金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

07

新聞購読のお申込み

黒田精工 モータコア金型を強化 合弁会社設立、工場増設

黒田精工(川崎市幸区、044-555-3800)がモータコア用金型などを手掛ける金型事業の強化に乗り出した。10月に伊藤忠丸紅鉄鋼グループと合弁でモータコア製造会社を設立すると発表。設立時期は2023年1月を予定。また、23年11月には長野工場に新棟を建設する。大型プレス機などを設備し、生産能力を約1.5~2倍に引き上げる。自動車の電動化によって、急速に増加する需要に対応し、事業拡大を目指す。

世界で拡大する需要に対応

左から紅忠コイルセンター関東 島田社長、伊藤忠丸紅鉄鋼 塔下社長、黒田精工 黒田社長

新たに設立する合弁会社の社名は「紅忠黒田ラミネーション」。黒田精工が20%、伊藤忠丸紅鉄鋼(東京都中央区)が51%、紅忠コイルセンター関東(埼玉県富士見市)が29%出資。出資金額は明らかにしていない。

黒田精工が持つモータコア製造技術や金型技術と、伊藤忠丸紅鉄鋼グループが持つコイルセンターとプレス量産ノウハウを集約し、電動車(xEV)駆動用モータコアを量産していく。茨城県那珂市に本社を構え、23年4月の稼働開始を目指す。

黒田精工は14年にイタリアのユーログループと提携し、モータコア用金型や独自の型内積層技術などを供給してきた。現在、欧米や中国など海外メーカーを中心に採用が進んでいる。その一方で、ユーログループの製造拠点がない日本や東南アジアといった国・地域の需要には対応できないという課題があった。

世界的に環境意識が高まる中、欧米、中国だけでなく日本の自動車メーカーでも電動化が加速。モータコアの引き合いや受注が増えているという。合弁会社を設立し、生産能力を強化することで、こうした需要にも対応でき、グローバルでの展開が可能になる。

また、黒田精工は自社の生産能力も強化。モータコア用金型やモータコアそのものを製造する長野工場(長野県池田町)に16億5000万円を投じ、新棟2棟を建設。圧力300tの大型プレス機や加工装置などを導入し、生産能力を現状の約1.5~2倍に引き上げる。また、金型製造設備の増強も予定している。

同社の金型事業は、22年4‐9月期の売上高が前年同期比72.0%増の44億3400万円と大幅に伸長。今後もモータコアの旺盛な需要を背景に業績拡大が見込まれる。金型事業部では25年までの中期経営計画で売上高100億円を目標にしていたが、前倒しで達成できる見通し。石井克則常務は「さらなる設備投資や人員増強も計画していく」としている。

金型新聞 2022年12月10日

関連記事

ゲートジャパン 企業のDX化伴走支援を展開

部品調達システム「Genie-us」を開発 精密金型部品から金型設計・製作など幅広い事業を行うゲートジャパン(京都市伏見区、075・661・0360)はDXの先進事例として優秀と認めた企業を表彰する「KANSAI DX …

【インタビュー】ナカヤマ精密 半導体や電子部品の需要開拓

台湾のTSMCとソニーによる新たな半導体工場の建設が進む熊本県菊陽町。その地で半導体製造装置や電動車、電子部品向けの需要拡大を狙うのが、金型部品や精密部品を手掛けるナカヤマ精密だ。今年1月にTSMCの工場の隣接地に「第2…

シージーケー 古いプレス機無料で分解点検【金型応援隊】

シージーケーは、プレス機やカシメ機を無料で分解点検するキャンペーンを実施している。予約して芸南工場(広島市佐伯区)に送ってもらえる同社製品に限り対応する。2026年3月末まで。 製造業が活況に沸いたバブル期、プレス機やカ…

リヒト精工 ヘッドランプ金型向け窒化処理技術を開発

高い鏡面性を実現 熱処理から表面処理まで独自技術を持つリヒト精光(京都市南区、075-692-1122)はインターモールド2022大阪でエジソンハード処理(新ガス窒化処理法)の新技術を披露した。成形時のキズや摩耗の激しい…

放電精密加工研究所 大和事業所で自社展

バイオプラの加工デモ 放電精密加工研究所(横浜市港北区、045・277・0330)は12月5、6日の2日間、大和事業所(神奈川県大和市)でプライベートショーを開催した。サーボプレス機事業や金型事業の取り組みを紹介。2日間…

トピックス

関連サイト