金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

10

新聞購読のお申込み

冷間鍛造の三ツ知、金型製造の和田山精機と業務提携

難加工素材・形状の技術開発で新分野開拓

冷間鍛造部品メーカーの三ツ知(愛知県春日井市、下元守社長)は6月1日、冷間鍛造用金型メーカーの和田山精機(兵庫県朝来市)と業務提携を締結した。三ツ知の冷間鍛造技術と和田山精機が持つ金型技術やコーティング技術を組み合わせ、これまで冷間鍛造では難しかった耐熱合金などの難加工素材や、高難度形状の加工開発などに取り組む。主力の自動車分野に加え、航空・宇宙、建築などの新規分野への参入を目指すほか、人的交流や定期的な技術交流会なども行い、人材育成や技術力の強化にもつなげる考え。

具体的な開発テーマは今後検討していく。新素材や新形状に対応できる冷間鍛造技術の高度化を進めるほか、金型寿命の向上などに取り組んでいく考え。すでに人的交流は進めており、今後定期的な技術交流会の開催なども予定している。

三ツ知の下元守社長(左)、和田山精機の永田義典社長(右)

また、切削加工設備の共有化も進める。三ツ知がグループ傘下に持つ精密金型メーカーの創世エンジニアリング(福岡県久留米市)は、角物加工を得意としており、丸物加工が得意な和田山精機とは加工領域が異なるため、補完し合うことができるという。研究開発に関するデータも共有し、共同で分析を行う他、営業に関するデータは融通し合い、顧客の深耕、新規開拓などにもつなげる。

主力の自動車分野で電動化や部品の共通化などが進み、市場競争が激化する中、三ツ知は難加工素材や高難度形状の加工に取り組むことによって、他社との差別化を図ることができる。一方、和田山精機も冷間鍛造部品メーカーと提携することで、金型やコーティングの技術データを取得でき、さらなる改善や開発につなげることができる。双方にとって利点が大きいと判断し、今回の業務提携に至った。

将来的には海外展開も視野に入れる。三ツ知は現在、タイ、アメリカ、中国に生産拠点を持ち、2027年にインドでの現地生産も計画している。今後、和田山精機と協業し、金型の現地調達化などを進める可能性もあるという。

遠藤信幸取締役は「今後、金型に加え、加工油や機械、材料なども含めた連携を進め、より付加価値の高い冷間鍛造技術を提供できる体制を構築していきたいと考えている」としている。

関連記事

テクノア おかやまIT経営力大賞特別賞を受賞

生産管理システムを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市、058-273-1445)は令和3年度「おかやまIT経営力大賞」(主催:おかやまIT経営力大賞実行委員会)で、優秀賞を受賞したユーザーへのシステム提供とサポートに尽力した…

【金型の底力】カワマタ・テクノス 顧客深耕と成形事業を強化

顧客深耕と成形事業強化事業承継に未来図  ゴム金型の製造から成形まで手掛けるカワマタ・テクノスは事業承継を進めるため、事業改革に取り組んでいる。高い金型技術と成形を知る強みを活かし、既存顧客へのコンサルティング活動を強化…

日比野工業 積層造形ダイカスト金型の冷却水路に防錆めっき処理【金型テクノラボ】

金属積層造形法により作製されるアルミダイカスト金型はその内部冷却の設計自由度の高さから注目され、実用展開されつつある。しかし、積層造形金型では内部冷却水路の腐食や表面粗さが課題となっている。本稿では積層造形金型の水路に防…

伊藤製作所 伊藤竜平氏が社長に就任

プレス金型や量産を手掛ける伊藤製作所(三重県四日市市、059-364-7111)は伊藤竜平氏が代表取締役社長に就任し、伊藤澄夫社長は代表権のある会長に就いた。 伊藤竜平氏は1976年生まれ、三重県出身。99年に同社へ入社…

小出製作所 大型化へ対応し、持続可能な企業体目指す【Innovation〜革新に挑む〜vol.4】

自動車の電動化によって、手掛ける金型が変化している金型メーカーは少なくない。ダイカスト金型メーカーの小出製作所(静岡県磐田市、0538・37・1147)もその1社。これまで主力だったエンジン関連の需要が減り、モータやバッ…

トピックス

関連サイト