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伊藤製作所 プレスの自動化ライン稼働
AGFなど搬送の自動化も視野
プレス金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所(三重県四日市市、059・364・7111)は増設したプレス工場でプレス加工の自動化ラインを稼働させた。新たに受注した車載・電子部品に対応する順送プレス加工ラインで、プレス加工から洗浄、検査、梱包、搬出まで一連の流れをロボットやコンベアで自動化し、生産現場の省人化や品質の安定化を図る。

生産するのは放熱に関連する次世代部品で、月産34万個を予定。生産ラインにはアマダプレスシステム製のコイル台車付きレベラフィーダ、アイダエンジニアリング製プレス機(250t)、高橋金属製の洗浄装置に加え、ファナックのスカラロボット2台と多関節ロボット2台、キーエンスの画像測定器を導入した。
プレス加工した部品は洗浄、外観検査を経て合否判定を行い、ロボットで仕分け、梱包する仕組みで、従来、複数の担当者を必要とした検査工程や梱包作業も自動化ラインの構築で省人化を図ることができる。伊藤竜平社長は「製造現場の人手不足で自動化ラインの重要性は高まっている。品質の安定化にもつながるため、今後も自動化を強化したい」と語り、梱包した部品を倉庫まで自動搬送することを目的に、AGF(無人搬送フォークリフト)の導入も検討。
同社は近年、金型部門を集約したテクニカルセンタを開設。材料試験を行う機器やCAE解析ソフト導入など開発案件に応える体制を整えてきた。「その成果も出始めており、新たな部品の受注につながっている」と伊藤社長は手応えを感じており、プレス技術の付加価値向上と自動化への取り組みを継続する考えだ。
金型しんぶん2025年7月10日号
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