徹底して顧客の声を聞く 高温の射出成形用金型を得意とするケイ・エス・エムは医療機器分野への参入やロボット販売など事業の多角化を進めている。新事業の立ち上げで苦労する企業が多い中、成功しているのは「金型技術をコアにものづく…
立形5軸MCによる自動化を提案 高橋章氏(安田工業 営業本部国内営業部 部長)【この人に聞く】
EV金型を高精度加工、自動化提案や技術向上に力
安田工業はこのほど、立形5軸マシニングセンタ(MC)の新機種「YBM Vi50」を発表した。立形5軸MCの中型機で、EV(電気自動車)部品の金型を高精度、高能率に加工できる。今後「Vi50」をはじめ5軸MCによる自動化を金型メーカーに提案していくという。営業本部国内営業部の高橋章部長にその狙いや背景を聞いた。

たかはし・あきら
1964年生まれ、岡山県倉敷市出身。82年安田工業に入社。技術部電気設計、営業部技術サービスを経て90年営業部名古屋営業所。2008年名古屋営業所長、15年大阪営業所長、20年販売促進部部長、21年営業本部国内営業部部長。
立形5軸MC「YBM Vi50」。11月に開催されたJIMTOF2022でお目見えしました。
「Vi50」は高精度と高剛性を兼ね備えた立形5軸MCで、最大直径650㎜のワークを加工できる。独自のダイレクトドライブとプリロード自己調整型のスピンドルを搭載したほか、機体温度制御により各軸の熱変位を最小限に抑え、金型を高精度に加工できる。
これまで立形5軸MCはYMCの2機種とYBM Vi40の計3機種だったが、Vi50が加わり、加工できる金型の領域が広がった。
「Vi50」による加工が最もマッチする金型は。
想定しているのはEV用の次世代駆動装置「イーアクスル」の筐体などのアルミダイカスト金型。ダイカスト金型もスライドコアに関連する部分などに高い精度が求められる。
Vi50はそうしたイーアクスルの金型を高精度、高能率に加工できる。もちろんそればかりでなく複雑なプラスチック金型の加工やギヤの鍛造金型にも対応できる。
以前に比べて5軸MCを導入する金型メーカーが増えているように感じます。
今でこそ金型の加工に採用されることが増えてきたが、まだまだ進んでいるとは言えない。そのボトルネックが精度を維持する難しさ。そこで当社はこの10年、5軸加工をサポートするソフトウェアの開発に力を入れてきた。
その一つが、正しい校正作業をナビゲートする「Navi‐CAL」。これらのソフトウェアによって5軸加工の経験が浅い企業にも5軸MCを使ってもらえるようにしていきたい。
5軸加工のメリットは。
生産性の向上。テーブルを傾けることで段取り替えすることなくワンチャッキングで金型を加工できる。が、それだけではない。自動ワークチェンジャーを併用すれば金型の無人連続運転も可能だ。
以前と比べて5軸MCもワークチェンジャーも性能が向上し品質に問題のない加工ができる。しかし海外に比べて日本での導入は多いとはいえない。金型をはじめ日本のものづくりは生産性向上が課題。5軸MCによる次の自動化技術として提案に力を入れたい。
金型新聞 2022年12月10日
関連記事
売上高1,000億円目指す 今年3月、ソディックは、圷祐次副社長が代表取締役CEO社長執行役員に就く人事を発表した。欧米経験が長い圷社長は自身のミッションを「ソディックを真のグルーバル企業にすること」と明言する。売上高は…
精密プレス金型メーカーの昭和精工(横浜市金沢区、045・785・1111)の社長に昨年11月29日付で就任。いとこである木田成人前社長から経営を引き継いだ。 入社から15年ほどはほぼ一貫して金型設計を担当していたが、20…
インド・ムンバイ出身。2018年に来日し、プラスチック金型メーカーの明輝に入社した。担当は設計。自動車内外装品や機能部品など大小様々な金型を手掛けている。 金型技術者だった父親の影響で幼い頃から金型に興味を持っていた。地…
T・D・Cモールド 製造部 製造係 松尾 由貴子さん 加工精度±2μm以内の微細精密な金型のモデリングや加工プログラムを作成する。そのスキルは社内外でも高く評価され、昨年には工作機械メーカーの碌々産業が優れた加工技術者に…


