金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

17

新聞購読のお申込み

三豊機工 分割式ダイスケースで特許取得

長尺に対応+コスト低減

分割式ダイケースのパーツ
組み合わせたダイケース 

冷間圧造工具メーカーの三豊機工(愛知県春日井市、0568-81-4111)は、分割式ダイスケースで特許を取得した。登録日は3月4日で、特許番号は、特許第7034506号。

一昨年9月に実用新案登録をしたネジ連結式の分割ダイスケースと同様に、2つに分割したダイスケースを連結することで、500㎜を超える長尺サイズに容易に対応できる。

今回特許を取得した分割式のダイスケースは、ケース①とケース②の凹凸部分を組み合わせることで連結。その中に分割したダイスを挿入し、ケースに蓋をねじ込むと、ケース①とケース②、ダイスが強固に固定され、一体のダイスが完成する。

同社は、熱処理から加工、測定まで社内で一貫生産しており、確かな加高技術とノウハウにより組合わせ時の外径・内径の段差が無く、一体物と同等の強度を確保。

例えば、全長700㎜であれば、500㎜と200㎜のケースを組み合わせる。800㎜が必要であれば、500㎜のパーツはそのまま流用し、300㎜のケースを組み合わせれば良く、大幅なコストダウンに繋がる。

分割式なので、劣化・損傷した場合も、その部分だけを交換する事ができ、ランニングコストも抑えることができる。

今回の特許の発案者は同社の黒原義信氏と奥山洋嗣氏。舟橋佳孝社長は「お客様の要望に対して、確かな技術力で感動を提供できる提案が重要。今回の分割式ダイスケースも、長尺物の相談を受けて2人の社員の発案に基づき全工程が連携して開発、製作した。このようなお客様への提案が社内の活性化に繋がる。今後もお客様から様々なご相談を頂くことで、一層の技術力向上に繋がることを期待する」としている。

金型新聞 2022年6月9日

関連記事

【Breakthrough!】高硬度材加工工具

金型材の高硬度化で需要が高まっている「高硬度材向け切削工具」。メーカー各社は、独自の被膜を開発したり、刃形状を改良したり、より硬度の高い材料を精度良く、効率良く加工するための開発を続けている。進化を遂げる注目の高硬度材向…

砥石の曲げ振動音観測による研削加工の自動化【金型テクノラボ】

著者は研削加工中、研削砥石に曲げ振動が生じていることを発見した。この振動から生じる微小な音(本研究では曲げ振動音と呼ぶ)をマイクロフォンにより測定することで加工状態の良否を識別できる技術を開発。その結果、ドレッシングイン…

ホットスタンプ専用材種 「DHA︲HS1」発売
大同特殊鋼

 大同特殊鋼はホットスタンピング専用の金型用鋼「DHA—HS1」を開発、販売を開始した(写真)。熱伝導性を高め成形サイクルを向上させるとともに、高硬度化や軟化抵抗を大きくすることで、金型の長寿命化を図った。  ホットスタ…

松野金型製作所 顧客レビューサイト「金型ミシュラン」を開始

顧客から正当な評価を プラスチック金型メーカーの松野金型製作所(佐賀県基山町、0942・81・7000)は、ユーザーから自社の金型を評価してもらうビューサイト「松野金型ミシュラン」を開始した。評価を社内の改善に活かすほか…

部品調達の効率を向上
ミスミ

meviy(メヴィー) ミスミの公式製品紹介・お問い合わせは、こちらから 現場の課題  2020年4月から働き方改革関連法の時間外労働規制のルールが中小企業に対しても適用されるようになり、各社対応に迫られている。生産性向…

トピックス

関連サイト