金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

30

新聞購読のお申込み

日立ハイテク 切削精度向上サービスの提供を開始

たわみ補正をデジタル化

日立ハイテク(東京都港区、03-3504-7111)は今年4月、「切削精度向上サービス」の提供を開始した。熟練者の経験で行っていた主軸のたわみ補正をデジタル技術で代替する。同サービスにより属人化からの脱却、品質の安定化につなげる。

主軸の剛性値と工具の切削力を測定後、現状のNCデータや、素材形状などの情報をクラウドにアップする。クラウド上で、切削シミュレーションし、加工精度を高めた補正NCデータを出力。このデータは、主軸から工具のたわみに起因する誤差を相殺したパスにより、高精度な加工を実現する。

主軸とホルダから工具の突き出し部分を含めたたわみの補正を可能にした点が同サービスの強みだ。加工部位によって速度を変える「送り速度補正機能」と掛け合わせることで、加工精度を落とさずに加工時間の短縮も可能となる。

同社は加工誤差に影響を及ぼす要因として主軸の剛性に着目し、他社との差別化を図った。ビジネスインテグレーション本部の江藤昂平氏は、「主軸の剛性値を測定して、データ化するサービスは他にない」と話す。主軸の剛性に応じた補正NCデータの出力が可能となったことで、設備や人に依存しない安定した加工につながる。

運用するうえで初期投資の費用は主軸剛性測定が一台当たり約20万円+工具の切削力測定費(本数により個別見積)となる。クラウドサービスはサブスクリプションで利用でき、加工機契約台数、契約方法(月額もしくは年額)によって個別相談となる。

金型新聞 2022年8月10日

関連記事

【ウェブ限定】平面研削盤「SGS‐75」を開発<br>ナガセインテグレックス

【ウェブ限定】平面研削盤「SGS‐75」を開発
ナガセインテグレックス

小型・高精度を実現 リーズナブルな価格で提案  ナガセインテグレックス(岐阜県関市、0575・46・2323)は、金型プレートや精密部品の加工に最適なコラムタイプの高精度平面研削盤「SGS‐75BLD2‐Neo3」が好評…

カナック 樹脂金型向け新処理

1.3〜1.6倍の表面硬さ 窒化処理などを手掛けるカナック(静岡県藤枝市、054-644-7988)はこのほど、低クロム鋼向け新処理「EVOLK(エボルク)」を発売した。既存処理に比べ、表面硬さが1.3~1.6倍ほど向上…

オープン・マインド・テクノロジーズ・ジャパン 切削パスを積層用に自動変換【特集:金型づくりのAM活用最前線】

hyperMILL AM 金型の肉盛溶接や異種材料の結合(バイメタル)などで活用され始めているDED(ダイレクト・エナジー・でポジション)方式のAM装置。同方式で課題の一つとなるのが積層用のパスの作成。切削とは異なる動き…

キタムラ機械 開発拠点を新設

5Gで機械を遠隔制御 NTTドコモと共同開発 キタムラ機械(富山県高岡市、北村彰浩社長、0766-63-1100)はこのほど、NTTドコモと共同で、第5世代通信(5G)を活用し、遠隔で自動運転ができる工作機械を共同で開発…

日比野工業 積層造形ダイカスト金型の冷却水路に防錆めっき処理【金型テクノラボ】

金属積層造形法により作製されるアルミダイカスト金型はその内部冷却の設計自由度の高さから注目され、実用展開されつつある。しかし、積層造形金型では内部冷却水路の腐食や表面粗さが課題となっている。本稿では積層造形金型の水路に防…

トピックス

関連サイト