金型業界含め国内製造業は慢性的な人手不足を抱え、加工や測定工程で自動化を図ることが大きな課題となっている。そのため、これまで複数の機械で加工していた加工工程を1台の機械に集約し、段取り工程の削減や短縮、さらに、工程間の搬…
金型シンポジウムin関西 10月5日にホテルニューオータニ大阪で開催
知識・交流深める機会に

日本金型工業会は10月5日、「第6回金型シンポジウムin関西」をホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で開催する。テーマは「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西から発信」で、主催者講演や基調講演、パネルディスカッション、懇親パーティを開き、知識や交流を深める。昨今、自動車産業のEVシフトやカーボンニュートラルなど金型産業を取り巻く環境は大きく変化し、金型メーカーも新たな価値の創造が求められている。
同シンポジウムでは日本金型工業会・学術顧問の横田悦二郎氏による「金型産業の行き先はどこか!」(主催者講演)やジェイテクト・常勤監査役の佐野眞琴氏が登壇する「CN(カーボンニュートラル)に対する企業の取組みと課題」(基調講演)ほか、日本金型工業会西部支部の山中雅仁支部長(ヤマナカゴーキン社長)がモデレーターを務め、6社の金型メーカー経営者と近畿経済産業局を交えた「パネルディスカッション」を行う。
山中支部長は「『新たな価値の創造』にフォーカスし、6人の若手経営者を交え、本音のトークを引き出したい」と話す。金型産業の主要顧客である自動車産業が変革を迎えた今、金型メーカーにとって新しいビジネスチャンスが到来したと説く。
「ディスカッションの場を通じ、広く金型業界に訴求したい。新しい価値というと身構えてしまう方もいるかもしれないが、鍛造型であれば、型の長寿命化や小型化を図ることで材料費の削減や省エネに貢献でき、熱間を温間に工法転換する提案も良い。金型で培った技術やノウハウを活かし、別の形で提案することも出来る。様々な視点から新しい価値が生まれることを関西から発信したい」と意気込みを語る。
自動車のEV化のみならず、国内は労働人口の減少、原材料やエネルギー価格の高騰など複雑な課題を抱えており、持続可能(サステナブル)な経営を行うには時代の変化を捉え、次世代に目を向けた取り組みが不可欠。金型シンポジウムは様々な企業が集い、交流を通じて新たなビジネスのヒントになる場を目指す。
主なプログラムは以下の通り。第1部、主催者講演「金型産業の行き先はどこか!」(講師:日本金型工業会学術顧問・横田悦二郎氏)、第2部「CN(カーボンニュートラル)に対する企業の取組みと課題」(講師:ジェイテクト常勤監査役・佐野眞琴氏)、第3部「パネルディスカッション」(モデレーター:ヤマナカゴーキン・山中雅仁社長、パネラー:伊吹機械・伊吹宏一社長、阪村エンジニアリング・松井大介社長、中辻金型工業・中辻隆社長、ニチダイ・伊藤直紀社長、福井精機工業・清水一蔵社長、近畿経済産業局資源エネルギー環境部・藤田力氏)、第4部「懇親パーティ」。お問合せは日本金型工業会03・5816・5911まで。
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