金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

13

新聞購読のお申込み

ササヤマ 機械加工棟を稼働し、効率化とDXを推進

笹山勝社長

テストプレス用板材の抜き加工や熱処理の内製化を進める
導入した真空熱処理炉

自動車部品などのプレス金型を手掛けるササヤマ(鳥取県鳥取市、0858・85・3380)は、本社工場に増築した機械加工棟を稼働した。3次元レーザー加工機など新たに設備を導入したほか古海工場を集約。生産体制を改善し、金型の製作期間短縮やコスト競争力強化につなげる。

増築した機械加工棟は敷地面積2260㎡で、これにより本社工場(約1万2800㎡)の機械加工棟は約2・2倍の広さ(約4110㎡)に拡大。ここに3次元レーザー加工機や真空熱処理炉を新たに導入。テストプレス用板材の抜き加工や、金型部品の熱処理の内製化を進める。

さらに新たにマシニングセンタ(MC)なども購入したほか、古海工場(9月末に閉鎖)のMCや研削盤も移設し、老朽化した機械と入れ替えるなど設備を刷新。本社工場の機械加工棟に金型加工の全ての工程を集約し、生産効率を高める。

前期で設立50周年を迎えた同社はこのほど次の50年を勝ち抜くための新中期経営計画(2022年8~23年7月)を策定した。機械加工棟の増設はその一環で、今後はDXの強化やマテハンの見直しなどで最終年度に金型の製作期間半減を目指す。

9月2日に開いた竣工式で笹山勝社長は、「コロナ禍やサプライチェーンの混乱など経営環境は大きく変化している。それに対応し次の50年を勝ち抜くため、DXや効率化を加速して金型の品質やコスト、スピードにおける競争力を高め、その一方で新規事業も立ち上げていきたい」と語った。

金型新聞 2022年10月10日

関連記事

【人事】黒田精工

6月29日付 (敬称略、カッコ内旧職) ▽常務(取締役)金型事業部長兼長野工場長石井克則▽取締役技術本部長米川泉▽取締役管理本部長兼経理部長兼情報システム部長荻窪康裕▽顧問(常務)佐古斉文▽退任(取締役)牧元一幸 牧元氏…

リヒト精工 ヘッドランプ金型向け窒化処理技術を開発

高い鏡面性を実現 熱処理から表面処理まで独自技術を持つリヒト精光(京都市南区、075-692-1122)はインターモールド2022大阪でエジソンハード処理(新ガス窒化処理法)の新技術を披露した。成形時のキズや摩耗の激しい…

牧野フライス製作所 大型加工機のレトロフィットを強化

大型機中心に年20台 牧野フライス製作所は、大型加工機を中心にレトロフィットやオーバーホール事業を強化する。年間で最大20台程度対応できる体制を整え、今年度内には同事業の売上高を3~5億円を目指す。 子会社の牧野技術サー…

ナカヤマ精密 熊本に工場増設

金型部品の生産強化 ナカヤマ精密(大阪市淀川区、06-4807-1500)は、熊本県菊陽町のテクニカルセンターに工場を増設する。精密金型部品や半導体製造装置部品の生産力を強化し、拡大する市場のニーズに応える。 新工場は敷…

I‐PEX 金型棟新設

福岡2工場の設計・製造を集約  電子部品や自動車部品を手掛けるI‐PEX(京都市伏見区、075-611-7155)は、技術部門の中核拠点I‐PEXキャンパス(福岡県小郡市)に金型棟を新設する。福岡県の2工場の金型開発と製…

トピックス

関連サイト