高精度と5軸で高度な金型培った技術生かし量産部品へ ゴム金型を主力に、月産30~40型を生産する富窪精機。試作用金型から量産用金型までトータルでサポートする。主要顧客は自動車の防振ゴムや吸気マニホールド、燃料ホースなど…
不二精機 2021年12月期決算
金型、成形品が回復
EV部品開発に力
不二精機(大阪市中央区、06-7166-6820)の2021年12月期連結売上高は、前年同期比26.3%増の74億6700万円となった。金型と成形品の両事業が回復し売上高全体を押し上げた。
売上高全体の約40%にあたる金型は、主力の医療機器用精密金型の新型コロナウイルス感染拡大の影響による検収手続きの遅れが解消し始め、同21.9%増の28億3800万円となった。
成形品も自動車部品用成形品が東南アジアを中心に中期的な受注があったほか、タイとインドネシアの子会社が新型コロナの影響による減産から回復。同29.1%増の46億2900万円だった。
22年12月期の金型事業は、国内で医療関連や食品容器関連、中国で医療関連製品に集中した営業活動を展開する。グループ内で連携し内製化を推進するなど生産性向上を図るほか高付加価値製品の研究開発に取り組む。
成形品事業は、東南アジアで自動車関連製品の受注拡大に伴いタイやインドネシアの子会社で品質管理体制を整え、また自動化により生産性を高める。新設する鈴鹿工場でEV部品の研究開発にも取り組む。
22年12月期の連結売上高は金型事業が同5.6%増の29億9700万円、成形品事業が同6.1%増の49億1200万円、全体で同5.9%増の79億900万円を見込んでいる。
金型新聞 2022年3月10日
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