金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

23

新聞購読のお申込み

冷間鍛造の三ツ知、金型製造の和田山精機と業務提携

難加工素材・形状の技術開発で新分野開拓

冷間鍛造部品メーカーの三ツ知(愛知県春日井市、下元守社長)は6月1日、冷間鍛造用金型メーカーの和田山精機(兵庫県朝来市)と業務提携を締結した。三ツ知の冷間鍛造技術と和田山精機が持つ金型技術やコーティング技術を組み合わせ、これまで冷間鍛造では難しかった耐熱合金などの難加工素材や、高難度形状の加工開発などに取り組む。主力の自動車分野に加え、航空・宇宙、建築などの新規分野への参入を目指すほか、人的交流や定期的な技術交流会なども行い、人材育成や技術力の強化にもつなげる考え。

具体的な開発テーマは今後検討していく。新素材や新形状に対応できる冷間鍛造技術の高度化を進めるほか、金型寿命の向上などに取り組んでいく考え。すでに人的交流は進めており、今後定期的な技術交流会の開催なども予定している。

三ツ知の下元守社長(左)、和田山精機の永田義典社長(右)

また、切削加工設備の共有化も進める。三ツ知がグループ傘下に持つ精密金型メーカーの創世エンジニアリング(福岡県久留米市)は、角物加工を得意としており、丸物加工が得意な和田山精機とは加工領域が異なるため、補完し合うことができるという。研究開発に関するデータも共有し、共同で分析を行う他、営業に関するデータは融通し合い、顧客の深耕、新規開拓などにもつなげる。

主力の自動車分野で電動化や部品の共通化などが進み、市場競争が激化する中、三ツ知は難加工素材や高難度形状の加工に取り組むことによって、他社との差別化を図ることができる。一方、和田山精機も冷間鍛造部品メーカーと提携することで、金型やコーティングの技術データを取得でき、さらなる改善や開発につなげることができる。双方にとって利点が大きいと判断し、今回の業務提携に至った。

将来的には海外展開も視野に入れる。三ツ知は現在、タイ、アメリカ、中国に生産拠点を持ち、2027年にインドでの現地生産も計画している。今後、和田山精機と協業し、金型の現地調達化などを進める可能性もあるという。

遠藤信幸取締役は「今後、金型に加え、加工油や機械、材料なども含めた連携を進め、より付加価値の高い冷間鍛造技術を提供できる体制を構築していきたいと考えている」としている。

関連記事

サンワ金型 量試一貫のサポート体制構築【金型の底力】

シェアリングで新たなモノづくりを プレス金型やプラスチック金型などを手掛けるサンワ金型は同じく安城市内に新工場を建設し、11月に稼働する予定だ。同社はプレスやプラスチック金型で培った高硬度材加工や3次元形状加工を強みに、…

【金型の底力】カワマタ・テクノス 顧客深耕と成形事業を強化

顧客深耕と成形事業強化事業承継に未来図  ゴム金型の製造から成形まで手掛けるカワマタ・テクノスは事業承継を進めるため、事業改革に取り組んでいる。高い金型技術と成形を知る強みを活かし、既存顧客へのコンサルティング活動を強化…

【金型応援隊】極東技研工業 スタイリッシュな工場作る

スタイリッシュな工場作る 「実際に海外まで赴き、自身で目利きをして選んでいます」と語るのは、極東技研工業の西出力社長。同社は、フランス製の回転型アイボルト「コディプロ」などの吊具をはじめ、様々な海外製品を輸入、販売してい…

明輝 黒柳告芳会長死去、海外・車への進出を主導

プラスチック金型メーカー、明輝(神奈川県厚木市)の黒柳告芳会長が5月5日、死去した。78歳。通夜および葬儀は近親者にて執り行った。7月24日13時半から東京會舘(東京都千代田区)で「献花式」を予定している。 黒柳氏は日本…

サンユー技研が金属加工メーカーを買収

事業多角化や技術強化狙う 大型ダイカスト金型メーカーのサンユー技研工業(三重県津市、梅本大輔社長)はこのほど、金型部品や機械加工を手掛ける坂忠鋼材商会(大阪府東大阪市、坂口忠嗣社長)を買収した。買収額は約2億円。部品の安…

トピックス

関連サイト