部品の競争力強化図る 自動車部品メーカーのテイ・エステックはこのほど、新潟県三条市にプレス金型の製造と技術開発拠点を開設すると発表した。金型技術の進化を図ることで、コスト競争力の向上や、部品の競争力の強化につなげる。 約…
三共精機 EQ教育を提案
挑戦する心を鍛える
行動変化を促す力へ
測定機や切削工具などを販売する機械工具商社の三共精機(京都市南区、075-681-5711)は教育ソリューション事業を立ち上げ、教育コンテンツ開発を手掛けるジャパンラーニング(東京都千代田区)と、心の知能指数と言われるEQスキルを高める製造現場向け教育プログラム「Japan製造EQコース」の提供を始めた。研修は個人の心の状態を把握し行動変容を促すもので、モチベーション向上を図り、課題解決に立ち向かう心(マインド)を身に着け、持続的な現場の生産性向上やコストダウンにつなげていく。
製造業は急速な市場変化や人手不足など多くの課題解決に取り組む必要がある。それには現場のモチベーションアップが必要。EQは自分や相手の感情を把握し、感情をコントロールすることで思考や行動に導く能力とされ、EQを高めることで仕事への高いモチベーションや行動できる能力を備えることができる。
研修は心の状態を数値化するEQ診断を行い、27項目で数値化(グラフ化)し客観的に心の状態を把握。それをもとに、自分の行動をどのように変えたいか目標を設定し、数カ月取り組んだ後、再度EQ診断で変化を分析。PDCAを回すことで徐々に変化を実感できる。教育ソリューションを担当する竹中幸シニアマネージャーは「当社も全社員がこの研修を受けた後、行動変化が起き、自発的に複数の社内プロジェクトが立ち上がった。この教育ソリューション事業もその1つ」と話す。研修はすべてオンラインライブ講座で、基本の入門コースと実践的な問題解決コースがあり、製造部門や各職場単位、階層単位など8人から受講可能。
現場を見続けてきた機械工具商社のノウハウを用いて現場の課題に合った研修プログラムの策定も可能。「当社事業はものづくりの課題解決業。この教育プログラムは現場のスキルとEQスキルを掛け合わせ、個人も企業も成長につなげるのが目的。研修プログラムだけでなく、目標を共有化したグループで課題をシェアするなど独自のノウハウもある」と竹中シニアマネージャー。製造現場の課題は多種多様。まずは社員の心(マインド)を向上させることが課題解決の1歩かもしれない。入門コースは3カ月間の2講座で、1人4万8000円。問題解決コースは6カ月間の3講座で1人20万4000円。問合せは電話075-681-5711。
金型新聞 2022年2月10日
関連記事
自動車用マフラーやボディ部品などを手掛ける三恵技研工業(東京都北区、03・3902・8200)は近年、プレス加工の技術開発に力を入れる。主要顧客である自動車産業でEV化や現地生産化が進み、事業環境が大きく変化する中、増肉…
三井ハイテック 2月1日付 組織 金型事業本部・金型営業統轄部 営業業務部を金型営業統轄部 営業企画部に改称。 人事(敬称略・カッコ内旧職) 金型事業本部金型営業統轄部営業企画部長(金型事業本部金型営業統轄部海外営業部長…
DXの本質は利益を生み出すことにある。以降では、DXによって「売上げを上げて利益を生み出す」方法と「コストを下げて利益を生み出す」企業のそれぞれの取り組みを取材した。 電極の測定プログラム自動作成 精密プラスチック金型を…
モータコア金型生産2・5倍 黒田精工(川崎市幸区、044・555・3800)は、モータコアの生産体制増強のため、長野工場(長野県池田町)で第8工場と倉庫棟を新設した。工場及び倉庫面積は約2100㎡。約16億5000万円を…