金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

18

新聞購読のお申込み

三豊機工 分割式ダイスケースで特許取得

長尺に対応+コスト低減

分割式ダイケースのパーツ
組み合わせたダイケース 

冷間圧造工具メーカーの三豊機工(愛知県春日井市、0568-81-4111)は、分割式ダイスケースで特許を取得した。登録日は3月4日で、特許番号は、特許第7034506号。

一昨年9月に実用新案登録をしたネジ連結式の分割ダイスケースと同様に、2つに分割したダイスケースを連結することで、500㎜を超える長尺サイズに容易に対応できる。

今回特許を取得した分割式のダイスケースは、ケース①とケース②の凹凸部分を組み合わせることで連結。その中に分割したダイスを挿入し、ケースに蓋をねじ込むと、ケース①とケース②、ダイスが強固に固定され、一体のダイスが完成する。

同社は、熱処理から加工、測定まで社内で一貫生産しており、確かな加高技術とノウハウにより組合わせ時の外径・内径の段差が無く、一体物と同等の強度を確保。

例えば、全長700㎜であれば、500㎜と200㎜のケースを組み合わせる。800㎜が必要であれば、500㎜のパーツはそのまま流用し、300㎜のケースを組み合わせれば良く、大幅なコストダウンに繋がる。

分割式なので、劣化・損傷した場合も、その部分だけを交換する事ができ、ランニングコストも抑えることができる。

今回の特許の発案者は同社の黒原義信氏と奥山洋嗣氏。舟橋佳孝社長は「お客様の要望に対して、確かな技術力で感動を提供できる提案が重要。今回の分割式ダイスケースも、長尺物の相談を受けて2人の社員の発案に基づき全工程が連携して開発、製作した。このようなお客様への提案が社内の活性化に繋がる。今後もお客様から様々なご相談を頂くことで、一層の技術力向上に繋がることを期待する」としている。

金型新聞 2022年6月9日

関連記事

アイダエンジニアリング 金型寿命予測などプレス加工業のDX支援【金型テクノラボ】

人工知能(AI)を活用した技術が製造業でも実装され始めている。当社では、プレス機から得たさまざまなデータをAIで分析し、金型の寿命予測や加工相談などプレス加工業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するアプリケ…

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】4.AM

造形ワークの大型化 近年盛り上がりを見せるAM(アディティブマニュファクチュアリング)。ここ数年のJIMTOFやインターモールドでもAMに特化した特設展が併催されるなど、国内外での注目度が高まっており、高精度な積層造形を…

双葉電子工業 ECサイトで簡易設計

切削加工品の見積もり、発注を効率化 双葉電子工業(千葉県茂原市、0475-24-1111)はこのほど、電子商取引(EC)サイト「フタバオーダーサイト」で6面体プレート材料の切削加工品を見積もり、発注できるサービスの提供を…

ワンパスでミリ単位の加工が可能な研削技術【金型テクノラボ】

精密金型の製造では、エンドミルでの切削やワイヤー放電加工の後に成型研削を行うのが一般的。しかし、研削量が少なく加工に時間がかかるのが課題だった。本稿では、ワンパスでミリ単位の材料除去を可能とする「クリープフィード研削技術…

刃先交換エンドミルに
ダイジェット工業

高硬度材用インサート  ダイジェット工業(大阪市平野区、06・6791・6781)は、刃先交換式ボールエンドミル「ミラーボール」に高硬度材加工用インサート「TSインサート」を追加し発売した。  加工時の発熱を抑えるため、…

トピックス

関連サイト