「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)に代表されるように、「百年に一度の変革期」と言われる自動車業界。金型にとってもその影響は大きく、舵取り次第では将来の成長を左右しかねない。特に、金型へのインパ…
ジェイテクトファインテック 難加工材の精密せん断加工技術を確立
ジェイテクトのグループ会社であるジェイテクトファインテック(栃木県宇都宮市)は培ってきた高精度な金型加工技術を活かし、高炭素鋼(SUJ2材)やステンレス材(SUS材)など難加工材に対応する高精度な精密せん断加工技術を確立、ダレレスやバリレス化を実現した。同社は今年4月、宇都宮機器、日本ニードルローラー製造、トキオ精工の3社が合併した新会社。高精度金型技術で顧客ニーズに合った高精度かつコンパクトな金型を設計製作し提供することも視野に入れる。
せん断加工はパンチ先端形状とストリッパーで適正な力で材料を押さえ、せん断するプレス技術で、材料を押さえる力が弱く、上下の刃の隙間(クリアランス)が適正でない場合などはせん断面にザラザラやサイズ不均等など破断面が広く、寸法精度が低くなってしまう。
同社は高精度加工によるパンチ先端形状と適切な加工条件(力や隙間など)を確立し、ダレレス、バリレスなせん断加工を可能にした。これにより、従来工法ではダレ8%、せん断面10%、破断面82%だった加工断面を、精密せん断加工でダレ5%、せん断面90%、破断面5%を実現し、旋削工程なしで最適なネットシェイプ化に貢献する。
金型新聞 2022年6月9日
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