金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

30

新聞購読のお申込み

新日本工機 金型仕上げ品評会 自動車4社が金型を評価

新日本工機(大阪府堺市、072-271-1201)は11月13日、JIMTOF会場内で、自動車メーカーの技術者らが、同社のマシニングセンタで加工した金型を評価する「金型仕上げ品評会」を開いた。

ブースに設けられたスペースには、新日本工機の大型5面加工機「DC5SL」で加工したサイドパネルアウターの金型を設置。SUBARU、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業の4社の仕上げ職人らが集まり、それぞれが気になる部位を手磨きし、そのワークを評価した。

参加者から出た声はおおむね好評。「社内での実際の加工よりも面がきれい」などの意見が出た。一方で、「象限突起の発生を抑制できないか」や「加工条件を最高にした条件での状態を見たい」といった意見が出た。

参加したトヨタ自動車モビリティ—ツーリング部の和田安信グランドエキスパートは「各社同じような課題を持っていることも分かった。課題を共有することで、機械加工がレベルアップとともに、金型技術の向上につながればいいと思う」と話した。

新日本工機の中西章社長は「実際に金型に携わる皆様の声や課題をお聞きできたので、今後の機械の開発につなげていきたい。来年のインターモールドでも第二弾を開きたい」としている。

金型新聞 2022年12月10日

関連記事

関連異業種5社で連携し、ダイカスト金型部品を金属3Dで造形

ダイカストメ—カーのエーケーダイカスト工業所(埼玉県比企郡)、樹脂型メーカーのエービー(川崎市高津区)ら5社が連携し、ダイカスト金型向けの入れ子や部品を製作した。3Dプリンタによる冷却水管の造形だけでなく、離型剤を通すた…

オテック 用途に応じ金型に付加価値【金型応援隊】

硬質クロムめっきなどを手掛けるオテックは、オリジナルのめっき開発に注力している。自社製品の「テフ・ロック」はクロムめっきとPTFE樹脂を複合させためっき。「摩耗しにくく、優れた離型性が長持続するため、樹脂成型やゴム成型の…

明星金属工業 魂の伝達式 マツダ「CX‐80」のルーフとリフトゲート

金型手掛けた努力や達成感分かち合う 自動車のプレス金型メーカー、明星金属工業(大阪府大東市、072・877・1661)は昨年12月10日、本社で「魂の伝達式」を開いた。マツダの新型SUV「CX‐80」で手掛けたプレス金型…

【金型の底力】ファスト 自動化システムでICトレー金型を増産

ロボット活用の自動化システムICトレー金型を増産 プラスチック金型メーカーのファストは昨年、福島県相馬市に半導体製造工程で集積回路(IC)の搬送や出荷などに使用するICトレーの金型を増産するための新工場を設立した。ロボッ…

日立金属 国内の工具鋼需要が増加 22年3月期

日立金属(東京都江東区、0120-603-303)が発表した2022年3月期決算の売上高は、23%増の9427億円となった。工具鋼や産機材などの特殊鋼製品事業は20%増の2618億円。工具鋼は国内、海外向けともに需要が増…

トピックス

関連サイト