来年11月8~13日開催 日本工作機械工業会と東京ビッグサイト(東京都江東区)はこのほど、2022年11月8~13日に開く「第31回日本工作機械見本市(JIMTOF2022)」の開催概要を発表した。 東京ビッグサイト全展…
IPFJapan2023総集編
樹脂やゴムに関する技術が一堂に集まる「IPF Japan2023(国際プラスチックフェア)」が、11月28日~12月2日、千葉市の幕張メッセで開催され、38,436人が来場した。会場では、成形機や金型、関連機器メーカーなどが最新製品や新技術を披露した。

環境に優しい材料、省エネ、技能レス
今回目立ったのが、環境負荷軽減を意識した展示だ。ソディックは、電動射出成形機「MS50G2」を展示した。予備乾燥レスによる消費電力削減や、ベントアップをAIで抑制する「AIVENT」機能を搭載。システム全体で30%の電力消費量削減を可能にした。
日精樹脂工業は100%PLA(ポリ乳酸)材料と木粉コンポジット材料を用いたシャンパングラスを紹介。グラス部はバイオマスによる透明度の高い樹脂と、スタンド部には自社開発した木粉コンポジットを採用した。


デジタル技術やAIなどを活用した展示も注目を集めた。日本製鋼所は成形不良に対し、AIが成形条件を修正するシステム「AI Molding Navigator」を披露した。成形技能士でなくても、同システムが提案した成形条件を成形機に入力すれば、不良対策ができる。
住友重機機工業は、生産品質管理システム「i-Connect」を紹介した。サプライチェーン間におけるデータ共有プラットフォーム「カテナX」に業界で始めて対応。同規格に準拠した形式でデータを出力することができるようになった。
生産性大きく向上する金型や実演も
金型や、周辺機器に関する展示も随所で見られた。三恵金型工業は、「ランナーレス4段多段式射出成形金型」を展示した。1型で4倍の取数を実現することで、生産性を大幅に向上する。北日本金型工業は、会津のものづくりチーム「Aid_U」で製作した櫛「あいくし」を紹介した。
プラモール精工は、ガス抜きピン「ガスト―ス」を展示。松井製作所の金型吸引装置「MAG」と「ガスト―ス」を組み合わせ、ペットボトル内の空気を吸引する実演も披露した。

金型新聞WEB限定
関連記事
金型関連技術も多数展示 2024年1月31日~2月2日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で3Dプリンティングや付加製造(AM)技術の専門展「TCTJapan2024」が開催された。装置や周辺機器メーカーなど108社・団体…
最新放電加工技術フェア インターモールド2021(主催:日本金型工業会)のプレ企画の第2弾として「最新放電加工技術フェア」が3月23~26日、同展ウェブサイトで開催される。 4月14~17日に東京ビッグサイト青海展示棟で…
高度なプレス加工技術を披露する金属プレス加工技術展。有力プレス加工メーカー45社が出展し、「微細・精密」や「複雑形状」、「効率化」など独自技術を披露した。 独自の微細技術で差別化 微細で小さなプレス部品を得意とするキョー…
ソフトや機械が補完 加工前のセッティング、ハンドツールによる磨き、加工誤差の補正―。金型づくりでは今なお様々な場面で高度な技能が必要だ。しかし熟練技能者が少なかったり、若手技術者に指導する時間が無かったり。インターモール…