今年4月、ダイスなど超硬合金製の耐摩耗工具や金型を手掛ける冨士ダイス(東京都大田区、03-3759-7181)の社長に就任した。自動車産業の大変革など同社を取り巻く事業環境が加速度的に変化する中、「変化に対して順応力を持…
高野 英治さん 第50代天青会会長に就任した[ひと]

今年5月、日本金型工業会東部支部の若手経営者や後継者で組織される天青会の第50代会長に就任した。「つながりを創る」をスローガンに掲げ、コロナ禍で希薄化した会員同士のつながりや、海外とのつながりを強化する活動に取り組む。
もともとドラマーとして音楽活動をしていたが、所属していたバンドが解散。2003年に金型部品メーカーのタカノに入社した。一から現場で経験を積み、10年後、社長に就任。「当時は周囲に相談できる人も少なく、とにかく情報を求めていた」。
そんな中、知り合いの紹介で天青会に入会した。周りをみると、業界をリードする企業の経営者ばかり。「そんな方々と交流し、悩みを相談したり、工場を見学させてもらったりしたことで、色々な刺激を受け、多くの学びを得ることができた」。
自身が会長に就任した今、「こうした経験を今の若い世代の人たちにも味わってもらいたい」と考える。新型コロナウイルスの感染状況をみながら、交流会や工場見学会などを積極的に行っていく。
そこに加えて、新たなに企画しているのがオンラインツールの活用。SNSの活用方法を学ぶ勉強会などを計画している。「国内市場が縮小し、金型企業はこれまで以上にグローバルでのビジネスが求められる。海外との交流のきっかけにしてほしい」。若手にとってメリットのある活動を続け、金型業界を盛り上げる。
金型新聞 2022年8月10日
関連記事
金型向けのCAD/CAMから生産管理システムまでを手掛けるC&Gシステムズ。2021年に「研究開発部門」を設けるなどソフトウェアの開発体制を強化している。そこではAI(人工知能)の活用や、形状認識による設計支援な…
測定ゲージで未来拓く 高級自転車部品や自動車部品などの加工品質を検査するためのゲージを手掛ける会社がある。創業29年のファム。精密金型部品で培ったノウハウを生かし、ゲージも製作。超精密なゲージを安定して作れる技術力で、メ…
テラスレーザー(静岡市駿河区、054-270-7798)は、2019年に設立された金型補修用レーザー溶接機メーカー。高品質でありながら低価格を実現し、独自技術を活かしたユーザビリティの高い製品を提供する。「『直す』とい…
この人に聞く 金型の社会的価値訴え 「日本の金型業界にとって今は変化の時期だが、チャンスでもある」と話すのは、日本金型工業会の東部支部長に就いた鈴木の鈴木教義社長。好機なのは、金型の高度化が進み日本のメーカーしかできな…