車の電動化はチャンス 「先代から金型があれば、どこでも生産できる。だからこそ、金型技術が最も重要な要素になる」と話す近藤章夫専務。同社は二輪・四輪向けプレス金型及びプレス加工で、主にエンジンやミッションなど内燃機関の部品…
黒田精工 モータコア金型を強化 合弁会社設立、工場増設
黒田精工(川崎市幸区、044-555-3800)がモータコア用金型などを手掛ける金型事業の強化に乗り出した。10月に伊藤忠丸紅鉄鋼グループと合弁でモータコア製造会社を設立すると発表。設立時期は2023年1月を予定。また、23年11月には長野工場に新棟を建設する。大型プレス機などを設備し、生産能力を約1.5~2倍に引き上げる。自動車の電動化によって、急速に増加する需要に対応し、事業拡大を目指す。
世界で拡大する需要に対応

新たに設立する合弁会社の社名は「紅忠黒田ラミネーション」。黒田精工が20%、伊藤忠丸紅鉄鋼(東京都中央区)が51%、紅忠コイルセンター関東(埼玉県富士見市)が29%出資。出資金額は明らかにしていない。
黒田精工が持つモータコア製造技術や金型技術と、伊藤忠丸紅鉄鋼グループが持つコイルセンターとプレス量産ノウハウを集約し、電動車(xEV)駆動用モータコアを量産していく。茨城県那珂市に本社を構え、23年4月の稼働開始を目指す。
黒田精工は14年にイタリアのユーログループと提携し、モータコア用金型や独自の型内積層技術などを供給してきた。現在、欧米や中国など海外メーカーを中心に採用が進んでいる。その一方で、ユーログループの製造拠点がない日本や東南アジアといった国・地域の需要には対応できないという課題があった。
世界的に環境意識が高まる中、欧米、中国だけでなく日本の自動車メーカーでも電動化が加速。モータコアの引き合いや受注が増えているという。合弁会社を設立し、生産能力を強化することで、こうした需要にも対応でき、グローバルでの展開が可能になる。
また、黒田精工は自社の生産能力も強化。モータコア用金型やモータコアそのものを製造する長野工場(長野県池田町)に16億5000万円を投じ、新棟2棟を建設。圧力300tの大型プレス機や加工装置などを導入し、生産能力を現状の約1.5~2倍に引き上げる。また、金型製造設備の増強も予定している。
同社の金型事業は、22年4‐9月期の売上高が前年同期比72.0%増の44億3400万円と大幅に伸長。今後もモータコアの旺盛な需要を背景に業績拡大が見込まれる。金型事業部では25年までの中期経営計画で売上高100億円を目標にしていたが、前倒しで達成できる見通し。石井克則常務は「さらなる設備投資や人員増強も計画していく」としている。
金型新聞 2022年12月10日
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