被削性3.5倍に 日立金属(東京都港区、03-6774-3001)はこのほど、被削性を従来品よりも約3.5倍に高めた冷間ダイス鋼「SLD‐f」を開発、8月から量産を開始した。自動車部品のハイテン化が進む中、金型の寿命向上…
パンチ工業 金型用粉末合金を開発
道工技センターと共同研究

パンチ工業(東京都品川区、03-6893-8007)が、金型用粉末合金の開発に取り組み始めた。今年6月、北海道立工業技術センター(道工技センター、北海道函館市)と共同研究契約を締結。同センターの技術者や設備などを利用し、同社独自の接合・焼結技術「P—Bas(ピーバス)」を活用した新たな合金の開発を目指す。
「P—Bas」は、特殊な専用設備で複数の部品や素材を加圧・加熱して一体化する同社独自の技術。接合と焼結に応用することができ、すでに接合は実用化。従来金属3Dプリンタで製作していた複雑形状の冷却水管を持つ金型部品や設備部品を分割、接合することで、機械加工での製作を可能にした。金属3Dプリンタに比べ、材質の選択肢が多く、強度が高い点や、水管内部に錆止め処理ができるなどのメリットがあるという。
一方、金型用粉末合金には焼結を活用する。道工技センターが持つ合金開発のノウハウや技術者、様々な設備を利用し、「まずは合金設計や作り方などを学び、ノウハウを身に付けていく」(新技術推進プロジェクトの石倉英昭氏)。既存の材種では網羅できていない性能や分野の新素材を開発していく考え。
特にプラスチック用金型に使用される素材は用途によって様々な性能が複合的に求められるため、既存の材種では顧客の要求を満たせないという課題があった。「現状の材種に課題を感じている顧客に対して新しい素材を提供し、ニッチ分野のニーズを開拓していきたい」(石倉氏)。
来年初旬には専用設備を導入し、社内でも「P—Bas」による部品や合金の製作が可能な体制を構築する。金型用粉末合金は2024年ごろの市場投入を目指す。
金型新聞 2022年8月10日
関連記事
センシング機能でDX推進 冷間鍛造金型を手掛けるニチダイはダイセット内に荷重や変位、振動など各種センサを組み込み、金型の状態を可視化するセンシング機能を持った『インテリジェントダイセット』を開発。これにより、型寿命や製品…
「RF100 Speed」 グーリングジャパン(東京都中央区、ババツ ヤン社長、03-3536-2800)は、高能率エンドミル「RF100 Speedシリーズ」は、発売し好評を得ている。 主な特長は、鋼加工用の「P」…
TAタイラーモジュラー ダイジェット工業(大阪市平野区、06-6791-6781)は、多機能刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラーモジュラーヘッド」の工具径のサイズラインアップを拡張した。 従来の5サイズに14サ…
多くの金型メーカーが苦慮しているのが、プログラム作成の効率化だ。ある金型メーカーの工場長は「スキルの高い技能者が必要なプログラミングは全体の3割程度。残りの7割を自動化や効率化できれば生産性が上がる」と話す。こうしたニー…


