ダイカスト金型メーカーの日本精機は金属3Dプリンタを活用した金型づくりに本格的に乗り出す。7月に金属3Dプリンタ2台を導入した。きっかけはSKD61相当材で造形が可能になり、金型への適用領域の可能性が広がってきたこと。ま…
「なりたい自分になれるかも」金型メーカーに就職した女性広報
狭山金型製作所 総務部 東香奈恵さん

総務部で営業のサポートや動画によるマニュアル作成などを担当する。そうした「本業」に加え、インスタグラムやフェイスブックなどSNSで狭山金型の日常や取り組みを発信する金型メーカーでは珍しい広報担当者だ。
ものづくりに興味があったわけではない。小学校教諭を目指していたが、「今の知見や経験で教師を選んでいいのか」と悩み、就職先を全面的に見直すことに。結果的に「想像できない未来のほうが面白いかも」と全く畑違いの製造業を選んだ。
入社を決めたのは「大場治社長らと話をしていて、色んな人や子供に影響を与えられる経験ができ、なりたい自分になれるかもしれない」とワクワクを感じたからだ。面接した大場総一郎常務も「互いの教育論や考え方を話しただけで、ものづくりの話を全くしなかった」と苦笑する。
まだ入社2年目を迎えたばかり。しかし、インスタ経由で受注につなげたり、展示会で配るPRのチラシを作成したり、専用サイトを立ち上げたりするなど、工夫して情報を発信している。大場社長は「自発的に仕事をしてくれている」と積極性を評価する。
直近の目標はインスタやSNSでのフォロワー数1万人を達成すること。海外で広く使われているリンクトインも始めており、「もっと自分の言葉と手足を使って、仕事を作っていきたい」。
金型新聞 2022年4月10日
関連記事
自動車の電動化が金型に及ぼす影響は大きい。エンジンなどの減少が懸念される一方、軽量化ニーズでアルミの採用が期待されるなどダイカスト金型は変化を迫られている。では電動化でダイカストはどう変わっていくのか。昨秋のダイカスト展…
ササヤマが今期スタートした新中期経営計画「SAIMS247」。その中核事業となるのが金型製作期間の半減だ。デジタル技術や経験を駆使し金型づくりの大改革が進む。 全ての部品をQRで管理 材料に書かれたシリアルナンバー。入力…
ラティス構造を採用し、材料費と造形時間を削減 自動車関連を中心に6000品目を超える樹脂成形部品を生産する三光化成。ソディックの金属3Dプリンタ「OPM350L」を活用し、水とエアを冷却媒体として活用する「ハイブリッドコ…
新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…


