

【金型応援隊】ゲートジャパン 製販一体でニーズに対応

製販一体でニーズに対応  金型部品や金型の設計・製作、自動機・治工具の製作など幅広く展開するゲートジャパン(京都市伏見区、075-661-0360)は製造販売一体で提案できる営業力を強みに、京都のみならず、名古屋、静岡、…

精工技研 「型内塗装技術」を実用化、トヨタ「ハイエース」に採用

CO²排出量を60%削減 精工技研(千葉県松戸市、047-311-5111)は、東海理化(愛知県大口町)と共同開発した型内塗装技術がトヨタ自動車の「ハイエース」に採用されたと発表した。従来別々だった成形、塗装、乾燥の各工…

ワークス 直径0.1㎜のガラスレンズ金型を開発

ワークス(福岡県遠賀町、093-291-1778)は、直径0・1㎜のガラスレンズ金型を開発した。独自の微細なナノ多結晶ダイヤモンド工具で加工し実現した。これまでの最小径は0.5㎜で、世界最小クラスという。従来は難しい超小…

デンソー 放電加工の自動化システム開発 電極設計から加工まで一気通貫

デンソーは、形彫り放電加工の自動化システム「Master ED」を開発し、電極設計から加工までの一気通貫を実現。同システム導入後、放電加工に関わる時間が大幅に短縮された。また、段取りや加工を標準化し、個人のスキルに依存す…

ミスミとパンチ資本提携

相互供給や海外開拓で協業 ミスミグループ本社(ミスミG)とパンチ工業は10月7日、資本業務提携したと発表した。ミスミGがパンチ工業の第三者割当を引き受けるなど相互に株式を持ち合う。両社の強みを生かし、国内で商品を相互供給…

トピックス

関連サイト