金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

28

新聞購読のお申込み

インターモールド2022大阪総集編 -AM-

拡がる金型での金属3Dプリンタ

部品造形や金型補修

技術的に難しいとされてきた金属3Dプリンが金型づくりでも徐々に広がりつつある。今回のインターモールドでは、金属3Dプリンタで広く使SKD61相当材の粉末材料が登場。ダイカスト型の部品製作での採用も広がる。ワイヤ材をレーザーで溶融するワイヤ方式の金属3Dプリンタの新機種も発表され、金型補修での活用方法などが披露された。

SKD61相当材

写真① ソディックの金属3DプリンタLPM
写真② SVMで造形したワーク

AM専用の粉末材料「SVM」(Sodick Versatile Steel For Mold)を発表したのはソディック。SKD61相当材で、ダイカスト金型の部品造形などでの活用を提案した。

レーザーで積層するタイプの金属3Dプリンタ「LPMシリーズ」(写真①)とセットで活用する。LPMシリーズは、定期的に応力を開放し、歪みを抑制する独自の「SRT工法」を採用。この方式でSVMを使うことで、200㎜角を超の大型ワークでも反りを抑制した造形ができる(写真②)。

ダイカスト金型に適用も

耐ヒートチェックと耐溶損性では、SKD61よりも改善し、熱伝導性では同等を確保。熱処理すれば、HRC42~52まで調整でき、ダイカスト型以外にも樹脂型での採用も可能だ。また、導入のハードルとなっていた材料価格も現時点では1㎏当り1万円と大幅に安価に設定した。

金属粉末やワイヤ材活用など造形方法も多様に

写真③ 欠けや摩耗の補修サンプル
写真④ 金属3Dプリンタ「AZ600」

三菱電機は今年発売したばかりの金属3Dプリンタ「AZ600」(写真④)を披露した。ワイヤ材をレーザー光の入熱制御で溶融するワイヤ方式を採用した。既存のパウダー方式に比べ、造形速度が速いのが特長で、約1.5~2.0 倍の速度で造形できる。また、ワイヤ材を活用するため、粉末タイプで課題の一つされる粉じん被害がないため、作業者の健康リスクが少なく、安全に使用することが可能だ。

母材に造形していく用途が主で、金型では補修での用途を見込む。今回のインターモールドでは、欠けや摩耗の補修サンプル(写真③)を展示していた。異種金属の接合などにも活用できる。

対応材種は、SUS、チタン、ハステロイ、マルエージング鋼、SKD 相当材、インコネルなどで、その他の材種についても順次開発していくという。 幅広く活用するという段階ではないが、着実に金型づくりに金属3Dプリンタは浸透し始めている。

金型新聞 WEB限定

関連記事

日本金型工業会 2月17日金型シンポジウムin関西

CNなどテーマに講演やパネルディスカッション 第6回金型シンポジウムin関西(主催:日本金型工業会)の詳細が明らかになった。 同シンポジウムは、「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西からの発信」をテーマ…

型技術協会 型技術者会議2021、6月17・18日に

型技術協会 型技術者会議2021、6月17・18日に

金型の最新技術を講演 型技術協会(白瀬敬一会長、神戸大学)は6月17、18日の2日間、大田産業プラザPIO(東京都大田区)で「型技術者会議2021」を開催する。金型に関連する技術講演や自動車メーカーなどによる特別講演が開…

UMモールドフェア開催
植田機械

工作機械や機器 金型づくり変革する自動化・高精度  金型設備総合商社の植田機械(大阪府東大阪市、06-6743-0110)は来年1月28・29日、インテックス大阪5号館(大阪市住之江区)で工作機械総合展示会「UMモールド…

インターモールド名古屋開催 金型加工の新技術が集結

金型加工技術の専門展「インターモールド名古屋」(主催:日本金型工業会、運営:インターモールド振興会)が6月21日から三日間、「ポートメッセなごや」で開かれる。マシニングセンタや研削盤、ソフトをはじめ、測定、金型材、部品な…

【INTERMOLD・金型展・金属プレス加工技術展 総集編】
小出会長オンラインレポート

出展各社の見所、小出会長(日本金型工業会)がレポート  新型コロナの感染が拡大し金型関連企業も県外への外出を自主規制する動きが広がる中、インターモールド2021では初の試みとして開催初日の4月14日、展示会場の様子を撮影…

関連サイト