金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

18

新聞購読のお申込み

三共精機 EQ教育を提案

挑戦する心を鍛える

行動変化を促す力へ

竹中  幸シニアマネージャー

測定機や切削工具などを販売する機械工具商社の三共精機(京都市南区、075-681-5711)は教育ソリューション事業を立ち上げ、教育コンテンツ開発を手掛けるジャパンラーニング(東京都千代田区)と、心の知能指数と言われるEQスキルを高める製造現場向け教育プログラム「Japan製造EQコース」の提供を始めた。研修は個人の心の状態を把握し行動変容を促すもので、モチベーション向上を図り、課題解決に立ち向かう心(マインド)を身に着け、持続的な現場の生産性向上やコストダウンにつなげていく。

製造業は急速な市場変化や人手不足など多くの課題解決に取り組む必要がある。それには現場のモチベーションアップが必要。EQは自分や相手の感情を把握し、感情をコントロールすることで思考や行動に導く能力とされ、EQを高めることで仕事への高いモチベーションや行動できる能力を備えることができる。

研修は心の状態を数値化するEQ診断を行い、27項目で数値化(グラフ化)し客観的に心の状態を把握。それをもとに、自分の行動をどのように変えたいか目標を設定し、数カ月取り組んだ後、再度EQ診断で変化を分析。PDCAを回すことで徐々に変化を実感できる。教育ソリューションを担当する竹中幸シニアマネージャーは「当社も全社員がこの研修を受けた後、行動変化が起き、自発的に複数の社内プロジェクトが立ち上がった。この教育ソリューション事業もその1つ」と話す。研修はすべてオンラインライブ講座で、基本の入門コースと実践的な問題解決コースがあり、製造部門や各職場単位、階層単位など8人から受講可能。

現場を見続けてきた機械工具商社のノウハウを用いて現場の課題に合った研修プログラムの策定も可能。「当社事業はものづくりの課題解決業。この教育プログラムは現場のスキルとEQスキルを掛け合わせ、個人も企業も成長につなげるのが目的。研修プログラムだけでなく、目標を共有化したグループで課題をシェアするなど独自のノウハウもある」と竹中シニアマネージャー。製造現場の課題は多種多様。まずは社員の心(マインド)を向上させることが課題解決の1歩かもしれない。入門コースは3カ月間の2講座で、1人4万8000円。問題解決コースは6カ月間の3講座で1人20万4000円。問合せは電話075-681-5711。

金型新聞 2022年2月10日

関連記事

オオイテック 拡大する需要に対応し、ハイテン材向け金型に特化【Innovation〜革新に挑む〜vol.5】

自動車の骨格部品のプレス金型を手掛けるオオイテック。特に高張力鋼板(ハイテン材)向け金型を得意とし、豊富な実績を持つ。軽量化ニーズによってハイテン材の需要が増加する中、生産性のさらなる向上を図り、ビジネスの拡大を狙う。M…

キヤノンモールド 工数削減し、生産能力向上【Innovation〜革新に挑む〜vol.8】

金型の付加価値を追求 キヤノングループで500人の従業員を抱える国内最大手のプラスチック用金型メーカー、キヤノンモールド。茨城県内に2つの生産拠点を構え、キヤノン製品向けの金型の他、自動車部品や医療機器など幅広い分野の金…

ものレボ TProjectと提携し「TULIP」の販売代理店に

製造現場の業務支援・改善プラットフォーム「TULIP」を販売するT Project(東京都江東区)と中小製造業のデジタル化を推進する工程管理SaaS「ものレボ」を提供するものレボ(京都市中京区)は業務提携し、ものレボが「…

伊藤英男鉄工所 平削から研磨まで一貫生産体制

『お客様第一主義のものづくり』をモットーに、金型や金属部品など大型部品の平削から研磨まで一貫生産を確立。専門メーカーならではのVAやVE提案で最適なリードタイムやコストダウンを提案。年3000件以上のオーダーに応え、直近…

三菱重工工作機械 日本電産マシンツールに社名変更

三菱重工業は、100%出資子会社である三菱重工工作機械の全株式の日本電産への譲渡が8月2日付で完了した。 これに伴い、三菱重工工作機械は、「日本電産マシンツール株式会社」に社名変更した。 日本国内の営業部門およびアフター…

トピックス

関連サイト